昨年から、政治や経済の本を読みながら「これは歴史を知らないと理解できないな。」と感じて、歴史を学び直しています。
歴史は小学生から習う教科であり、高校生になると世界史と日本史に分かれて、さらに深く学んでいきます。
僕は歴史は好きだったのですが、中学生までは社会の授業の中に歴史と地理と公民が混ざっていたので、歴史は好きだけど地理と公民は面白さがよく分からずに、結局1対2で社会は嫌いでした。「歴史だけだったら楽しいのに。」と思っていました。
高校生になると世界史と日本史に分かれます。
高校1年生の時は両方ありましたが、理系に進んだ僕は世界史だけになったと思います。それも基本的に普通科は私立大学に受験する人たちという設定だったので、理系の私立大学受験に必要ない歴史や地理は大学の講義くらい単位取得のための授業でした。
中学の頃は地理と公民と歴史が混ざって社会は嫌いでしたし、高校は授業中に配られた穴埋めプリントがそのままテストになるレベルで、僕自身もそれよりも受験に必要な数学・生物・英語の点数を上げることに必死だったので、わずかに学んだ歴史の記憶は薄れていきました。
大人になって改めて学び直してみると、学校のようにただ“何年になんという戦さがあって、誰と誰が何をした”という部分以外を知った方が面白いことに気づきました。
どうでもいいと言うと言い過ぎかもしれませんが、学校で学んだ過去の出来事を知るよりも、なぜそうなったのかの流れを知った方が、今を生きる僕たちに役に立つように感じています。
昨年からは学生の頃に学んだことの復習をもう1つ始めました。
文字を書く練習です。
僕は化粧品こまっきーというブランドを立ち上げて、商品を販売しています。
販売は主にネット販売になるので、買ってくれた人とコミュニケーションを取ることができません。なので、毎回手書きで一言添えるようにしています。
とはいえ、手書きで一言添えようと考える人とは思えないほど、字は汚いです。
小学校の通知簿にある“文字をきれいに書く”は6年間“がんばろう”でした。
家族からは「ミミズみたいな字。」と言われ、僕自身も自分が過去に書いた文字を読めないことがよくありました。そんなレベルで、手書きで一言添えるのは逆効果になっているかもしれませんが、出来るだけ丁寧に読める字を書くようにしています。
一昨年の年末、本棚を整理していたら“ボールペン字練習帳”という本を見つけました。
僕が買った記憶はないので、誰かが買ったのでしょう。
せっかく見つけたので、これで文字を綺麗に書く練習をしようと思って昨年1月からほぼ毎日文字を書く練習をしています。
文字を書く練習し始めて1年が経って、いつも化粧品を買ってくれている人が「あ、ちょっと字キレイになってる。」と感じてもらえる程度には、綺麗になったのではないかと思っています。
まだまだ文字のバランスも、大きさも不揃いですが、まずは丁寧に書く意識がついたような気がしています。
そして1年経って、本の後半は漢字を書く練習ばかりだったので、もうちょっとひらがなや漢字をキレイに書くコツやポイントを知りたいと思って、YouTubeで大江静芳さんという書道家の方が配信している動画を見ながら、練習をしています。
本と違って動きがあるのが、わかりやすいです。
歴史の時もそうでしたが、改めて文字を書く練習をしていると、「こんなこと習ったかな。」と思うことが沢山あります。
「こんな書き方教えてもらったかな?」と思う書き方のポイント通りにやってみると、確かに文字がキレイに見えます。とはいえ、前よりはキレイに見える程度で、まだキレイな字とは言えないのですが、ポイントを押さえて書くだけでこんなにも変わるのかと驚いています。
文字の練習といえば、子供の頃はジャポニカ学習帳に今日習った漢字を10回ずつ書くことだったと思います。別にどう書けば文字がキレイに見えるかなんて、小学校では習っていませんでしたし、そんなことを小学生に教えていたら、時間がいくらあっても足りないでしょう。
習字の時間もありましたが、あれはキレイな字を書く練習とは、なんか違いますよね。
僕の家は宿題をやってからでないと遊びにいけなかったので、今日習った漢字10回ずつをとにかく早く書くことに専念していました。
