化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

名前は同じでも全然違う飲み物

お茶と、一口に言っても色々あります。
緑茶、ほうじ茶、玄米茶、紅茶、プーアル茶などなど。
更には産地によって味が異なり、自分の好みの産地を探すというのは、楽しいものです。
しかし、これはちゃんとお茶を急須やティーポットで淹れた場合に限るでしょう。

お茶より水の方がいい。という人の考えには、“カフェイン”があります。
このお茶には“カフェイン”がどれくらい入っていて・・・と、“カフェイン”のことばかり考えますが、大きな間違いです。
お茶にはカフェイン以外にも、アレルギー症状を緩和する“カテキン”や“タンニン”などのポリフェノールやビタミン、ミネラルまで様々な栄養が含まれています。

水にこれだけの栄養が入っているでしょうか?
入っていないから無色透明で、味が薄いんです。
水から更に栄養をなくしたものが、白湯になります。
貧血の人が夏に白湯ばかり飲んでいると、立ちくらみが増えます。
栄養が足りてない証拠です。
「ホンマに?」と思う方は自己責任で試してみるといいですよ。
テレビやネットの情報を信じて、夏に白湯を飲み続けた母が、「立ちくらみする。」と僕に相談してきて、前まで飲んでいたお茶に戻してもらったら、すぐ立ちくらみが治りました。
白湯というのはある目的をもって飲むもので、常飲しないように注意しましょう。
白湯にレモンを入れたら、それは白湯ではなく、レモン水であることにも気づいてください。

カフェインは悪者だ!と成分の1つの側面だけをみて判断するのも間違いです。
カフェインは血行促進し、疲労軽減、集中力UPなど身体にいい部分もたくさんあります。
取りすぎると、心拍数の増加や高血圧に繋がることもあります。
紅茶飲みすぎたら、胃がもたれることもあります。
要は、取りすぎてはいけない。ということです。
それって、なんでもそうでしょう?
なんでも自分でバランスを取る。それが大切です。

お茶を急須やティーポットで淹れるのを勧めるのは、ペットボトルとは全然違うからです。
普通、緑茶を急須で淹れてコップに移して放置すると、次の日には黄色っぽく、茶色っぽくなっていきます。紅茶は濁っていきます。
これは酸化と言われるもので、例えばカテキンがテアフラビンという成分に変化して色が変わります。
コーヒーでは酸化した成分は身体に良くない。という説明でしたが、お茶の場合は酸化して出来たテアフラビンにも身体に良い、殺菌消毒効果があります。
緑茶も酸化発酵である紅茶も健康にいいわけです。
しかし、見た目の色も、色の濃さも味もペットボトルと急須は全然違います。時間の経過による変化も違います。
だから急須で淹れるお茶とペットボトルは名前は同じでも全然違う飲み物だと考えるべきです。
コーヒーも同じことが言えます。

さて、そんなお茶たちですが、コーヒーと同じように、産地ごとの紹介です。
まずは緑茶から。
・静岡は味薄く、香ばしい香りが高いです。飲むと最後の方に少し酸味を感じます。
・長野の方の緑茶を今年初めて飲みました。味は薄くなく、濃すぎず。香りもあり、酸味少なめ、ほんのみ甘め。非常にバランスが良く飲みやすい緑茶でした。コーヒーでいう、ブラジルサントスな感じです。
・宇治は味の濃さ、香り、甘みなどバランスが良いです。流石、高価なだけあります。ブレンドもあるので要注意です。
・実は三重の伊勢もお茶の産地です。畑中製茶という茶園では深蒸し緑茶があり、濃厚で甘みがあり、酸味少なめです。ご飯の時にも合います。もうかれこれ10年以上、愛飲している緑茶です。
・福岡の八女茶は苦味が強め、後味の酸味強めです。水っぽいものが嫌で、しっかりした味がすきな方は八女茶はお好みに合うでしょう。僕が胃が弱いので、苦手でした。
ざっとこんな感じ。産地ごと、複数の茶園の緑茶を飲んだ勝手なイメージです。
産地違いの緑茶の味を是非楽しんでみてください。
だいたい100g1000円とか200g1500円が相場です。
コーヒーや紅茶よりも気軽に飲めます。

