化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

ちょっと早い、花粉症の話


先週のすごく寒かった寒波からは抜けたようで、先週ほど寒くはない1週間が続くそうだ。
2月なので、もしかするとこれから寒暖を繰り返し、暖かくなっていくのだろう。
最近は急に寒くなったり暖かくなったりするので、もしかするとこの春も急に暖かくなるかもしれない。

急に暖かくなると花粉症の季節がやってくる。
僕は大学生の頃は花粉症だったけれど、今はそうじゃない。

大学生のころ、京都は杉の山にあるキャンパスで過ごした。
今までこんなにも杉の花粉に出会ったことがなかったので、身体はビックリして過剰反応をした。
いわゆる、花粉症ってやつだ。
鼻詰まりは勿論のこと、目の真っ赤になって、喉もイガイガした。
生物学を選考している僕は、大学に入って学んだアレルギーは過剰反応だという話を立証しようと、マスクなどで防がずに、日常生活に支障をきたさないように抗アレルギー剤を飲んで花粉の時期を過ごした。
祖母が大人になって牛乳でお腹を下したときに「こんなんに負けてたらあかん!」と思って毎日牛乳を飲んで身体を慣れさしたのと同じように、僕も「負けてたらあかん!」の精神で花粉をちゃんと吸った。

すると大学2年3年と少しずつ症状は落ち着いていき、大学4年の頃には抗アレルギー剤も必要なくなった。
1つ変化があったとすれば、杉以外の花粉にも少し反応して、8月のブタクサまでダラダラと微妙な鼻詰まりが続いたくらいだ。
それから身体は慣れたようで、花粉症になることはなくなった。

花粉症というのは免疫の過剰反応だ。
なぜ過剰に反応してしまうかという原因に、呼吸により吸い込んだ異物の割合で花粉が異常に多いことが考えられる。
今回の僕のように、杉の山にいけば、その季節は大量の杉花粉が待ち受けていて、初めての人はびっくりして花粉症になる。花粉症にならない人は今までの生活の中ですでに体験にて身体が慣れているのだろう。
昔は花粉症が少なかったのも、木や土があちこちにあり、花粉以外のものを吸っていたので、花粉が多くなるということはなかった。地面がアスファルトになり、建物がどんどん建っていくことで、軽くて飛んでいきやすい花粉だけが都会に侵入し、花粉の過剰反応、花粉症が増えていったと考えている。実際、都会に行けば行くほど、花粉症の人は多い。

みんなすぐマスクをして花粉を避けようとするが、僕の体験のように身体が慣れない限り、花粉症は治らないだろう。むしろマスクをして避ければ避けるほど、マスクの有無で吸い込む花粉の量が変わる。空気洗浄機なるもので家をキレイにすればするほど、家と外の花粉の量が変わる。その差が大きければ大きいほど、過剰反応を引き起こし、花粉症はひどくなる。
特に子供がそうだが、除菌されたキレイな環境で過ごすよりも、泥んこ遊びをしている子供の方が身体は強くなる。色んなものに触れて吸って、身体が学習することがいかに大事か、身体がどれだけ賢いかを花粉症から気づいた。

毎年花粉が去年より多いというニュースは意味不明なので観るのをやめるべきだ。
そして避ければ避けるほど、一昨年よりも去年よりも今年のほうが症状がひどくなっていることに気づき、慣れるしかないと気づくべきだろう。

祖母の「こんなんに負けてたらあかん」の精神は色んな人に必要かもしれない。

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