化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

今年の秋の乾燥肌は、いつもとちょっと違う

雨が降れば涼しくなります。
風が強いと湿度が下がります。
湿度が下がると涼しくなります。

今、涼しくなっているのも雨と風の影響です。

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少し前に“残暑は喉に注意”という話をしました。
今年は湿度が高かったため、身体から熱が放出されにくい夏でした。
熱は上に上がるので、身体の熱は上半身、顔に集まります。
すると上半身や顔周りの肌トラブル、そして喉の炎症からの体調不良が考えられます。
残暑のうちにこの熱を逃しておくことが、秋の体調管理の重要なポイントです。

秋になると強い風が吹き、乾燥します。
それはもう実感されていると思います。
天気ニュースでは少し高めに表示されています。
天気ニュースでの湿度60%は、室内の湿度計だと40%と表示されていました。
昨日の日中の湿度は36%でした。
つい最近までは湿度60%のぬるいサウナのような状態でした。
気温だけでなく湿度の変化も体調管理に必要なので
実際に湿度温度計を部屋においておくことをオススメします。

気温も下がり乾燥してくるので、肌もカサカサしたり喉がやられたり、体調を崩しやすくなります。

よくある秋はそうです。
しかし、今年は違います。

今年は湿気の多い夏でした。
湿気が多いと身体から熱が逃げていきません。
熱がこもっている状態です。

夏の間は中々熱は逃げて行きにくいですが、
残暑は違います。
最高気温も39℃から30℃前後と、10℃近く下がっています。
残暑はまだまだ暑いとニュースでは言ってましたが、真夏よりは格段に涼しくなっています。
この気温の変化を感じずにニュースを信じて「まだまだ暑い」と思い込んでいると、
急に涼しくなったときに、体調を崩します。
変化を感じて、季節の変わり目の準備をしていないからです。
心の準備というやつです。
今年は特にアップダウンせずに徐々に涼しくなっていったので、
感じている人は「予想どおり」の変化だったはずです。

残暑のときに夏の熱を身体から放出しなかった場合、
熱のこもった身体で秋を迎えたら
乾燥による乾燥肌と、身体の熱による乾燥肌のWパンチで肌荒れします。

夏に暑すぎていつまでも汗をダラダラかくのは、熱を逃したいという身体の体温調節です。
身体は暑いときは汗などを使い、身体の熱を外に出そうとします。
逆に寒いときは、身体から熱が逃げていかないように調節します。

寒い、暑いだけでなく、気温が変化していくときは必ず変化に合わせて体温調節します。
今は涼しいですが、残暑よりも涼しくなると身体の熱が逃げていかないように調節しようとします。

身体に夏の熱が残ったまま、涼しくなればどうなるでしょうか。
身体の熱が逃げないように調節すると、残っていた熱が今まで以上に身体から放出されなくなり、余計にこもります。
のぼせ、火照りなどの更年期障害は悪化し、
熱がこもると水分が飛んでいくので、肌も乾燥します。

肌の炎症が起こり、落ち着くと肌がカサカサするのも炎症によって水分が飛んでいくからです。この場合は炎症を落ち着かせない限り、カサカサは治りません。

健康な状態で秋を迎えて、「なんだか肌が乾燥するな。」というときは、
外部の乾燥だけが原因なので、スキンケアである程度改善できます。
しかし、内部の熱が原因の場合はスキンケアは役に立ちません。
表面的な誤魔化しは出来ますが、原因の熱が取れないので、
同じような肌トラブルを繰り返します。

今年は湿度の高い夏の影響で、熱による乾燥肌が起こります。
少しでも身体がだるかったり、喉に違和感があったりと体調に違和感がある場合は、休むことです。
休日はゆっくりすることです。
季節の変わり目は体温調節で身体は忙しいので、ゆっくりして身体が身体の調節に集中出来るように、自身の欲を抑えて行動を控えることで改善します。

また、今のうちに夏野菜やフルーツも摂っておくことです。
夏の食べ物は身体の熱の冷ましてくれます。もっと涼しくなれ身体の冷えに繋がるので控えるべきですが、今摂っておくことで夏の熱を身体から逃がすことが出来ます。

野菜や果物で身体の熱を冷ましながら、飲み物は温かくしましょう。
冷たい食べ物や飲み物は胃腸の働きを弱めてしまいます。
夏野菜や果物の熱を冷ますことと、冷たい食べ物飲み物は全く違います。
日中の水分補給は温かい飲み物、お茶を飲むようにしましょう。

秋というのは夏と冬の間なので、
ちょっと夏よりで、
夏と冬の両方の行動を取ると丁度いいです。

今年の秋の乾燥肌はちょっと違います。
夏の湿気による身体の熱が原因となる乾燥と
空気の乾燥による乾燥のWパンチで
一度トラブルが起こると治りにくくなります。

夏の熱は残暑のうちに。
まだ涼しくなり始めですが、これからどんどん涼しくなります。
今のうちに夏の余分な夏は逃して、秋の乾燥対策をしていきましょう。

化粧品研究者こまっきー

P.S.
今年の冬は寒くなりますよ。

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