化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

スキマ時間を活用するな。

ニュースアプリなどでニュースを見ない僕でも、SNSなどを通じて、ニュースアプリの記事が入ってきます。社会人になった頃はNewsPicksをよく見ていました。
ニュースアプリには独自のインタビュー記事があり、新しいプロジェクトの紹介がされています。

新しいプロジェクトで多くあるのは、「スキマ時間をいかに活用するか。」というプロジェクトです。
こんなにも1日は忙しく過ぎていくのに、ちょっとのスキマすら「休もうぜ。」とならないのか、と思ってしまいます。

スキマ時間とは、何かした後とする前の空き時間です。
学校では授業と授業の間、何していましたか?
友達と話したり、お手洗いに行ったり、次の授業の準備をしたり、早弁食べたり。
次の授業の準備はテスト前の稀なときで、大抵は友達と喋ったりするような、リフレッシュの時間だったはずです。
休み時間がずっとテスト勉強などの次の授業の準備で、毎回の休み時間、毎日続いたらどうでしょう?

僕は高校2年生の夏休み前の終了式で大学受験勉強をするために部活を辞めました。今までは勉強は殆どせず部活ばかりでしたので、早めに受験に切り替えたわけですが、最初の1週間で急に勉強が出来なくなりました。急に新しいことを詰め込んで、そればかりやっていると脳が拒否するようです。まるで手につかず、問題集を広げても頭が拒否してくる。机に座りたくないと脳が語りかけてくるような、そんな風になりました。
そこで勉強は1日2,3時間から始めて、徐々に慣らしていき、高校3年生の受験前は11時間くらい勉強をしていましたが、年が明けてセンター試験が終わった頃には、また勉強が出来なくなりました。
いくら身体を慣らしていっても長時間、長期間同じことをするのは、心身ともに辛いようです。

それでも受験前ですから、「勉強しなくては。」と焦るわけです。出来るだけの知識を頭に詰め込んで、単語を詰め込んで、少しでも多く解答できるように勉強しようと思ってしまいます。
すると本命ではない大学の受験中、なんと眠すぎて寝てしまったんです。
本命ではないにしても、いい加減な気持ちでその大学を受験していたわけではないのですが、英語のリスニング中に寝てしまい、気づけば英語が終わっていました。

その日以降、本命の大学受験までは出来るだけ受験勉強はせず、詰め込みすぎず、リフレッシュする時間を作るようになりました。周りも同じような調子だったのか、リフレッシュするときはいつも何人か集まっていたように思います。

中学3年でAppleのスペルが書けるようになった僕です。
pが2つなのかlが2つなのか、分からなくなっているうちに英語の授業がどんどん進んで、英語=意味不明になりました。
行きたい大学に行くには、かなり早く大学受験を始めないといけないと分かっていたので、高校2年生の夏から受験勉強を始めました。
初めて自分で何かをしようと思って、真剣に取り組んだのが受験勉強でした。
その受験勉強を振り返ってみても、詰め込み過ぎて脳が疲れてしまい、覚えた沢山の英単語が抜けていきました。覚えても覚えても、覚えれない英単語。1週間前に覚えた英単語のページを見ても、まるで見始めかと思うくらいに記憶がありません。
休む時間をキッチリ取っていれば、脳が整理する時間が生まれて、もっと英単語覚えれたのかもしれません。

その反省から分かることは、ぼーっとする時間は必ず必要だということです。
いくら勉強しても、ぼーっとする時間がなければ、脳は整理出来ず、学んだ知識は無駄になります。

スキマ時間くらいは、ぼーっとするべきです。
ぼーっとするのが無理でもリフレッシュ出来る何かをするべきです。
スキマ時間で稼ぐとか、勉強とか、新しい何かを組み込めば、
今までの日常が雑になり、何もかも中途半端になるでしょう。
どの知識も浅くしか知ることが出来ず、集中力もないので、ちゃんと読むことも出来ず、ただ時間だけが過ぎ去っていくでしょう。

ひと一人、出来ることは限られていて、
やるときはやる、休むときは休む。
それで出来ないことはやらない。
そのバランスが大切であると思います。

「食べるときくらい、仕事の話は辞めませんか?」
このセリフが言えるようになって、書類片手に仕事をする人が減ったかと思えば、
今は電車でも、家でも、ちょっとした待ち時間までも、何かしないといけない空気に包まれています。
スキマ時間は活用するものではありません。

化粧品研究者こまっきー

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