化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

花粉が来る前に、軽い運動を取り入れる。

関西は週明けから急に暖かくなっていき、水曜日には最高気温が17℃になると予想されています。
気温が上がると、当然のように花粉が出てきます。
これからの時期の鼻詰まりや鼻水、目のショボショボは病院に行けば「花粉症」となり、抗アレルギー剤かステロイドを処方されるだけですが、それ以外にも対策はあります。

そもそも1年中花粉は飛んでいるのに、なぜ花粉症は春が一番多いのか。この時期の花粉が一番多いという説もありますが、夏のほうが花は咲いているよね?と思ったりもします。
どうやら昔に杉の木材がビジネスになると思って、植林する際は積極的に杉を植林したそうで、その結果スギ花粉が特に多くなり、身体がスギ花粉に過敏に反応してしまっているのではないか。という説もあります。

とはいえ、昔の人がやったことをあーだこーだ言ってもしょうがないので、春という季節と身体の状態から出来る、花粉症対策を考えてみたいと思います。

季節の変化で身体がすることは“体温の調節”です。
夏は暑いので汗をかいて体温を下げ、冬は寒いので血管や筋肉を収縮して体温が逃げていかないように体温を一定に保ちます。なんとなく冬のほうが肩がこるのは、気温の調節による筋肉の収縮によるものです。むくみが冬に起こりやすいのも、気温の調節による血管と筋肉の収縮が原因です。
その間の季節となる春は、今まで体温の熱が外に逃げていかないようにしていた身体を、外へ逃す身体へと変えていく季節となります。

熱というのは上に上がります。暖房を入れても足元が寒いのは熱は上に上がるからです。
これは身体の中でも同じような事が起こります。
急に気温が上がると、身体は熱を外に出すように調節することが出来ず、その熱は上に上がって、顔に集まります。
最近は鼻炎と言いませんが、花粉症も鼻炎も同じ病気です。
つまり、鼻に炎症が起こっている状態です。それを病院では花粉によって起こっていると考えますが、僕は“身体の熱が上手く調節出来ずに顔に集まって炎症が起こっている”と考えます。

身体の熱が上手く放出できずに、上に上がって顔に集まるから、鼻に炎症が起こって、鼻が敏感になって、花粉に過剰に反応してしまう。この可能性は結構あると考えています。

身体の熱が上に上がって顔に集まる説は花粉症だけではなく、春の肌荒れの原因も同じです。
顔に熱が集まるので、水分が奪われて肌がカサカサする、ニキビが出来る。これらは身体の外から来た刺激ではなく、身体の中から来た刺激です。
春に前髪が痒くなるのも、同じく顔に熱が集まって肌が敏感になっているからです。
敏感肌の改善策は、身体の熱の調節であるとも言えます。

“身体の熱が上手く調節出来ずに顔に集まって、様々な炎症トラブルが起こっている”
これが春のトラブルの根本的な原因であると考えています。

そこで、どうすればいいか。
身体の熱を上手く放出してあげると良いわけです。
冬季の熱が奪われないような身体の調節から、夏季の熱を外に出していく身体の調節に切り替えてあげると、身体の熱を上手く放出することが出来ます。

冬は体温が逃げていかないように筋肉が収縮しているわけなので、弛緩してあげると夏の身体へと切り替わっていきます。

つまり、運動です。
運動をして、身体に熱を溜まることで、身体は熱を外に出そうとします。
春の本格的に暖かくなる前の今の段階から、身体に「そろそろ体温の調節を切り替えていかないといけないよ。」とメッセージを送ってあげるのです。

運動は激しくなくていいです。日頃から全然運動をしない人が急に走ったりすると、ただ疲れて体調を崩してしまいます。そうではなくて、日常に運動を取り入れることをオススメします。
自転車で行ってた買い物を徒歩にする、1日中家に引きこもらずに20分だけ散歩する。最近は電動自転車に乗っている人が多く、移動していても運動出来ていないので、電動自転車の方はぜひ徒歩で移動することをオススメします。
家にいるときでもラジオ体操をして、身体全身を軽く動かすのも良いです。

また、家もいつまでも閉めっぱなしでエアコンで空調を調節するのも良くないです。窓を開けて、季節の風を家に取り入れることで、家に居ても季節の変化を身体が感じることが出来ます。

アレルギー疾患が増えた原因として、空調の効いた部屋で過ごし、自然に触れることが少なくなり、季節の変化を身体が感じなくなったために、身体の体温の調節が下手くそになったと言われています。

身体に季節の変化を伝えながら、軽い運動をして筋肉をほぐしてあげることで、血流が良くなります。身体の熱が放出出来なくとも循環出来れば、顔に熱が集まることへの対策になります。

毎年毎年、花粉症の人が増えていく中で僕はどんどん症状が軽くなり、治っていきいました。
酷くなる人との違いを見てみると、マスクをせず花粉を避けなかったこと、窓を開けて家でも季節を感じていたこと、軽い運動を取り入れていたことの3つが大きく違うのではないか推測しています。

この3つの共通点は“身体に春を伝える。”ことだと思います。
寒い日と暖かい日が交差しますが、先々は暖かくなっていきますので、
身体に「暖かくなっていくんだよ!」と伝えるためにも、
花粉が来る前に、軽い運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

化粧品研究者こまっきー

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