化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

小説には自己啓発的要素がたくさん

前回は小説家と出身学部の関係について書いてみました。
専門学的分野から漫画まで本には様々なジャンルがあり、その中でも自己啓発本を読むなら小説の方がずっと役に立つのではないかと感じることが多々あります。
今はもう自己啓発本は読んでいませんが、学生の頃は読んでは試してを繰り返し、自己啓発で言われている良い部分を実践していました。

自己啓発本はわかりやすく、こういうときはこうすれば良いということが書いてあります。
実践して感じたことは、自身のキャラや性格、周りから持たれているイメージによって良し悪しは大きく変わってくるということです。
またはその時のシチュエーションでも変わってきます。「デートではこの場所に行って、レストランはここで、最後に夜景を一緒に観れば間違いない」みたな定説がありますが、それは幻なのです。そこに登場してくる人、登場人物と接する人々、すれ違う人々、季節や時間、そして気分が常に変化しているので、こうすれば間違いないことはありません。
殆どの女性がそのルートを夢に見、男性がそれをすることが当たり前だと思っているという雰囲気がもしあるなら、そう思わせるように操作されているようで、ビジネスの臭いがします。
自己啓発本とはそういう意味で、“このときはこうすれば良い”という定説が無いことを気づかせてくれる素晴らしい本です。

自己啓発本とは生活する上での考え方や言動のヒントが書いてありますが、それは小説にも書いてあります。むしろ、小説の方が実践的でわかりやすく書いてあるでしょう。
小説はストーリーですから、その言動のシチュエーションが分かります。
舞台の場所もわかり、時代背景も描写され、登場人物のキャラも1冊を通して知ることが出来ます。
もし、その小説で、夜景を観て告白するシーンが描かれていた場合、読み手はその登場人物のキャラやそこに行き着くまでの2人のやり取りや雰囲気を感じ取り、「なるほど。こういう人たちが、こういう流れで夜景に行くとこんな雰囲気になるんだな」と納得するわけです。
もちろんフィクションですから、作者ご都合主義ではありますが、納得出来るときというのは違和感が無いということで、それは現実に当てはめる参考になります。

別に恋愛だけじゃなく、好きな小説家が描く会話のやり取りはコミュニケーションと言う意味でも勉強になります。テーマとして政治や教育などが扱われる事が多いので、専門的な知識も入ってきます。

小説というと、「専門学的な本でもないし、自己啓発本のような役立つ本でもない、娯楽の本でしょ?」なんていうイメージが多いように思います。
実際、小説を読んでいて「賢いね」「難しい本」と言われてことはありません。
専門学的な本を読まずにスタバのテーブルの上に置いてあると「賢い人だ」と思われます。

しかし、小説はある意味で僕たちの仮想空間です。一番自分たちの生活に近く、生活に沿った書き方で表現されています。
コミュニケーション、考え方、行動、感情と自己啓発本に書かれているような内容がストーリーになって表現されています。
ストーリーによっては成功失敗があり、「いやー、これは無理くりやわ」とそのやり方に無理があることがわかると、現実でもやらないわけです。納得できて、自分と登場人物があっているなら実践してみればいいのです。

小説は娯楽のように考えられていますが、
実に巧妙に、政治や思考や言動や教育や社会や様々な人関係する事柄が表現されており、小説から学ぶことは沢山あります。

小説が仮想空間で、僕たちの日常に非常に似ているのであれば、僕たちの日常から得られるのはもっとあるかもしれません。

前回の記事で書いた小説家と出身学部を参考に、小説の世界を、その言動を勉強して日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

化粧品研究者こまっきー

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