化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

日本はアースカラーが得意

キャンプなどアウトドアが人気になったこともあって、車が再注目されて、キャンプに行く若者が欲しくなるような車を考えたのか、ベージュなどのアースカラーの車が増えました。
最初はジムニーとかアウトドアっぽい車種にベージュ色の車が多かったのですが、最近ではSUVやバンでもベージュ色の車を見かけます。
色もベージュだけではなく、カーキやマットグレーとアースカラーのバリエーションも増えてきました。
それがまた日本車にすごく似合っていて、
「ああ、日本はアースカラーが得意なんやな。」と思いました。

外車であれば、黒とか白、シルバーもきれいです。
白黒の単純な色でも日本車と外車はどこか違います。
特に日本車の白色は少しくすんで見えます。
これが赤や青の色物になると、外車はすごくキレイです。
アルファロメオの赤色、FIATのパステルカラー、ミニクーパーも可愛い色合いです。
小さい車が好きなのでついついそういうメーカーばかり挙げてしまいますが、
外車のカラーと日本車のカラーを比べるとやはり、外車のほうが色合いが上手だなと思います。
日本車のカラーで唯一のお気に入りはダイハツ、ミラジーノの深緑でしょうか。
これも思えば鮮やかではないので、日本はやはり鮮やかじゃないほうが得意なのかもしれません。

海外との色合いの違いは車だけでなく、化粧品でも同じです。
海外ブランドの口紅は発色が鮮やかです。
特に赤色はすごくキレイです。
日本で売られているものは日本の法律に基づいて作られています。
なので同じ色素を使っているはずなんですが、外国人との感性の違いでしょうか、
口紅で比べても海外の口紅は鮮やかです。
逆に日本のブランドはベージュ系が上手です。
海外ブランドのベージュは鮮やかすぎて「コンシーラー?」と思ってしまうような色の濃さがあったります。
車だけでなく、化粧品の色を見ても、日本はアースカラーが得意なようです。

白でも黒でもないグレー。
赤でも青でも黄色でもないベージュというアースカラー。
どっちつかずの中途半端な色。
意見をハッキリ言えない、バシッと物事を決めれない日本人に似ているような気がします。

段々アメリカナイズされていくにつれて、こういった“決められない”ことはダメなことだという風潮が広がりました。
決められないダメな上司。みたいな記事、読んだことあるのではないでしょうか。

僕も最初は「バシッと自分の意見を言えなきゃいけないし、決めるときはバシッと決めないといけない」と思ってきましたが、最近はそれで良いのかなと思います。

平成を振り返ってみると、バシッと決めたのは規制ばかりでした。
あれはダメ。これもダメ。この発言はアウトで、この行動もアウトですよと。
規制というのは安全と自由のバランスを取るべきです。
平成に決めた規制が安全の役に立ったのかは謎ですが、自由は確実に奪われていきました。
誰しもが発言に気を使い、「それは違うんじゃない?」という発言すら言いづらくなり「それもいいよね」と思ってもいないことを発言する。
相手のためにもなりませんし、自分も自分に嘘をつくのでコミュニケーションがしんどくなりました。
気づいていないかもしれませんが、意味不明な発言するオッサンがかなり減ったということは、それだけ発言に規制がかかったということです。
そしてそれはオッサンだけでなく、自分たちの首も締めています。

白黒つけなきゃいけないのは、白黒つけなきゃ社会が回らないからでしょう。
色んな民族が混ざり合って文化の違いがありすぎる、とか。
その文化の違いを上手く混ぜることが出来ないから、
「じゃあルール作りましょう」と。そうやってルールが出来るのだと思います。
でも日本の場合は殆ど日本人です。
そして他の文化の人がいても、なんとなく上手く混ざり合う能力を日本人は持っているように思います。

それはハッキリ言えない、バシッと決められないというデメリットと思われている能力です。
ハッキリ言えない、バシッと決められない。
じゃあ「話し合いましょう。」と。
「じゃあ適当なところで折り合いをつけましょう」と。

これって食文化に現れていると思います。
ラーメン、天津飯に焼き餃子。中華料理をみると、中国にはないアレンジ中華料理が日本にあります。
上手く工夫して、日本に合うように折り合いをつける。
白黒つけなかったからこそ、日本には色んな料理があるのではないでしょうか。

日本はアースカラーが得意です。
白黒、赤青とハッキリとした鮮やかな色を出すのは不得意ですが、白黒つけない分のメリットは沢山あります。
そしてハッキリ言えないアースカラー文化は様々なところで日本の良さとして表れています。

別に海外の真似をしなくても、いいのではないでしょうか?

化粧品研究者こまっきー

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