かろうじて読めればよく、先生から「もっと丁寧に書きや。」と言われる程度で、書き直しと言われないレベルで早く書いて宿題を終わらせることだけを考えていました。
なので小学生の頃は字をキレイに書こうなんて考えてもいなかったのですが、中学生になると、ノートをキレイにまとめることがちょっと流行りました。
ちょうど、無印のボールペンが流行った時です。
マス目はなく、横線しかないノートなのに、文字の大きさにばらつきがない字を書いている子のノートを見ると、字をキレイに書いてみようと思いましたが、時すでに遅しです。
いくら丁寧に書こうとしても、どうキレイに書けばいいのかわかりません。
ゆっくり書けばそれなりにマシにはなりますが、だからといってキレイになるわけではありませんでした。
高校生の時も、ノートをキレイにまとめようと考えたり、計算ミスをしないように字をキレイに書こうと思ったりしていましたが、小学生の頃からの癖は取れずに、落ち着いて字を書くことができず、よく自分で書いた数字の読み間違いで計算ミスをしていました。
文字をキレイに書くことは、習い事に分類されていたのかもしれません。
小学生の頃に書道を習っている子がいましたので、キレイな字を書くことは学校で重点的に教えることではなかったのかもしれません。しかし、書くことはその後ずっと続きます。
今ではスマホやパソコンでやり取りすることが殆どになりましたが、それでもペンを持って書くことはゼロにはならないと思います。
僕のように、ネット販売だからこそ、汚くても手書きにしようと思うように、スマホやパソコンで打った文章では届けられないものを届けられる気がします。
字をキレイに書けたら、勉強が楽しくなるかもしれません。
字が汚くて、自分で書いた数字を読み間違えて計算ミスしていた僕は、勉強の前に書くことが嫌でしたから、字がキレイに書けたら、勉強は楽しくなるのではないかと思います。
最近丁寧に字を書こうとしている自分をみて思うのですが、文字をキレイに書こうとするには集中力が必要です。ポイントを意識して、その文字を書くことに集中しないといけません。集中できていない時は、最後の止めや払いが雑になって、字が汚くなります。
元々字が汚いので、余計に集中力の差が文字に出ます。
ということは、文字をキレイに書くことは、子供が目の前のことに集中する癖をつけるのにいいんじゃないかと思います。
そしてふと思ったのですが、文字をキレイに書くことをもう一度学校で教えれないのでしょうか。
小学校はまずは習慣づくりからだと思いますし、中学生は難しい年頃だと思うので、高校生あたり。高校2年生になると大学受験がありますので、高校1年生のときに文字をキレイに書く授業って取り入れられないんでしょうか。
小学生の頃と違い、僕が今やっているような、ひらがなや漢字をキレイに書くコツを教える授業は、高校生なら結構みんな真剣にやると思うんです。
ノートをキレイにまとめたいと思う年頃ですし、その後に控えている大学受験で計算ミスをしたくないと思う年齢ですので、文字をキレイに書くコツを教える授業は需要があると思います。それも一回きりとかではなくて、1年間なら1年間定期的に行って、キレイに書くコツを体に覚えさせるくらいやるのがいいと思います。
昨年から歴史の復習に、文字をキレイに書く練習をやっていますが、思えば学校では基礎を違った形で学ぶことってあまりないように思います。
小学校で鉛筆の持ち方を学べば、それっきりです。
しかし中学も高校も、大学になっても文字を書くことはありますので、定期的にペンの持ち方や文字をキレイに書くコツの授業があってもいいんじゃないかと思います。
学校は教えることが沢山あるので、浅く広く教えていますが、基礎は1つではありませんし、学び方を変えれば違ってみえます。
それを大人になって、たまたま知るのではなく、学校の授業に取り入れてもいいんじゃないでしょうか。
歴史とか理科は好き嫌いがありますが、文字をキレイに書くことなら、好き嫌いが少なく、基礎を違った形で学ぶと新たな発見があることを知れるのではないかと思います。
化粧品研究者こまっきー
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