化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

多極化するなら、今の社会は消えてはいけない。

世界は多極化へと向かう。
去年はこの言葉が度々メディアで報じられ、年明けからエジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦がBRICSに加盟しました。
石油国、インドと中国の次のIT世代や紅茶に加えて、コーヒー生産国のエチオピアまでもがBRICSの一員になり、国だけでなくBRICS内の産業も拡大されつつあります。

こういったニュースが報じられると「英米覇権主義は終わりだ。」とコメントする人がいます。
おそらくそうなのでしょう。
しかし、時代は終わっても、無くしてはいけないと思います。

人はなぜ失敗するのかを、自分自身を振り返ってみると、忘れていることが大きな原因であることがわかります。失敗したときは「二度と間違えへん!」と自分に誓ったものの、時が経つとその悔しさを忘れてしまい、また同じ失敗をしてしまいます。
「あー、またやってもた!」と。

失敗を繰り返さないことは非常に難しいことであります。時が経てば忘れてしまうものです。それでも、自分が忘れてしまうような行動を取るのは愚かなことだと思いませんか?

ジャニーズや宝塚、NHK、自民党と国内でも今まで大きく社会を動かしてきた組織が崩壊しようとしています。そのときに「やっと支配が崩れていく!」と喜ぶだけではいけません。自分は何が嫌だったのか、それを考えなくてはいけません。嫌なところだけではなく、良かったことも考えてみる必要があります。あれだけの大きな組織を束ねる自民党はかなり大変だったことでしょう。それ故の裏金問題だったのではないかと推測していますが、人でも組織でも良い部分と悪い部分の両方が必ずあります。嫌いなものでも、少しだけでも良い部分を見つけておかなければ、次世代に嫌いなものだけを排除して中身はなんにも変わっていない組織が出てきたときに「この組織は素晴らしい!」と勘違いしてしまいます。

崩れていった後、小さくてもその組織は存続させるべきでしょう。
忘れないために。そして、その社会の方が心地が良い人もいるはずです。支配が終わることで、1つのやり方でないといけない社会が終わっても、また新たな社会がそのやり方を否定し、否定するということは新たな提案が必要になるので、結局新しい1つの社会になってしまいます。方法は変わっても支配は変わりません。だから歴史を振り返ってみても「この時代のこの国は◯◯主義で。」と1つ前の時代を否定した時代が始まり、そして崩れていくのではないかと思います。

多極化するなら、今の覇権主義的な考え方も残しておく必要があるでしょう。
そうすれば新しいやり方が行き詰まったときに、過去ではなく、現在で失敗の形を知ることが出来ます。忘れないでいることが出来ます。国単位や賢い人は歴史を遡り判断できますが、一般人には難しいことです。悪いことも現在に残しておくことで「昔悪いことして小さくなった。」と忘れずにいることが出来ます。
今の社会も良い部分はあるはずです。かなり減りましたが、一昔前の縦社会構造はある意味で安定していましたし、その社会が好きな人もいるはずです。

教育もスパルタ教育を推奨する学校はスパルタ教育をするべきでしょう。全ての子供が褒めて伸びるわけではありません。お尻叩かないと動かない子供だっています。
子供に色んな経験をさせるために、そして自分に合う社会を見つけるために、過去に批判された教育も復活させるべきです。

多極化と言うならば、BRICSはG7の変わりにはならないでしょう。
今までのような大きな組織はない。
小さな組織が沢山あり、自分にとって良いと思う組織と悪いと思う組織があり、自分自身でどの組織に所属するのか決める。そんな感じでしょうか。
自分は80億人もいますから、80億通りの良い悪いがあります。

今の良くない社会も、過去に消えていった社会も復活させて、沢山の小さな社会が誕生して、始めて多極化世界になる。
世界は1つではないし、同じでもない。
全くイメージがつきませんが、多極化とはそういうものではないかと考えています。

化粧品研究者こまっきー

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