化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

良さを理解して好みを選んでいけたなら。

今までの選び方は“流行っているもの”や“有名なもの”だったと思います。
同じようなものでも、有名なメーカーとそうでないものがあれば、少し高くても誰もが知っている有名なメーカーの方を殆どの方が選ぶと思います。
有名なメーカーの方が同じ価格や低価格である場合は、間違いなく有名な方を選ぶことが多いでしょう。
その際の選ぶ基準は有名か有名でないかという基準が判断の大半を占め、物の中身の部分はあまり見ずに、ネームバリューで選んでいることが多いです。

例えばパジャマを買う時はどうしていますか?
パジャマといえばあそこのメーカーが有名だから、あそこで買うの一択でしょうか?
それ以外の有名なメーカーのパジャマも見て、好みのデザインを選びますか?
または素材を気にして選びますか?
素材を気にした時、綿1つとっても、書いてあるのは“綿”だけでも綿にも沢山の種類があり、◯◯綿と書いてあっても、綿の質や縫製によって綿の良し悪しがあるのをご存知でしょうか?

良いパジャマを調べると、素材はシルクか綿か麻がオススメされることでしょう。
あるサイトやSNSの投稿で綿のパジャマがオススメされており、有名なメーカーのパジャマを勧めていたので買ってみたけど、なんかイマイチだったことはありませんか?
そこで「有名なメーカーは大衆向けでイマイチなんかもしれん。」と予算を上げて有名なメーカーの良いパジャマを買ってみたり、あまり聞いたことがないけれどインスタグラマーがオススメしているパジャマを買ってみたりしたことがあるのではないでしょうか。
そしてそれもイマイチで「じゃあもう、大衆向けのまあまあのパジャマでいっか。」と割り切ったことがあるのではないでしょうか。

パジャマは気にすると迷走しやすいので、パジャマを例に挙げてみましたが、皆さんの過去を振り返れば、パジャマの例と同じような経験があるかと思います。

質というのは、抽選会でもらったタオルでも経験があるかもしれません。
数年前にカーテンを買った時、「今、このモール内で何円以上ご購入の方に今治タオルをプレゼントしています。」と言われて、レシートを持って引き換えにいって受け取った今治タオルは、使い始めからモロモロでした。何回洗っても、身体に糸くずがつきました。綿のタオルの場合、糸くず問題は完全に防ぐことは難しいといいますが、何年もリピートしているおぼろタオルではこんなにモロモロになったことがありません。古くて糸が脆くなっているか、肉の切り落としみたいな糸の寄せ集めで作ると切れやすくなって、モロモロしてしまうんじゃないかと考えています。
いくらフワフワしていても、体中に糸くずが付くならフワフワしていなくていいでしょう。
細くて丈夫な綿を使用するからこそフワフワし、その質の高い綿や縫製の技術で高級タオルとなっているはずで、それだけが今治タオルという名称であれば、今治タオルを使ってみたいと思うのですが、今治タオルにも様々な質のタオルがあるようです。

他にも、野菜を買う時にこんな経験があるかもしれません。
美味しいトマトと言えば、最近だとアイコのトマトがあります。
“アイコのトマトは美味しい”と評判を聞きつけ、スーパーで買って食べてみると、美味しかった。ところが後日、別のスーパーで同じアイコのトマトが安くで売っているので買ってみたら、イマイチだった。「これは安かったから古かったのか、スーパーごとに仕入れるアイコの質が違うのか、天候によってのバラツキなのか、どれ?」と、美味しいアイコのトマトを選び方に悩んだことがあるのではないでしょうか。

僕はアイコでハズレを引き続け、品種がアテにならないことに気づきました。
ミニトマトよりもトマトの方が味が安定していることに気づき、地元で作っているトマトが一番美味しいことが分かってからは、品種不明の名もなき地元のトマトを食べています。
他にもトマトには糖度◯%という表記で選ぶ方法があります。糖度◯%とはいえ、トマトは甘かったら美味しいわけではなく、糖度で競っているトマトはトマトらしい甘みがなく、変な甘さだと感じました。

考えてみると、“流行っているもの”や“有名なメーカー”といえば、服や化粧品などを連想してしまいますが、トマトにもあったようです。

“流行っているもの”や“有名なメーカー”というのは、日常生活の至る所に存在し、悩めば自然とそこを選ぶような社会の仕組みになっています。
しかし地元の名もなきトマトのように、特に品種や糖度が書いていなくとも、質が高く一般的な値段で、目立たない商品があります。

トマトだけではなく、名もなき良き商品を選ぶために、良さを理解出来る知識と経験を積んで好みを選んでいけたらなと思います。
日々を楽しむとは、こういうことなのかもしれません。

化粧品研究者こまっきー

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