化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

トランプはアメリカ・ファースト。

最近“もしトラ”という言葉があります。
“もしもトランプが大統領になったら(勝利したら)”という意味の略ですが、最近では“ほぼトラ”で“ほぼトランプが勝つだろう。”という言葉まで出てきています。

この言葉はSNSから生まれたわけではなく、日本のトップから、永田町から出てきた言葉だそうです。「政治家からこの言葉が出てくるのは良くない。」という意見があります。アメリカの次期大統領をトランプにしたいのであれば、そういう戦略を組んでいくもので、“ほぼトラ”というような主体性のない発言が政治家から出てくるのは、日本の政治家がアメリカをコントロールしようとも思わずに追従している証拠であると言います。

確かにドルの基軸通貨体制が崩壊しつつある今、アメリカに右へ倣えは普通は誰もしないでしょう。普通はアメリカと親身になることは避けると思います。新しく力がありそうなBRICsの方へ行きたくなります。

ニュースではアメリカにべったりの日本と言われていますが、その割に非米側のロシアからは特になんの制裁も受けていません。ヨーロッパの方では天然ガスの供給が減ったものの、日本はそういった制裁はなく、この冬はロシア産の鮭やサーモンやカニなどが市場に多く出回りました。鮭は1切れ100円のときもあり、安かったので例年以上に鮭やサーモンをたくさん食べました。

“もしトラ”ではありませんが、もし日本がハッキリとアメリカから距離を置いたらどうなるでしょうか。ドラえもんで例えると、ジャイアンがアメリカでのび太が日本です。クラスのみんながジャイアンの横暴さに嫌気が差して、ジャイアンから離れ始めた時にのび太やスネ夫までもが離れようとすると、「おい、お前らどういうつもりだ?」と暴れ出すことでしょう。
のび太もスネ夫も離れたいのであれば、ジャイアンが暴れ出さない為にも、まずは自分達が犠牲となり、周りのみんなが離れていくのをじっくりと待つことでしょう。ジャイアンの近くにのび太とスネ夫がいるからこそ、ジャイアンは「なんでえアイツら。」と虚勢を張らざるを得なくなります。

脱ドル化の世界へと移行するには、日本はアメリカべったりである必要がありますし、戦後の恩恵を考えれば、日本はドル崩壊のダメージをそれなりに受けなくてはいけないと思います。
その後、もし誰か助けてくれることがあれば、今の日本が本当にアメリカべったりではなく、外交が多極化出来ていた証拠であり、その時は今支持率が低迷している岸田さんの成果と言えるでしょう。
あれだけアメリカべったりであることを批判されながらも、ロシアからは石油も食料も調達しているというのはすごいことではないでしょうか。
岸田さんはタヌキではないかと思っています。

トランプはアメリカ・ファーストです。
2016年に大統領になった時もそうでしたが、アメリカの経済が回ること、失業率を下げること、治安を良くすることなど、アメリカにとって良いことをやろうとする人です。国のトップなので当たり前かもしれませんが、ドル覇権主義の世界になってから、ドルがいたるところで使われて、アメリカの存在が至ることまで広がって、アメリカという国は国境があやふやになりました。
もし今年の大統領選挙でトランプが勝てば、そういったあやふやな国境を無くし、アメリカはアメリカのことを考えるようになることでしょう。

それなのに、“もしトラ”と言ってトランプが大統領になったら日本は良くなると考えている方がいます。確かにアメリカのあやふやな国境の中に日本は含まれており、国境が引かれて日本はアメリカの外となれば、アメリカの力は無くなるので、社会の体制は変わることでしょう。
アメリカは世界に広がったので、世界も大きく変わることでしょう。

それでも、良くなるかどうかは日本人次第です。
今までは良くも悪くもアメリカが手を引っ張ってくれていたから成り立っていた社会です。“もしトラ”や“ほぼトラ”という言葉が政治家から出てくるように、主体性のない状態でアメリカが日本から離れると、日本を取りまとめる人がおらず、混沌とするでしょう。

トランプがアメリカ・ファーストであるならば、そうなった日本に対して、何もしないと思います。
今の状態でアメリカが何もしなくなれば、日本は“良くなる”とは到底思えません。
“もしトラ”に希望を抱くような他人任せ思考では良くなりません。その先にどんな力が無くなって、日本の社会はどのように変化していくのかを考えて準備しておく必要となるでしょう。

化粧品研究者こまっきー

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