化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

自分の感覚を大切に


梅雨の時期、天気予報が曇りだったので洗濯物を干さずに外出すると晴天で「晴れてるやん!」と言いたくなったことが多々あると思います。
それほど天気予報が信用にならないのに、花粉が毎年去年の何倍と聞くと「花粉がヤバい!」と思ったり、今年の夏は暑いと聞くと「今年は去年よりも暑い!」と考えてしまうは不思議です。

毎年、木々は伐採されているなら花粉の量は減っているはずで、むしろ毎年毎年「去年の何倍」は無理があると思うのです。今年は去年の2.7倍、2022年は去年の2倍、2021年は去年の3倍ですから2020年をXとすると、
3×2×2.7×X=16.2X
この3年間でみても今年は2020年よりも16.2倍花粉が増えているという話で、そう考えると「この情報ホンマか?」と疑いたくなります。
そもそも春は気温上昇により鼻が詰まりやすく、くしゃみの出やすい時期です。

今年も梅雨が終わると急激に暑くなりました。
雨が多かったこともあって、湿気のないカラッとした夏ではなく、湿気の多いジメジメした夏になっています。そのためムワッとした空気なので身体の熱が放出されにくく、それによる熱中症の危険が高まっています。
“全国的に危険な暑さ”というニュースですが、その日の天気予報も外すくらいですから、ニュースの情報は参考程度に、自分の感覚を大切にしてみましょう。

朝起きて「今日も暑いなー」と毎日思うのではなく、
「今日はちょっと風あるな」とか「今日は向こうの空が曇ってるから雨降るんちゃうか」「すごいムワッとしてる」と自分で見て感じた天気を信じてみましょう。
自分天気予報に合わせて対策をしてみて、自分の感覚を鍛えることが大切です。

天気1つとっても自分の感覚を大切にしなければ、感覚はどんどん失われていきます。
ニュースが危険といえば家から出ないとか、花粉が多いといえば多いと感じて病は気からのような花粉症になっていては、ニュースの思う壺です。
ニュースがいくら花粉が多いと言っても自分が去年よりマシだったら多いかもしれないことは気にしなくていいんです。
夏の暑さも自分の体感に合わせて調節すればいいのです。

感覚がどんどん失われていくことはAIの技術発展からも危惧されています。
「服欲しいな」と思ったら昔はショップに行って店員さんと話して考えてたのが、SNSの人気投稿から沢山のコーデを参考にして服を選ぶ。あんまり変わっていないようで、昔よりも服を買う工程で考える量が格段に減っています。自分で探さなくても簡単に大量に情報が出てくるからです。
服だけでなく、色んな業界で簡単に大量に情報が出てくる時代です。そんなに苦労して調べなくても沢山の情報が出てくると、自分の本当に見つけたい情報が何なのか分からなくなります。
「こういう服欲しいな」と思って調べ始めると全然違う服を気に入っていた。というのがよくあるのではないでしょうか。出会っちゃった説もありますが、それ以上に沢山の情報によって自分の感覚がかき乱されています。

流行っている飲食店に行けば「美味しい」と思ってしまう、食べる前からの先入観が重視されていることも同じような事例です。流行っているから、お店がキレイだから、口コミで星がいくつだからでは判断せずに自分の感覚でお店を判断しましょう。

普段の何気ない生活で“簡単に”、“便利に”をテーマに色んなサービスが出てきた結果、感覚が鈍くなってきています。
情報を参考にし、うまく活用する程度にしておいて、全て信じないことです。
AIによって人はロボットのようになると言われていますが、
感覚が鈍くなってきていることは、その前兆ではないでしょうか。

化粧品研究者こまっきー

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