化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

夏バテ対策に冷水シャワー

昔から温泉に水風呂があり、数年前にはアイス・バケツ・チャレンジという
氷水を頭から被るというチャレンジが流行りました。
これはチャレンジすることで寄付に繋がるので流行ったけれど、
人は何故こんなにも、冷たい水を求めるのでしょうか。

水風呂、アイス・バケツ・チャレンジ、他にも乾布摩擦など、
寒冷刺激を与えることにはどんなことがあるのでしょうか。
今回は健康面での寒冷刺激の効果を紹介します。

・ステロイドホルモンは寒冷刺激で育つ
病院に行けばもらえるステロイドですが、実は身体の中に持っている成分です。
ステロイド軟膏と同様、ステロイドホルモンはやけどをしたり、虫に刺されてかぶれたり、接触性皮膚炎を起こした時、体内からステロイドホルモンを分泌して炎症を抑えてくれます。
花粉症や蕁麻疹などのアレルギー疾患による炎症もステロイドホルモンが抑えてくれます。
そのステロイドホルモンは寒冷刺激で育つことがわかっています。

・ステロイドホルモンが育つのは子供の頃
ステロイドホルモンが育つのは子供の頃までと言われています。
大人になると、いくら頑張っても育てたステロイドホルモンが
減らないようにすることは出来るけれど、子供の頃よりも増えることはないです。

・アレルギーが増えたのは、寒冷刺激が少ないから。
寒冷刺激だけでなく、大きく捉えると温度差です。
免疫は温度管理をしたり、色んなものを触ったりして、
日々、“どう戦えば良いのか”を学習していきます。
今のように、エアコン完備で一年を通して気温差のない生活をしていたり、
土や自然のものを触らない、街が綺麗すぎることが原因で、免疫が育ちにくくなっています。
昔、工場地帯で喘息が問題になりましたが、同じような場所である鉱山労働者に
喘息はみられなかったそうです。喘息にならなかったのは「同じように空気の悪いところでも、暑い寒いの気温差によって身体(ステロイドホルモン)が鍛えられた。」のだと考えられます。

つまり免疫には温度差が大事です。
温めることは結構みんなやってます。
お風呂で湯船に使ったり、シャワーでも温かいお湯で浴びます。
しかし、ステロイドホルモンを育てる寒冷刺激が不足しています。
冬も暖房入れますし、なかなか、冷たい刺激が足りてない生活になっています。
そこで、この暑い夏こそやりやすい、“冷水シャワー”がオススメです。

本来の冷水シャワーは温泉の水風呂と同じように
湯船にしっかり使ってから、冷たい水を浴びるなのですが、
湯船文化のないイギリスでも、冷水シャワーを浴びた人のほうが体調を崩しにくかったそうです。
チェコでも水風呂によって免疫細胞が増えたなど、寒冷刺激による健康効果が報告されています。

なので、冷水シャワーは湯船に浸からなくても、
風呂上がり前に、冷水シャワーを1分ほど浴びて出るだけで効果があります。
暑い夏にホカホカの身体であがるよりは、冷水シャワー浴びたほうが気持ちいいです。
また、シャワーは前からではなく頭から背中にかけて浴びるのがオススメです。

夜のお風呂だけでなく、日中の買い物など少し外に出て帰ってきたときに冷水シャワーを浴びることで熱中症対策になります。
熱中症対策のシャワーの浴び方は、熱中症になったときに冷やす部位と同じ場所に冷水シャワーを当てることです。
頭、首の付け根、脇、股関節、足首。頭は髪の毛が長いと乾かすのが大変なので好き嫌いがありますね。
足首は自然に水が流れて当たっていると思います。
外から帰ってきたときに浴びる冷水シャワーは熱中症対策だけでなく、単純に気持ちがいいです。全身で冷水シャワー浴びるとスッキリするので冷たい飲み物を摂りすぎなくなるところも、夏バテ対策となります。

冷水シャワーにも注意点があります。
高齢者などの心臓が弱い方はビックリするので、冷たすぎないほうがよく、加減を自分で調節する必要があります。
 アトピーの人、痒い人は背中も搔いていることが多く、シャワーが当たる背中部分は
傷があると水圧で開いてしまうので、なるべく、頭から被るほうが良いです。
最近のシャワーヘッドは全て、節水効果謡いで水圧が強いので、傷口には注意しましょう。
洗面器に水をためて、バシャっと被るのもアリです。
体調が悪いときは控えましょう。

気をつけるところは気をつけながら、これを毎日することで
身体の中のステロイドホルモンが子供は育ち、
大人はステロイドホルモンが復活して花粉症、アトピーなどのアレルギー対策になり、
アレルギー疾患が少しでも弱まり、体調も崩しにくくなって
健康な日々が続けばいいなあと思います。

ぜひ、暑い季節に冷水シャワー。
一緒に始めてみませんか。

-化粧品研究者こまっきー

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