桃太郎が鬼を倒す時は、イヌとサルとキジを家来として鬼退治に行きました。
もし、桃太郎1人だったら、鬼を倒せていなかったかもしれません。
桃太郎とイヌとサルとキジそれぞれが、「誰かの家来は嫌だ。リーダーがいい。」と言って、それぞれで鬼退治に行っても、勝てなかったことでしょう。
団結せずに「桃太郎に鬼退治されては困る!」とイヌもサルもキジも桃太郎と同じタイミングで鬼退治に行けば、俺が俺がで桃太郎とイヌとサルとキジでやり合ってしまうことになります。鬼退治に行ったはずが、鬼を倒したい者達で倒しあうことになります。
それぞれの一番の目的が鬼退治であり、鬼を退治した後のやりたいことは皆違ったかもしれませんが、「まずは鬼を倒さないことには始まらない。」と団結したからこそ倒せたのでしょう。
一度リーダーを桃太郎と決めたのですから、鬼を倒した後のリーダーも桃太郎となります。
イヌとサルとキジはきび団子と引き換えにそれを承諾しました。
きび団子とは、鬼退治についていくだけではなく、鬼退治した後に高い地位に就けるという条件の比喩と考えられます。
イヌもサルもキジもただの傭兵ということも考えられます。
ですがきび団子だけの褒美で傭兵にしようとする試みは、動物を見下していることになり、それはないかなと思います。
傭兵になるとすれば、鬼退治した後の世界での地位でしょう。
あくまでイヌもサルもキジも鬼を倒したい。
その想いがあるものの、自分だけでは倒せないので、イヌは桃太郎の家来になった。
桃太郎とイヌを見て「ここに自分が混ざった方が鬼を倒せるのではないか。」と思ってサルもキジも家来になったのでしょう。
このように自分よりも遥かに大きい敵を倒すには、同じような志を持った人たちが団結することが必要です。
今の社会で倒すとか倒さないといえば、選挙があります。
選挙は一番多くの票を獲得した人の勝ちです。
東京都知事選とは小池さんが好きな人VS小池さんが嫌いな人で、それぞれどれくらいの数がいるのか?ということが勝ち負けの決め手となります。
小池さんは2期連続で都知事を務めているわけですから、小池さんが好きな人は相当数いると考えられます。
対して、東京都知事に出馬するそれ以外の人というのは、小池さんが嫌いな人の一員だと思います。
小池さんのやり方が気に入らない、ダメだと思うからこそ出馬し、小池さんが嫌いな人から票を獲得しようとすることでしょう。
れいわ新選組の山本太郎さんがれいわ新選組から出馬しない理由として「票が割れる。」という理由がありました。
東京都知事選とは小池さんが好きな人VS小池さんが嫌いな人ですから、小池さんと他の立候補者が1人だったら、まさに小池さんが好きな人VS小池さんが嫌いな人となります。
もう1人の立候補者が小池さんよりも嫌いでない限り、小池さんのやり方を好まない都民は小池さんではない方の立候補者に投票すると思います。
すると小池さんが嫌いな人の票が集まります。
このように考えると、小池さん以外の立候補者は小池さんが嫌い側の人なわけですから、団結するという方法があると思います。
ある程度団結しているのかもしれませんが、有力候補者が増えれば増えるほど、小池さんが嫌いな人の票が分散してしまいます。
有力候補者が4人いれば、小池さんが好きな人VS小池さんが嫌いな人÷4となります。
集まれば勝てるかもしれません。
桃太郎のように、団結すれば勝てるかもしれませんが、分散してしまうと勝率が下がる気がします。
そう考えると、敢えて出馬するということも考えられるでしょう。
敢えて出馬して、小池さんが嫌いな人たちから票を集め、小池さんが嫌い派の最有力候補の票を奪う。1種のスパイ活動です。
選挙は数が勝負ですから、票を分散させることは現職にとって一番好都合です。
イヌ界隈で桃太郎がリーダーであることに不満にイヌがいても、イヌのトップが「鬼を退治することが第一で、今回は桃太郎をリーダーとして、僕たちは桃太郎をサポートする側に回る。」と言えば、殆どのイヌがそれに従うでしょう。
サルもキジも同じようになるでしょう。
今はこれがバラバラになっているように思います。
鬼VS桃太郎VSサルVSイヌVSキジになっていないでしょうか。
小池さんが嫌いな人は小池さんでは無くなって欲しいはずですが、有力候補者たちは小池さんよりも嫌いな人が出馬しているので、「それもダメだと。」感じて、団結せずに出馬しているのでしょうか。
それぞれの政策だけではなく、出馬を決めた心境も参考になりそうです。
化粧品研究者こまっきー
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