化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

日焼け止めは本当に必要なのか。

 

 

前回の記事、メラニンは身体を守る!

 

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身体が持っている紫外線防御体のメラニン、それと同じように紫外線防御の役割をするのが、日焼け止め。
前回の記事を読むと、“メラニンがあるので、肌濃くなっていい人は日焼け止めはいらないのでは?”と思う方もいるかと思います。メラニンは紫外線から肌の真皮にあるコラーゲンやエラスチンの破壊を守っています。しかし、メラニンだけでは不十分で、日焼け止めがないと、コラーゲンやエラスチンが破壊されて、年を重ねる毎にシワが増えやすくなる。そこで日焼け止めを塗って、完璧ではないにしても紫外線からの防御を強化する必要があります。今の人が年齢より若くみえることが多いのは、日焼け止めの普及が広まったからではないかと思います。

日焼け止めは2006年以降劇的に使用が増えていて、おそらく、その頃から“シワ”や“アンチエイジング”というワードが増えてきたので、シワの原因になる紫外線から肌を守るために日焼け止めを塗ろうと世間で言われてきたのでしょう。

“日焼け止めは本当に必要なのか。”

今までの文章だけを見ると答えはイエス。

しかし、もう少し深く読み解くと必ずしも日焼け止めがいるとは限らないことがわかります。
それは、下地やファンデーションに日焼け止めの効果が入っていることが多いからです。最近は大抵の商品に日焼け止めの効果が入っています。「SPF,PA」というのが日焼け止め効果の数値を表すものです。この表記があるものは日焼け止めの効果があるので、下地やファンデーションでも日焼け止めと同じ効果があります。
つまり、日焼け止めを塗らなくても、下地やファンデーションに「SPF,PA」という表記があれば、それだけでもいいのです。
そういう意味での

“日焼け止めは本当に必要なのか”

必要だけど、他にも含まれている。
それが日焼け止めです。

 

次回、日焼け止めの効果は「SPF,PA」の数値だけでは測れない。
です。

 

こまっきー

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