アトピーで、夏に荒れやすい方はじゅくじゅく、冬はカサカサと言います。
それもそのとおりで、夏は気温も湿気も高く、サウナ状態です。
お風呂やサウナに入ったとき、皮膚がふやけますが、いわゆるそのような状態が日常になっています。
「肌に水分がたまり、ふやけていたら何がいけないのか？」
「肌はカサカサしているより、潤っている方がいいんでしょ？」
と思うかもしれませんが、潤っているのではなく、水分が溜まっているのです。
水分は循環して丁度いい水分量が一番いいのですが暑いから汗をかいても、空気にも水分が多いため、肌付近だけ水分過多です。
汗は身体の熱の放出の役割もあるのですが、温かい水分が滞ることで、肌付近に熱がこもってしまいます。
そのせいで起こるのが、赤くなったり、つぶつぶしたり、湿疹やあせもができます。
水分が溜まっているのは肌付近だけ、どんどん汗をかいて内側の水分は減っていくので水分補給は必要です。
また、ふやけてしまうことで、アトピーの方は搔いたとき、冬よりも深く皮膚をえぐってしまいます。カサカサの冬は肌が硬いので、ぱっくり割れていても、掻くことでパックリが多く広がりにくいはずです。夏は肌が柔らかくなっているので、ちょっとした傷口やかさぶたでも掻くと傷口が広くえぐられてしまいます。「えぐられる」と表現しているのは、冬よりも深く搔いてしまっているので、じゅくじゅくした皮膚になるのです。
だから夏はじゅくじゅくが当たり前なのです。
もちろんそうじゃない人もいます。肌が白くなる人。こういう人は慢性湿疹で肌がゴツくなっています。内側にこもった熱によって肌の水分が蒸発し、ゴツくなった皮膚がカサカサと白くなります。ゴツい為搔いても簡単には剥がれないですが、冬よりもめくれやすいため、無理に搔いてしまうと、軽症のアトピーの方よりもひどくえぐれてしまいます。
白い部分と赤いぶつぶつ両方の症状がある人は、慢性部分が増えないように注意しないといけません。
あせもも同じく、肌荒れも同じく、夏は熱がこもることで発生します。
熱がこもることは仕方がないことです。
夏の気候、汗をかく原理、それを辞めてエアコンの部屋に引きこもると、身体が弱って余計に肌が荒れやすくなります。
かといって「じゃあ身体が慣れるくらい強くなればいいんだ！」と無理するのもよくないです。
疲れてしまうと治る力が無くなってしまうので、
疲れすぎず、エアコンを上手く活用して、自分にあったやり方を探しながら、夏を過ごしていくことが大切です。
人それぞれ、体力や体調、症状は違うので、
無理せず季節に慣れること。季節から避けないこと。
１年中これを忘れないでほしいです。
夏の対策は、外から帰ってきたら汗をシャワーですぐ流す、アイス枕で熱中症のときに冷やす箇所やあせもの部分を冷やすです。
シャワーで外側から身体を冷やして肌表面の熱を取り除き、アイス枕で内側の熱のこもりをとる。
ゆっくり休む。
夏は身体に熱がこもる、肌に滞ることで体調を崩します。
熱中症、あせも、アトピーなどなど。
それでも胃腸など身体の中の体温は変わらないので、冷たいもののとりすぎは胃腸が弱り、身体の循環が上手く行かず、よけいに熱がこもってしまいます。
エアコン下では温かいお茶を飲む。
胃腸にもいいし、結構ホッと出来るのでぜひ口からは温かいものを摂るようにしてください。
-化粧品研究者こまっきー
P.S.
気をつけていたらだいぶアトピーマシになってきていたんですが、
それでも最近、首にぶつぶつとあせもが出てきました。
ひどくならないように気をつけながら、夏と向き合うことと避けることのバランスを取っていきたいと思います。
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