ニキビができた。
じゃあその原因はなんなのでしょうか。
ニキビだけを考えれば、皮脂の過剰分泌によって毛穴が詰まって皮脂が蓄積して、その皮脂を栄養源としているアクネ菌が増殖したと考えられています。
ではなぜ皮脂が過剰分泌したのでしょうか?
ホルモンバランスが乱れたとか、食生活が乱れたとか、睡眠不足だとか、ストレスだとか、スキンケアが合っていないとか、気候の変化とか、疲労だとか、たくさん原因が出てきます。
「この間の食べ過ぎが原因かも。」と、この中で一番しっくりくる答えを探して、納得する時もありますが、それくらい食べてもなんともなかった時だってあったはずです。
となれば、原因は他にもあって、いくつかの原因が重なった結果だと考えられます。
ニキビとくれば皮脂の過剰分泌なので、同時に顔がテカる時があります。
朝はなんともなくても、夕方になると起こり、化粧崩れの原因にもなるので、気になります。
皮脂の過剰分泌なので、皮脂を取り除けばいいと考えてしまうかもしれませんが、そう考えて朝晩洗顔をすると、余計にテカリが起こることがあります。
それは乾燥によって、皮脂の過剰分泌が起こっているからです。
肌が乾燥していると、体は肌のバリア機能を高めるために皮脂を分泌するのですが、皮脂を分泌しすぎてテカリが起こっていることもあります。
皮脂を分泌しようとしたら洗顔や空気の乾燥によって更に肌が乾燥して、「こりゃいかん。」と大急ぎで皮脂を分泌しているようなイメージでしょうか。
顔のテカリが嫌で、調べると皮脂の過剰分泌が原因だと書いてあるので、洗顔をちゃんとやるようにしたり、サッパリ系のスキンケアに変えたのに、対策しているのになぜか良くならなくて「なんでや。」と思ったことがあると思います。
その後、ネットには乾燥による皮脂の過剰分泌だと書いてあっても、なんとなく保湿をしっかりするのは逆効果な気がして、抵抗を感じて「どうしよう。」と悩みます。
また、最初の方に書いたように、皮脂の過剰分泌の原因にはスキンケアの他に、ホルモンバランスが乱れたとか、食生活が乱れたとか、睡眠不足だとか、ストレスだとか、気候の変化とか、疲労などが考えられますので、変えるべきはスキンケアではなく、他の部分のこともあります。他の部分が原因なら、スキンケアを変えても解決しないでしょう。
これは他の肌トラブルでも同じことが言えます。
毛穴が気になることは、これも皮脂の過剰分泌が原因なわけですので、洗いすぎは逆効果になります。しかしどこからが洗いすぎなのかは分かりません。朝晩洗顔した方がいいと言う人もいますし、夜だけでいいと言う人もいますし、はたまた洗顔なんて必要ないという人もいます。
ちなみに僕は、夜だけでいいと考えています。今の生活はエアコン下で生活することが多く、エアコン下では冷房でも暖房でも基本的に空気は乾燥しています。エアコンを使わなくていい気候のときは外の空気が乾燥しているので、乾燥によるニキビやテカリの原因が大きいと思っているので、乾燥させないために朝は冷たい水で顔を洗うだけです。
夜も、クレンジングを使う場合は、洗顔すら要らないと考えています。
また、毛穴が気になることは、ネットで毛穴に関する投稿を見て、気になって鏡の前でじーっと毛穴を見た結果、毛穴が気になることが多いので、その場合は意識が過剰になっている、つまりは気にしすぎが原因であって、気にしすぎてケアをやりすぎないことが大切です。
乾燥肌の人の中にはスキンケアをいくら変えても乾燥して困っている人がいます。
その場合、保湿で乾燥を改善すること以外に乾燥の原因を考えないといけません。職場の空気がめちゃくちゃ乾燥しているなら、加湿器をつけて部屋の湿度を上げないと、いくらスキンケアで保湿しても、改善しません。かといって、おなじ職場で乾燥が気にならない人もいるはずです。その人と自分は何が違うのでしょうか。
皮脂は過剰分泌するときは悪者扱いですが、通常は肌の最前線で乾燥を防いでくれる、いい奴です。肌の一番外側の角質層は細胞間脂質と言われている脂質と、角質細胞でできていますので、乾燥を防ぐには脂質、つまり体から分泌されたオイルが肌の乾燥を防いでくれています。体から分泌されたオイルということは、食べていないと分泌できません。炭水化物もタンパク質も食べ過ぎれば脂質になりますが、それでは足りませんので、ちゃんと食べないといけません。
最近は低脂肪の食事が健康の秘訣だと言われていますが、こういうのを判断するとき、僕は年配の方を参考にします。50代60代のおじさんで、細い人と太っている人、どちらが元気に活動しているだろうか。70代や80代ではどうだろうか。
「元気な年配の人は何を食べているんだろうか。」と自分の周りの人たちを参考にすれば、あまり低脂肪を気にするのは良くないと気づくでしょう。
火照りやのぼせ、または顔が赤い場合は、顔に余分な熱があります。熱があれば、水分は飛んでいきますので、肌は乾燥します。この場合は、顔まわりの熱の改善をしないと乾燥肌は改善しないでしょう。
乾燥肌とくれば、保湿だと考えがちですが、乾燥肌の場合は結構食事とか生活の部分に解決策がある場合は多いです。
こうして考えてみると、肌トラブルの原因は特定するのが難しいです。
「これかな?」と思ってやってみて、失敗すると悪化してしまいますし、実感するまでに日数がかかり、「いったいいつになったら効果が出るのだろうか。」と今やっている改善策が不安になってきます。特に食事の改善は、すぐに効果が出るものと長い年月の結果起こるものがあるので、要注意です。
肌の病気であるアトピーは“奇妙な”という意味があります。
「接触性皮膚炎でもない、菌によるものでもない。はて、なんだろう。」というわけです。
それくらい、肌トラブルの原因の特定は難しいものなのだと思います。
なので僕は、肌トラブルに合わせた○○ケアではなく、“肌を整えるスキンケア”をすることがスキンケアの役割だと考えています。
ニキビの原因は食べ過ぎなのか、疲れなのか、オイリー肌だからなのか、乾燥肌だからなのかはわからないのに、オイリー肌だと決めつけて、自分が乾燥肌だったら、ニキビは悪化してしまいます。
図にもある通り、健康肌とは真ん中に位置すると考えています。
ストレスで肌が荒れようが、忙しくて肌が荒れようが、オイリー肌であろうが乾燥肌であろうが、健康肌に近づくように、“肌を整えるスキンケア”をすることが大切であると考えており、化粧品こまっきーのスキンケアはそのように作っています。
関西では先日の土曜日に、最高気温が急に28℃まで上がるほど暑くなったので、急な気温上昇によって体に余分な熱ができて、肌トラブルが起こっている人がいるのではないかと思います。
その場合の対処方法は休むとか水分を多く摂るとか、スキンケア以外の対処の方が、本質的な対処方法ではありますが、“肌を整えるスキンケア”で、原因を1つ潰してみてはいかがでしょうか。
化粧品研究者こまっきー
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