緑茶の淹れ方に、沸騰した後に少しお湯を冷ましてから淹れる。のが美味しいとされていますが、間違いです。それで美味しいのは、ポリフェノール少なめアミノ酸中心のお茶になるからです。お茶を飲むのにポリフェノールを取らないなんておかしいです。
しっかり沸騰したお湯を注いで、ポリフェノールを抽出し、その苦味や酸味を楽しむのがお茶の楽しみ方です。そこに産地選びがお役に立つでしょう。
夜、家での晩御飯に、是非緑茶を取り入れてください。
そして、1杯目の半分量のお湯を注ぎ、冷めたらコップに移して常温、もしくは冷蔵しておくと、水出し緑茶が出来上がります。
決して1杯目で水出ししてはいけません。
2杯目の味が薄いくらいが丁度いいので、勿体ないです。

緑茶をコーヒーのように焙煎したのがほうじ茶です。
焙煎によって、カフェインだけじゃなく栄養面少なめで、胃の弱い人でも飲めると言われています。
焙煎方法に鉄釜を使用していると、鉄分が多く含まれるので、ほうじ茶買う時は鉄釜焙煎のものをオススメします。多分、茶園のものは大体鉄釜焙煎です。
日中の常飲にほうじ茶をオススメします。

もう1つ常飲でオススメなのが、プーアル茶です。酵母発酵により、酵母菌が沢山入っています。酵母菌摂取により、腸が動き、デトックスされて、足のむくみがかなり改善されます。女性の方は1日で体感する人も多くいます。
しかしプーアル茶は発酵度合いにばらつきが多く、失敗すると土の味がします。和知商店さんのが美味しく、緑茶と同じく10年以上愛飲しています。楽天にある和知商店は偽物だそうです。
関西の百貨店に出店していたり、電話で受け付けているので、気になる方は電話してみてください。一番賢く買うと、2Lで63円で飲める美味しいプーアル茶です。
和知商店TEL: 09019019839

烏龍茶や紅茶は産地や発酵度合い、茶葉の大きさや同じ産地でも味が全然違うので、紹介しにくいです。
烏龍茶は台湾行った時に買うことがありますが、あまり普段飲みません。
紅茶はムジカティーで買います。紅茶は値段幅が広く、選びにくく、失敗しやすいお茶です。幾度と失敗した中で、ムジカティーは味と値段のバランスが一番良いと感じています。ムジカティーは兵庫県にある紅茶専門店ですが、卸が主体なので、全国の喫茶店やカフェに卸されています。「地域 ムジカ」で調べるとあるかもしれません。

ペットボトルは安い飲み物ではなく、便利な飲み物です。
ちゃんと淹れると美味しくて、栄養があるのに、ペットボトルよりも安価だったりします。

急須で、ティーポットでお茶を淹れて飲むことを日常にしてみませんか?
ほうじ茶やプーアル茶で、やかん2Lでもいいです。

ティーパックは緑茶や紅茶の場合、味も出ないし香りも出ないので、辞めてください。
ティーポットに直接茶葉を入れてください。
ほうじ茶やプーアル茶の場合は100均でティーパック買って、自分でそこに入れてください。
茶葉を買うか、ティーパック入りを買うかは金額が全然違います。
ティーパックのお茶を買うなんて勿体ないです。
便利に惑わされず、そんな面倒なことでもないです。
安く美味しく飲むために、茶葉のみを買いましょう。

アトピーで季節の変わり目は肌が荒れるのに、風邪は引かないんです。
食べているご飯はそんなに他の人と変わらないでしょうから、大きな違いはお茶じゃないでしょうか。
大学の頃ひどかった花粉症も毎年落ち着いて、今は気にもなりません。
花粉症に緑茶というのであれば、春だけのサプリメントではなく、
1年中毎日飲めば、風邪知らず、花粉知らずの健康な身体になるのではないでしょうか。

お茶といっても、急須とペットボトルでは全く異なります。
名前は同じでも全然違う飲み物。

食事が注目されていますが、お茶も日常に取り入れやすいものです。
お茶やコーヒーは抽出した飲み物でしか、摂取出来ないものです。
食べ物では摂れない独特の栄養素があります。
こういうところから、健康、そして美容、美しくある秘訣があると考えていますので、
是非、ちゃんとしたお茶を日常に取り入れてください。

化粧品研究者こまっきー

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