「30年間給料が上がっていない!」
ということが公になるくらい、平成の30年は変化がありませんでした。
バブル崩壊後、何も変化がなかったということです。
大抵、なにかに失敗した場合は軌道修正して立て直しをするものです。
スポーツをしたことがある方は分かると思います。
試合中に相手の出方が変わった、風向きが変わった、思った以上にチームの体力が消耗している。練習のときとは全然違う展開になることは当たり前で、試合中はその都度戦略の立て直しが必要になり、競った試合のときは立て直しができなかったチームが負けると言っても過言ではないでしょう。
ビジネス全体を振り返ってみると、とにかく“大きなものに巻かれろ”戦略だったと思います。
大手の下請けを受けたもの勝ち、いち早く売れているものを察知して二番煎じ三番煎じで商品を出したもの勝ち、という風に大きな流れや組織に乗ったることが成功の秘訣であると、そのような空気に包まれていたように感じます。
だからといって、儲かったわけではないことは結果からみて判断できます。
ところがその傾向が変わってきたのは2015年あたりからでした。
2015年というと平成27年、平成後期です。
下請けをしていると、本当に世の中の流れがわかります。
今売れているものと、同じようなものを出すだけで売れる。
大きいものに巻かれろです。
だから同じようなものばかり「これ作って」と依頼が来ます。
商品化しても、それなりに何回かは発注が来ていました。
しかし2015年以降、商品化してからの発注、リピート率がかなり落ちました。
一発屋が増えたんです。
同じものが売れなくなりました。
ちょっと大げさに言いましたか。
売れにくくなりました。の方が正確かもしれません。
同じような商品が売れにくくなり、リピートが来なくなったとき、それでも定期的にリピートがあったのは、本質的に拘った商品でした。
下請け会社で化粧品の研究兼営業をしていると、基本的には依頼側の意向通りに作るのがセオリーですが「意見言えるかもしれない」と思ったときには、こちらの研究側の意向を伝えてその試作品を提案しました。
すると「こっちのほうがいいね。」となって商品化したものはあまり時代の流れに流させれませんでした。
「時代が変わろうとしてる。」
そう感じました。
会社は「他社がこうしているから」とか「世の中のニーズがこうだから」と比べるのではなく、自社が良いと思うものを作り、それをどう伝えていくか。
そういう方向転換をしてみると良いかもしれません。
会社や仕事のことを話ましたが、生活全般も同じことが言えます。
みんなと同じものをもっていたら、使っていたら安心。
みんなと同じことをしていたら安心。という。“同じ”による安心の力が弱っているように感じます。
“同じ”ではなく、自分で試して失敗して考えて「この方法が良いかも!」と自分で決めたことの安心の力が強くなっています。
その決めた方法も時には修正し、更に安心が強くなっていきます。
「みんなで同じことをやる」
学校も大学も会社も家庭も。
平成の“同じ”という圧力は結局のところ、給料が上がらず、精神的に病む人が増え、心も身体も心地よくない社会になりました。
平成のミスは今のうちに。
本当に時代が切り替われば、置いていかれますから、
自分の大事にしていることは何か?
自分の軸を今のうちに見つけておきましょう。
化粧品研究者こまっきー
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