化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

ごっこ遊びってまだあるんかな。

僕が子供の頃はまだこんなにアニメが普及してなかった。というか、
こんなにもコロコロ人気アニメが変わる時代じゃなかった。

小学生の頃、ワンピースが始まって、
僕たちは学校や友達がお寺の子だったので、
お寺の庭でワンピースごっこをした。

ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、
ちょうどサンジがまだ海上レストランにいる頃で、
ドン・クリークという敵と戦っていたので、
まず敵のドン・クリーク役を決めて、
それぞれのキャラの持ち味をどう活かすかを考えながら遊んだ。

一回だけドン・クリーク役をやった記憶があり、
身体がデカく、武器をたくさん持っているという
身体が小さい僕には釣り合わない役を
あごをシャクらせてゴツい身体アピールをしていた記憶がある。

それ以外は駄菓子屋で買ったパチンコを持っていたこともあって、
ほとんどウソップ役だった。
要らなくなった紙を小さく折って、飛ばす。
飛んで行った紙を拾いにいって、またドン・クリークに向かって飛ばす。
こんな紙の玉をもっているのは僕しかいないので、
撒き散らすと怒られるとわかっていた僕は、毎回拾いにいき、
たまに攻撃された。

ワンピースを知らない人に少しキャラの紹介をしておく。
ルフィはゴム人間で手や足がビヨーンと伸びる。
ゾロは剣術使いで
ナミは航海士。武器はこの頃なんだったっけな。
ウソップはパチンコをつかった狙撃手
サンジは足技が得意で女好き
とざっくりこんな感じで、
このキャラ設定を潰すことなく、
どうやったらゴム人間のような攻撃をごっこ遊びに取り入れられるかを
それぞれ考えていた。
たとえば、ゴム人間のパンチは一旦後ろに伸びて、
その反動でパンチするので、その分の時間を考慮して、
両手を後ろに引いて少し待つ。
一発は強いが、後ろに引いてる間に攻撃されるので、
仲間と協力したり、アニメではあり得ない、
両手を後ろに引いてる間に攻撃されるという
現実的な部分も混ざったごっこ遊びだった。

今思うと、ごっこ遊びは“考えること”を学べる遊びだった。
ただ身体のデカイ、力のある子どもが強い。のではなく、
キャラ設定を大切にし、
身体の小さい僕が大きい敵の役をやっても、
みんなちゃんと逃げ回る。
キャラごとの持ち味をどう現実にするかを考える。
ときには船のシーンのように、
「こっから先は海な。」と適当に場面設定して遊んだこともある。

ごっこ遊びは、いまもあるのだろうか。
いまの子どもたちには、こういう遊びは楽しいのだろうか。
こんなに考えなくても、それっぽいことはすぐに出来、
こんなに現実を空想シーンにしなくても、
YouTubeなどで、もっとリアルなものが楽しめる。
人気アニメとファストファッションのコラボのおかげで
ごっこ遊びも随分キャラ設定しやすくなっているだろう。
(僕たちはただの私服だったのだから。)

剣士のゾロ役になったら、急いで適当な剣という名の木の枝を探すような、
ほぼゼロの状態から遊ぶということが少なくなってきているように思う。

僕が子供の頃よりも、
技術や、映画などのシーンの設定、バライティのパターンなどが
限界を迎えている気がするくらい、
考えなくてもアイデアがたくさん転がっている。
Youtuberのように、そのアイデアを上手いこと使っていく人が
いまは人気で、
それっぽいことを簡単できてしまうけれど、
不便なごっこ遊びは大切だし、いまもあればいいなと思う。

今週のお題「何して遊んだ?」

化粧品研究者こまっきー

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