化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

反省しない大人


「ホンマに反省したんか?」
子供の頃、悪いことをして怒られたとき「ごめんなさい」の後によく言われたものです。
「うるさいな。もうええやろ。」と思っていましたが、自分が大人になると反省することが、いかに大切かが分かります。

大人は反省しません。
“殆どの”と付けたいところですが、敢えて付けません。
大人は反省しません。
あれだけ子供に「反省しろ」と言い「ごめんなさいは?」と偉そうに言っていた大人は「ごめんなさい」も言いません。
「知らんかった」と言います。

中学生、高校生、大学生と進学していくときに「中学の時はこうやったのになあ」と過去のことを思い出すことは無かったのですが、大人になって子供の頃をよく思い出します。
特に思い出すのは“反省”です。

いたずら好きだったので、しょっちゅう先生や親に怒られていました。
時にはちゃんとした理由があったのですが、基本的に怒られるときに理由は必要ありません。
ただ、怒られるのみです。
子供ながらにこれを「大人の権力を使ったストレス発散」だと感じていました。
ちゃんと僕のことを考えてくれているなら、理由を聞いてくれるはずだからです。
塾で分からないところがあれば「どこが分からへんの?」と自分が分からない、答えをみても理解できないところを聞いてくれます。そして理解できるように教えてくれます。

しかし普段は違いました。
とりあえず怒る。とにかく怒る。次第に内容は変わっていき、ただ怒る。
大人は子供を甘くみています。経験値が低いから理解できないと思っているかもしれませんが、経験値がない分、感情などの動物的な部分にはすごく敏感です。大人より優れています。
だから、子供の頃に怒られた時、話がズレていったことも闇雲に怒って普段の鬱憤を発散していることも、大人がそれに気づいていないことも気づいていました。
大人になった今はもう、僕も鈍感になっているかもしれません。
成長の過程で学習という経験値を積んだ結果、衰えていったように思います。

子供の頃、誰しもが感じていた大人の理不尽な部分を大人になると子供にやります。
これは部活動で1年生のときに先輩にやられたことを先輩になったときに後輩に同じことをするのと同じように、新入社員のときに受けた先輩からの理不尽な言動を次は自分が後輩にやります。

大人は反省をしません。
子供から大人になる過程で、反省しないといけない部分を反省しなかったからかもしれません。ちょうど親や先生の範疇外の部分で反省しないことが成長して行ったのかもしれません。

しかし今、反省しないといけないことが多いのではないでしょうか。
「知らんかった。」
では済まされないことが起きていきます。

自分の間違った健康知識で子供が病気になったら
「私の無知のせいや。ごめんな。」と言えるでしょうか。
「私も知らんかった。これが良いと思ってた。」と言うのではないでしょうか。

過去を振り返っても反省するべき点は日々の生活や食事やお金や選挙や子供の教育など沢山あるでしょう。
「間違っていた」と認め無い限り、改善は生まれません。
「知らんかった」の場合、「次はどうしたらいいか。」ではなく、「次はどうしたらいいですか?」になるんです。

いま結構、大事な転換期だと感じています。
大事なときに「次はどうしたらいいですか?」と、また誰かの情報に頼って自分で考えずに行動したら、今までの失敗を反省せずに行動したら、また同じ失敗をするでしょう。

時代がいくつ変わろうとも、良くなっていく兆しが見えようとも、大人が反省をしない限り先には進めないのではないかと、思う今日この頃です。

化粧品研究者こまっきー

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