昔の写真を見ると画質の悪さから昔らしさを感じます。
昔のドラマや映画を観ても同じように感じます。
なんとなく僕たちは画質の悪さから懐かしさを感じているのではないでしょうか。
最近ふと思ったのです。
写真を見て懐かしいとは思うけど、その時も現在も現実の画質は変わっていないんよな、と。
そう思うと不思議な気持ちになりました。
子供の頃、小学生くらいの時の写真を見ると「ああ〜懐かしいな。」と思いますが、
10年くらい前の家族旅行の写真を見ても同じような“懐かしい感”が無いのです。
小学生のときの写真は当時のフィルムの一眼レフ。
10年くらい前の写真は当時のミラーレス一眼。10年前と今でも一眼の画質は異なりますが、小学生の頃ほどではありません。小学生の頃と10年前、10年前と今のカメラを比べると、前者の方が画質の変化があります。
ところが12年前の大学生の頃、出始めのスマホで撮った写真を見ると懐かしく思います。
当時は何回のフリーズしたり、カメラの画質も今ほど良くないスマホでした。
はたまた3年ほど前に写ルンですで撮った写真を見返すと“懐かしい感”がそこにはありました。
もしかして“懐かしさ”と画質は比例する?
写真から見る“懐かしさ”って何なのでしょう。
画質にバラつきがあっても、現実の画質は昔から変わっていません。
だったら昔の景色が今あっても、懐かしいと思わないのか?
確かに、観光地になっている神社やお寺や町並みに行くと、昔の雰囲気と感じることがありますが、それは先入観が入っています。“いつに建てられたお寺”という情報が先にあるから、“古い建物”という目で見てしまいますが、なんの情報もなかったら何を感じるのでしょう。
多分、現在目の前で自分で感じることを素直に感じるのではないでしょうか。
日々のウォーキングのゴール設定にしている神社があります。
そこの歴史はまるでわかりませんが、神社に入るとなんとなくホッとした気持ちになります。
多少は古いと思っているかもしれませんが、情報がないので八坂神社ほどの先入観なく感じていると思います。
古いものも新しいものも先入観をなくせば違いがないのかもしれません。
家でも新しいものが良い。隙間風がなく、冬は寒くなく、地震に強いから、新しい家が良い。とされていますが、先入観を無くせば、両方の家で住んでみて感覚で選べば、もっと違った考えになりそうです。そうやって先入観なく感じた良いものが残っていくというスタイルは健全かもしれません。
昭和の時代も平成の時代も令和の現在も、現実の画質はまるで変わっていないのに、技術の進歩のおかげか、すごく変わってきたように思います。
でも、実際は、本質は何も変わっていないのかもしれません。
「昔から見える景色の画質はこのまんま、なんやな。」と思った時、
すごく不思議な気持ちになりました。
化粧品研究者こまっきー
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