化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

心と体のシーソーゲーム。

1日の生活はやるべきことが大半で、やりたいことが出来る時間はわずかしかないと思います。
そこで、やるべきことを考えてみると、家のことなら朝起きてお弁当を作ったり、掃除に洗濯にスーパーへ買い物に行くことで、働いている人なら仕事内容が思いつくと思います。
そして、そのやるべきことをできるだけ早く終わらし、仕事は残業をせずに早く帰れるようにして、自分のやりたいことが出来る時間を作ろうと考えます。

しかしやるべきことは、それだけではありません。
家事と仕事と趣味、これは僕たちが毎日行っていることに間違いありませんが、根本的なことを忘れています。
それは体です。

家事をするにも、仕事をするにも、趣味をするにも、体が必要です。
体があるからこそ、健康だからこそ、毎日やるべきこととやりたいことができています。
生きていくにはお金が必要ですから、働くことはやりたいことよりも優先順位が高いです。
家がゴミだらけ埃まみれで、食事もメチャクチャでは体を壊してしまいますので、家事も仕事と同じく優先順位が高いです。なのでやりたいことができる時というのは、1人の場合は仕事と家事、2人の場合はどちらかかどっちもをこなして、その上で体に余裕がある時ということになります。

体に余裕がないと、趣味をする体力がないはずなんですが、それでもやらずにはいられない時があります。
それは体よりも心を優先している時です。
月曜から金曜まで毎日仕事をして、疲れているけれど、この週末に趣味を満喫するために毎日頑張って働いているんだと考えていると、疲れていても趣味をせずにはいられないです。

これは僕にも経験があります。
僕はサラリーマンだった頃、将来に必要なスキルを身につけるために働いていました。なので仕事は楽しかったですし、趣味を満喫するために頑張って働いているとまでは考えていませんでしたが、それでも給料のうち、いくらを趣味に使うと決めていましたし、週末はその趣味をめいっぱい楽しむことしか考えていませんでした。
季節の変わり目には肌が荒れやすく、お酒を飲まないのに胃がもたれやすかったのですが、そんな体の症状よりも、自分のやりたいことを優先していました。
そしてどんどん症状が悪化していきました。

30歳は節目の年だと言われています。
それは体の衰えが始まる歳であり、暮らしが変わる人が多い歳なのでそういわれているのかもしれませんが、僕は無理をし続けたツケがくるのが30歳なのではないかと考えています。
22歳で社会人になり、8年間も僕と同じように平日は仕事、休日は趣味をするべく外出ばかりしていて、体を疎かにしていれば、体に変化が出てもおかしくはないでしょう。
むしろ、8年も変化に気づかずに過ごせることの方が不思議です。

昔は休日の男性の趣味といえば車を洗車して、家族と一緒にお出かけすることでしょうか?偏見かもしれませんが、平成のお父さんってそんなイメージです。つまり自分にはあまり趣味がなくて、家族がなにも言ってこなければ家でゆっくりしていたと思います。
ところが最近は、僕を含めて趣味を持っている男性は多いので、休日も仕事と同じか、それ以上の時間、活動しています。

お酒に弱くなる年齢は40歳くらいだと言われていますが、僕の友達は28歳くらいの頃に「最近あんまりお酒が飲めなくなった。1杯でも結構酔うねん。」と言っていました。
他にもすぐにバテルようになったとか、急激に太ったとか、そういう変化は30歳という節目を迎えてからというよりも、最近はその前に変化が起こっています。
40歳の人が言いそうな体の変化を28歳くらいの人が言います。
これは、体を使いすぎているからではないでしょうか?

20代の時、休むという言葉を聞いたことも、大切にしなきゃ行けないことも聞いたことがありませんでした。聞く話といえば“20代のうちにやっておくべきこと○選”という言葉です。僕は「そんなんなんで決められなあかんねん。」と思っていましたが、その影響は少しながらあったのか、休む時間があるなら動こうと考えていました。

大学生の時は月曜から金曜まで1限目から授業がありました。大学2年生までは土曜日も授業がありました。木曜と金曜は昼から実験の日となっていて、実験はそれだけ時間を使うのに、単位は少なかったので、他の日に授業を詰めなくてはいけませんでした。
なので水曜と土曜は午前中で授業が終わっていましたが、それ以外の日は9時から18時くらいまで授業がありました。大学へは片道2時間かかっていましたので、9時からの授業に間に合うように毎朝6時に起きて大学へ行っていました。
そんな中、大学生になれば遊びに行きたいし、服が欲しいし、バンドもやりたいしと、色々やりたいことが多かったので、土日はフルで働き平日はわずかな時間を使って、週4で深夜までアルバイトをしていました。
社会人になった時、そんな大学生活と比べると、土日必ず休みがあるのですごく不思議な気持ちでした。
月曜から金曜まで働いているのですから、大学生のときみたいに土日にアルバイトをフルで働いてなんとかお金を稼ごうとしなくていいので、土日に何をしたらいいのか分からなくなりました。趣味があるので趣味をすればいいのですが、そんな毎週2日も連続で自由な時間があったことがないので、社会人になった頃はどう過ごせばいいのか悩んだものです。
しかし空いているなら埋めるのが今までのやり方でしたので、僕は趣味を土日に振り分けて、土曜は服関係、日曜は音楽関係を楽しむようになりました。

体のことなんか殆ど気にかけることもなく、アトピーなど症状は出ていたものの、薬を飲んでいるから大丈夫だと考えて動き続けていました。

おそらく、大半の人が生活と言えば“心と体のバランス”ではなく、“やるべきことと、やりたいことのバランス”だと考えるでしょう。
やるべきことをささっとこなして、いかに好きなことをするかを考えて、時間があまりにも無ければ、やるべきことに目を瞑って、やりたいことを優先していると思います。

しかしそれでは30歳を迎える前に体に変化が起こってしまいます。
肌は荒れやすくなり、体調を崩しやすくなり、ちょっとしたことで疲れやすくなります。
疲れていると体に余分な熱があり、その熱は肌を敏感にするので、今まで使えていた化粧品が使えなくなったりします。

“やるべきことと、やりたいことのバランス”
これも大事ですが、もっと大事なことは“心と体のバランス”です。
“やるべきことややりたいことと、体のバランス”です。

20代のうちにやるべきことという話はたくさんありますが、20代で気をつけておくべきことって見かけない気がします。
20代のうちに“心と体のバランス”を取れるようになっておかないと、30歳を過ぎてもやりたいことと体のバランスをとろうと考えず、いくところまで行ってしまいます。
病気にならないと、止まることができません。

毎週土日休みになって、大学生のときよりも収入が増えると、ついつい土日も活発に動いてしまいがちですが、“心と体のシーソーゲーム”と一言、頭の片隅に入れておいてください。

化粧品研究者こまっきー

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