車に電車は遠出するのに必要なアイテムですが、ちょっと近所の買い物に行くのに電動自転車は必要でしょうか。
身体は非常に正直で、必要ないなら無くしてしまいます。作るより壊す事の方に力を入れているので、断捨離のプロと言っても過言ではないでしょう。
だから、部活で鍛えた身体も部活を辞めれば筋肉が脂肪に変わって、ブヨブヨした身体になってしまいますし、スポーツ選手を引退後にテレビで観ると、すごく身体が大きく見えます。
こんなに動いているのに、運動不足。
そんなことあるでしょうか。
むかしむかしの電気が無かった時代より、遥かに活動時間が増えて、近くの職場で働くのが当たり前だった時代から、電車で通勤して都心部に働くのが当たり前になり、1日の活動時間と移動距離は随分広がりました。
仕事で徹夜するのが問題になってやっと、1日の活動時間を広げすぎたことが問題になりましたが、それ以降、活動しているのに身体を動かしていない時間が長くなっていきました。
車が営業所に数台しかなくて、電車で営業するのが当たり前だったのが、車が1人に1台ずつ割り当てられるようになりました。車で営業し始めると、事務職と変わらないくらい営業マンも座っている時間が長くなりました。
あっちこっち行って、商談して、疲れているのは頭だけ。
勉強と違い、気を使うような頭の使い方なので、モヤモヤが溜まります。
身体は使っていないので、次の商談までにそのモヤモヤを発散することが出来ずにモヤモヤはどんどん溜まっていきます。
取引先ごとに違う気遣いが必要になるので、精神的な体力が必要です。身体を動かすことは良いリフレッシュになるので、取引先までの移動時間は歩いていたほうが、モヤモヤは溜まっていなかったのではないでしょうか。
営業マンは体力が必要というのは、気疲れという精神部分のケアに相当する運動が必要という意味ではないかと思います。
“フランス人は服を10着しか持たない”という本では、フランス人は日常に運動を取り入れると書いてありました。普段からエレベーターを使わずに階段を使うので、パリは古い建物でエレベーターがなくても気にならないそうです。「いい運動になるのに、なぜ階段ではなくエレベーターを使うのか?」と本かどこかに書いてありました。僕がパリに行ったときも、女性はヒールでも太めのヒールでパンツスタイルの動きやすい服装の人が多かったです。
昨年、パリで電動キックボードのレンタルサービスが終了しました。国民投票で9割以上が電動キックボードのレンタルサービスの廃止に賛同したそうです。危ないという意見もありましたが、そもそも必要性を感じられなかったのではないかと思います。
そういうフランス人からすると、日常を自動にして、ジムに通うのは考えられないことでしょう。
日本は消費社会にどっぷり浸かっているので、欲はお金を使って満たすものと思っている節がありますが、その方法ではお金を稼ぎ使うの悪循環です。
徹夜の仕事が無くなって、少しは1日の活動時間が短くなったものの、共働きが当たり前になり1人当たりのするべきことは増えました。活動時間中の活動濃度は年々濃くなっています。
だから電動自転車なのでしょうが、近所の移動を電動にしたって、対してショートカットにはなりません。楽かもしれませんが、ならなぜジムに通うのでしょうか。
せっかくなので、その濃くなった活動を電動ではなく、身体を使って日常に運動を取り入れてはいかがでしょうか。
昔の足で稼ぐ営業マンの、気を使った分を取引先まの運動でリフレッシュ出来たというのは結果論ですが、良い循環だと思います。それと同じように濃い活動時間分、運動してリフレッシュする必要があると思います。
でもそれはわざわざジムに通うことではなく、足で稼ぐ営業マンやフランス人のように、リフレッシュする程度の運動は日常に取り入れるべきではないでしょうか。
化粧品研究者こまっきー
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