化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

派閥解散から考えられる危惧

年末から自民党の裏金問題が話題となり、安倍派だけだったのが二階派岸田派と広がっていき、自民党全議員の調査となった。
おそらくこれは自民党だけの話ではないので、「自民党は全員に調査した。他党もやるべき。」と全党全議員が調査することになるだろう。

裏金問題の責任追及は“派閥解散”へとなった。
裏金を調査し、派閥解散となった自民党と同じように、他党も解散へと移るのか。
これに関して、やっと世襲議員の政治が終わるという事で、大きな軸が崩れて、やっと新しいことが出来そうな前向きなコメントが出てくる。
確かに崩れている。今までのような自民党、もしくは議員のやり方はもう通用しないのだろう。
しかし、これは本当に前向きに捉えていいのだろうか?

衆議院の定員は465人。政党は10ほどあり、その中で派閥がある。もし仮に派閥がなくなれば、党ごとにまとまらなければならない。今で言うと自民党は259人をまとめる必要があり、2番めに多い立憲民主党も96人をまとめなければならない。
派閥なく、どうやってまとめるのだろうか?
これは無理だと思う。

人が集まればグループができ、派閥ができる。
学生の頃を思い出してみると、1クラス30-40人ですらグループがいくつもあった。文化祭の時に出し物を何にするかで揉めた時は多数決をする。多数決を取れば、1グループに所属する人数が多いグループの意見が採用される。時には各グループ、もしくは男同士女同士で協力したはずだ。そこまで計算ずくではなかっただろうが、文字に起こすとそういうことになる。
自然と党や国会と同じような仕組みになっている。
学校の1クラスでも自然と派閥が出来て、一人一人が所属グループの立ち位置を気にしながら発言していたはずだ。
派閥解散をしても、意図しなくとも新たに出来上がるだろう。
そもそも、今回の問題は裏金であり、派閥解散は関係ないだろう。
問題が出ると何かと辞めるとか解散とかそういう話になるが、問題の解決策にはなっていない。

派閥解散を前向きに考える事の1つに、今までの世襲議員がやる政治の終わりを告げていると感じている人がいるだろう。
だが、これも学校生活で考えてみると、よっぽどの事がない限り自体は悪化するのでは無いかと思う。
学校で友達と喧嘩した時はどうなったか。女子のグループごとで睨み合ってトラブルが起こったらどうなったか。
先生が出てきたはずだ。
先生が出てきて「あんたら、何してんの!」と叱り、いざこざを解決する。解決したかのように周りにみせる。

派閥解散で日本国内の政治が傾いた場合、起こることは先生が出てくることではないだろうか。
前向きに考えた場合の新しい政治のパターンはクラスで言う少数派の人たちが仲介役をしたり、公平なリーダーシップを発揮するということになるが、そんなケース、学校では見たことないし、他でも見たことがない。
見たこと経験したことがないケースを想像して、派閥解散を前向きに考えるのは危険ではないだろうか。
先生が出てきた場合、日本は日本として成り立つのか?

また大人は子供よりも巧みに情報を操るので、少数派と見せかけて、大きいグループと同じ人とか、結局先生だったとか、そういう手法を取ってくるだろう。
つまり、新しい何かが出てきた場合は正義のフリした悪かどうかを見破る必要がある。

誰が正義で誰が悪なのか。
今までは明らかに良くないけど選択肢がなかったが、次は誰も良さそうに見えて誰も怪しいように見えるだろう。

派閥解散により先生が出てきた場合、大声を上げて反対する必要がある。
その前に先生であることを見破らなければならない。
正義のフリをした悪も見破らなければならない。
次間違えば、日本はどん底に落ちるかもしれない。
派閥解散からどのような流れになるのかはわからないが、
前向きどころか、かなり危惧している。

化粧品研究者こまっきー

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