化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

靴紐をしっかり結んで歩きませんか?

各地で桜が満開になり、週末はお出かけする人が増えたと思います。
どこかでお弁当を買ったり、桜を見に行く途中で気になっていたパン屋さんに寄ってパンを買って、お花見できるのは今の時期しかありません。
お花見できるのは1、2週間くらいですので、この時期になると休日に晴れるだろうか、前日までに雨が降らないだろうかとドキドキしている人も多いでしょう。

少し前までは寒かったので、公園でお弁当を広げようなんて考えもしなかったのが、まだ肌寒いのですが桜が咲き始めると、「いつ行くか?」を考え始めます。
これは都会へ行く時にはあまりない思考回路で、季節に合わせて行動している感じがして、結構いいなと思います。

お花見は冬の動きたくないという思考から、自然と動こうと思わせてくれる素晴らしいイベントなのですが、ところでみなさん、靴紐はしっかり結んで歩いていますか?

僕は小学校の頃からサッカーを、中学からはラグビーをしていたので、スパイクの靴紐をしっかり結ぶことが癖づいていたので、私服の時もスニーカーの靴紐はしっかり結んでいました。帰ってくると、蝶々結びを解いて、靴紐を緩めて靴を脱いでいました。
しかしどうやら、これは少数派なようです。

大学生になって、友達とご飯を食べに行くようになると、靴を脱がないといけない時があります。居酒屋などは店内が土足禁止で、靴を脱いで下駄箱に入れてお店に上がるシステムになっているところがありまして、その時にみんながパパッと脱いで上がっていくので、びっくりしました。
帰る時も、靴べらを使うこともなく、踵を潰して、つま先でトントンとしながらお店を出ていくので、お店に入る時も出る時もいつも僕は遅かったです。

パパッと脱ぐことができて、履く時も簡単に履けるのですから、結構ゆるゆるなわけです。
「そんなにゆるゆるで歩きにくくないんかな?」と思うのですが、もうそのユルさで歩くのに慣れているのでしょう。
高校生くらいの頃にクロックスというサンダルが流行った時も、「外でそれは歩きにくいやろ。」と思っていたのですが、結構履いている人がいました。スニーカーの時からゆるゆるだったので、歩き心地はあまり変わらずに、軽くて楽な靴という感覚だったのでしょうか。

それくらい、靴紐をしっかり結ばないことが当たり前になっていることが分かった上で、僕は「靴紐をしっかり結んで歩きませんか?」と言うのには理由があります。

僕の祖母は動くのが好きで、昔は毎朝5時くらいから1時間ウォーキングをして、帰ってきたら家の掃除をして、朝ごはんを食べたら、午前中はジムに行って、スタジオで体を動かしていました。お昼ご飯を食べた後も、草むしりをしたりして、ずっと体を動かしていました。
そうではない日は友達とお出かけをしているときで、基本的には朝から夕方までずっと運動をしていました。
今では1時間のウォーキングをやめて、午前中のジムと草むしりだけになりましたが、それでも僕の何倍も運動しています。

そんな祖母は何回か足を怪我しています。
そのうちの1つに、自転車に乗っていて、曲がり角を曲がろうとしたときに人がいて、止まろうと思ったらそのまま自転車ごと倒れてしまって膝を怪我したことがあります。
毎日1時間のウォーキングにジムに草むしりをしている祖母ですから、足はしっかりしています。実際に一緒に旅行に行って歩き回っても、祖母は僕たちの歩くスピードについてくるどころか、僕たち孫よりも元気なくらいでした。僕たちは歩き過ぎて筋肉痛になっていたのに、祖母は関係なく旅行から帰った次の日から、1時間のウォーキングにジムにと、いつも通りの運動をこなしていました。
そんな祖母が曲がり角を曲がろうとしたときに止まったくらいで、こけるはずがありません。
僕はこの原因は靴紐にあると考えています。

祖母は靴紐をしっかり結ぶのが嫌で、靴がピッタリなのが嫌で、ゆるゆるで履いています。
歩きやすい靴や2万円くらいする良いランニングシューズなどを買っても、靴紐を結ぶ時だけはなく、靴に靴紐を通す時からゆるゆるにしてしまうのです。
良い靴は靴紐をしっかり結び、足にフィットさせることで、足が疲れにくい設計なのですが、ゆるゆるで履いてしまうと設計は関係ありません。「これやったら、良い靴の意味ないやん。」と思うのですが、祖母はそういう履き方をしています。

スニーカーの靴紐をしっかり結ばない人でも、土踏まずの部分でなんとなく支えられているはずです。横幅はそれなりにフィットしているので、靴紐をしっかり結ばなくても歩いているとそれなりに靴がついてくるので、靴紐を結ばないのだと思います。
しかし祖母の場合は、その横幅のフィットも嫌なんです。窮屈だと感じるそうです。なので靴の中でも軽いものが多いランニングシューズを選び、横幅にゆとりがあるサイズ感を選んでいます。良いランニングシューズでクロックス履きしているんです。

もしかすると、祖母は昔はそこまでフィット感が嫌だったわけではないのかもしれません。最初は靴紐を結ぶのがめんどくさくて、そのうちにピッタリフィットする感じが嫌になったのかもしれません。
もしそうなら、今靴紐をしっかり結んでいない人たちは、歳をとった時に祖母と同じ選択をする可能性があります。

こんなにも毎日運動をしていても、靴がちゃんとフィットしていないと、靴の中で足が動きます。おそらく自転車に乗っていてこけた時、踏ん張ったはずが靴の中で足が滑って、自転車ごと倒れてしまったのだと思います。
そう思った僕は、「靴紐をしっかり結ばなあかん。」と言ったのですが、そもそも「ピッタリフィットしているのが嫌なんや。」と言われました。
感覚で嫌やと思っているなら、改善のしようがありません。
ついつい靴紐をちゃんと結ばずに靴を履いているなら、まだ意識して改善ができますが、靴紐をしっかり結んだ履き心地が嫌だとなれば、どうしようもないです。

最近では祖母は僕が履いている防水加工されている靴を見て「それはええなあ。」と言って、祖母もゴアテックス処理されている靴を買ったのですが、その靴はそもそも靴紐すらありませんでした。あれは靴全体に伸縮性があって、緩くフィットしているので祖母好みだそうです。
祖母の世代だけではなく、僕らの世代でも靴紐のないスニーカーを履いている人を見かけます。
確かにあれは脱ぎ履きが簡単で、緩くフィットしているので楽かもしれませんが、それが癖になると将来危ないんじゃないかと思ってしまいます。

歳をとると1回の怪我のダメージがデカいです。
若い時は自転車でこけたくらいなら、ちょっと擦りむいたとか打ち身したくらいで、数日すれば治りますが、歳をとると膝を痛めてしまい、歩くのに支障がでてしまうことがあります。

いつまでも元気で健康に過ごすために、足はかなり大事です。
スタスタ歩けるのと、片足引きずるような形で歩くのとでは、行動する意欲が違います。
やっぱり何か支障があると、「面倒臭いなあ。」と思って、動かないことが癖になってしまいます。今でも十分アクティブな祖母ですが、膝を痛めて歩きにくくなってから、やっぱりちょっと変わったなと思います。
1回の怪我で失う気力は結構大きいのです。

そうならないためにも、そうなってしまう原因を1つでも減らしておくためにも、今のうちから靴紐をしっかり結んで歩きませんか?
今ちゃんと靴紐を結んでおけば、少なくとも歳をとってから靴と足のフィット感が嫌にはならないだろうと思うんです。

化粧品研究者こまっきー

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