化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

梅雨の頭痛にはコーヒーを

「コーヒーはカフェインが多いから身体に良くない」
なんて言う人がいます。言うというか、書いてある。ですね。
こういった○○=●●という考え方は本当に良くない考え方ですので、
ぜひコーヒーを参考に、「○○は●●だから悪い!」という発信がいかに間違っているかを実感してもらえたらと思います。

梅雨の頭痛に、コーヒーが飲める方はコーヒーをオススメします。
カフェインには身体を温めて、血行促進する効果があり、頭痛のような頭の滞りを改善して、頭痛を和らげてくれます。

「コーヒーより紅茶の方がカフェインが多い」という記事がありますが、よく読んでみてください。それはグラムごとのカフェインの差です。紅茶1杯に茶葉は約3g、コーヒー1杯に豆は約10gです。グラムごとにみると紅茶の方がカフェインが多くても、使用する量が異なると条件が変わってきます。また実際に飲むのは抽出された液体ですから、一番いいのは1杯を抽出した場合のカフェインの量の比較が確実です。もちろん、産地やグレードなどでも条件は変わりますので、いくつかサンプルがあると、尚いいでしょう。
実際に使う豆や茶葉の量が違うので、1杯あたりでは紅茶より、コーヒーの方がカフェインは多いです。

比較というのは、条件がちゃんとしてないと正しい比較になりません。
去年まで検査していなかった症状に病名をつけて、今年から検査した結果、
「今年は去年よりこの病気が何人も増えています!」と言ったら、おかしいでしょう?

閑話休題。

コーヒーにはカフェインによる頭痛緩和だけでなく、香りのリラックス効果があります。
コーヒーの香りはコーヒーが飲めない人でも「いい香り~」と思ってしまうほど、ホッと出来る香りです。カフェインだけでなく、この香りのリラックス効果で頭痛が和らぎます。
是非、頭痛があるときにコーヒー飲んで、ホッとしてみてください。

また、コーヒーは還元力が強い飲み物です。
鉄がサビてしまうことを酸化、その反対が還元です。
つまり、老化防止に繋がります。
そのため認知症予防に良いとされています。
認知症予防には、緑茶や紅茶がいいとも言われていますが、コーヒーの方が予防効果が高いとされており、その理由が還元力が強い飲み物だからです。

他にもありますが、コーヒーにはカフェイン以外にも色んな成分が入っており、
コーヒー=カフェインではないのです。

しかし、そんなコーヒーの良い部分を取り入れるには条件があります。
コーヒーは豆を焙煎して、粉に挽いて、お湯を通して、出来上がりです。
それぞれの工程で放置すると、コーヒーは酸化して、どんどん還元力を失ってしまいます。
金沢大学名誉教授である広瀬教授の“もっと知りたいコーヒー学”によると、
“焙煎後3週間、粉に挽いて3日間、抽出して3時間”が最も良い状態とされており、
それ以降は酸化してしまうということでした。

梅雨の頭痛対策にコーヒーのホッとする効果やアンチエイジングになる還元力には、
コーヒー豆の有効期限があり、明らかにそれ以降かなり時間が経っている場合は効果が薄いどころか酸化力が強くなるために、悪い方向に影響してしまうでしょう。

前回の記事でも「コーヒーやお茶はちゃんと淹れないといけない」と話していた理由がここにあります。

コーヒーを淹れたことない人は是非、淹れてみてください。
器具を揃えるのに抵抗がある人は、ドリッパーとペーパーだけ買って下さい。
後はやかんで沸かして、測りの上にコップを置き、その上にドリッパーを置けば、注ぐだけです。
測りがない人は計量カップで測った水をコップに入れて、コーヒーを抽出する量の目安にしてれください。

ドリッパーは美味しく淹れるのに大切な器具なので、100均などでは買わず、ちゃんとしたものを買ってください。
オススメはコーノ式の名門フィルターMDK-21です。
昨今、ハリオのドリッパーが有名ですが、抽出が早いので、コーヒー豆の特徴は出やすいのですが、コーヒーの成分が充分に抽出されず、コクやまろやかさが足りない気がします。また、淹れるが難しく、味がブレブレになります。
カリタやメリタも有名ですが、素人でも簡単に香り高くコクのある美味しいコーヒーを淹れるには、コーノ式名門フィルターのMDK-21がオススメです。

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淹れ方も大切ですので、一度観てください。

コーヒーが苦手だという方は、産地によって味がずいぶん違うことをご存知でしょうか。
ブレンドだとわかりにく良いですが、○○ブレンドではなく、キリマンジャロやマンデリンなど産地ごとコーヒー豆を飲んでみると味が全然違うことがわかります。

・アメリカとブラジルの間、コロンビアやホンジュラスのコーヒーはスッキリ苦味、香り少なめです。ほとんどのブレンドがコロンビアを中心にブレンドしているので、コロンビアを飲むと一般的に思われるコーヒーの味だと思いますので、コーヒーが苦手な方はこの産地を外すといいでしょう。
・ブラジル(サントス)は中性的で、酸味も苦味も少なく、香りも高いわけでも低いわけでもない。コロンビアほどスッキリしていないのでちゃんとコクもあります。個人的にすごく飲みやすいですが、物足りなさを感じることもあります。
・インドネシア付近、マンデリンは焙煎方法や豆の品質によってかなり味が左右されるので、あえて触れないでおきます。めっちゃ苦かったり、酸味が強かったり、コーヒー屋さんの好みで味が全然違います。
・中東付近、モカやキリマンジャロは香り高く、コクが強いです。これも焙煎などによって多少酸味の差があるのですが、ブラジルでは物足りない方、香りが高いのが好きな方はキリマンやモカをオススメします。香りが高いので一番ホッと出来て、飲みやすい。と、個人的には一番好きな産地です。

メニューをみてGoogleマップで検索すると、どの付近のコーヒー豆なのかわかりますので、買う時に参考にしてみてください。

それぞれの焙煎所の仕入れや焙煎など、またはその人の好みでも変わってきますが、
コンビニや缶コーヒー、カフェのコーヒーで「コーヒーは苦手」と思っている方は是非、家で自分で淹れて飲んでみてください。

最近コーヒー豆の値段が上がっていますが、高いから良い豆というわけでもありません。
関西住みの僕の感覚では100g800円は高いです。
僕が買っているブラジルは100g600円、キリマンジャロは650円、モカは850円。
モカは一番美味しいですが、普段は買いません。たまのご褒美感覚です。
600円代のブラジルやキリマンも充分に美味しく、
毎日美味しく飲むにはこれくらいが妥当だと思います。

コーヒーの良い効果は
“焙煎後3週間、粉に挽いて3日間、抽出して3時間”が最も良い状態。
ドリッパーだけ買って、僕のコーヒーの産地別の違いや、相場を参考に
本当のコーヒーのリラックスを感じてもらえたらと思います。

化粧品研究者こまっきー

P.S.
必ずホットで飲んでください。
まずは砂糖やミルクを入れず、コーヒー本来の味を産地違いで試していただけたら、
好きなコーヒーに出会えるでしょう。

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