化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

一人で何でも出来るように。

「なんでも出来なあかん。」と子供の頃から母に言われて育った僕は衣食住の基本的な事は全て一人で出来ます。
料理、洗濯、掃除、買い物と、僕が子供の頃は、まだ男性は家事をしないのが当たり前の風習でしたので、男の子に家事を教えるというのは珍しかったかもしれません。
男性が家事をしない風習の中で、単身赴任中の男性はどんな暮らしをしていたのか、ちょっと気になります。今では子供の頃に家事を学ばずとも、一人暮らしする人が多いので、一通りの家事が出来る人は多いのかもしれません。YouTubeなどでも家事のやり方が書いてありますので、分からなければ調べることが出来ます。

昔と変わったなと思うことの一つに、便利グッズの紹介があります。
昔、テレビで便利グッズを紹介する時は、“家にある使っていないアレでこんなものが出来る”という紹介だったような気がしますが、今は“あそこに売っているアレを使えばこんな簡単に出来る”という紹介に変わっている気がします。
前者はお金をかけずに出来る方法で、後者はお金をかけて便利と楽をする方法です。

これはYouTubeなどの家事の紹介動画も後者が多いです。
併用できる洗剤を使い分けたり、手間をかけるよりも放置で解決するアイテムの紹介が多かったり、便利で使い捨てアイテムの紹介が多かったりと、使わなくなったバスタオルを活用するというような工夫する紹介が少ないように思います。
すると、当然お金がかかります。「一人暮らしやし、日用品はそんなにお金かからへんから、気にせんでもええやろ。」と思いがちですが、一人暮らしの時にその癖がついてしまうと、便利ですからいつまでもその方法になってしまいます。

お金をかけたら、一人で大体のことは出来るものです。
大切なのは、お金をかけずに一人で大体のことを出来るようになることだと思います。

おばあちゃんの知恵袋というのは、実家を出れば意外と役立つことが多いことに気付くように、家事のわからないことは親に聞いてみるのは良いことです。
その工夫はネット上には上がっていないことでしょうし、
親の長年の経験から生まれた工夫は、その工夫の環境で育った自分にはスッと馴染むはずです。

「一人で何でも出来なあかん。」と母から教わった“出来なあかんこと”は工夫をすることでした。「同じキャベツ100円でも大きさと重さによって買うか買わないかを決める。」とか、「こんなことくらい、これ使えばいいやろ。」とか、「これとこれは併用出来る。」とか、「バスマットは乾きにくいから、何でもないタオルでいいやろ。」とか、いかにお金をかけずに工夫するかということを教わりました。
実践してみると、1つ1つはちょっとした値段差でも、積み重なれば結構な節約になることが分かります。
バスマットのように、風呂上がりに足をトントンするのは“バスマット”という商品であるという先入観がなく、「乾きにくい。」という主婦目線の不満から「家にある何でも無いタオル」で代用する工夫は、子供の頃は不満でしたが、今では結構気に入っています。
初めての一人暮らしの時に憧れてバスマットを買ってみました。使ってみると、確かに乾きにくいし、

「一人ならバスタオルで足を拭いたらいいのでは?」と実家のときに不満だったバスマットの工夫に対する考え方を改めたものです。確かに足をトントンするくらい、何でもいいと言えば、何でも良いことに気づきます。何でも良いものなら出来るだけお金をかけたくないものです。
それ以降、何か気になることがあれば、「こういう時ってどうしてた?」と母に尋ねています。

すぐ近くにスーパーどころか24時間のコンビニがあり、調べたら大抵のことは分かるような社会ですが、そんな便利な社会でも実家の工夫は実家にしかないはずです。

「一人で何でも出来るように。」と母から教わった家事の内容は、工夫することであり、その方法はネットの情報とは異なっていました。

新しい商品や方法が必ずしも優れているとは限りませんので、気になることがあれば、実家に電話してみてはいかがでしょうか。

化粧品研究者こまっきー

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