化粧品研究開発者こまっきーの語り部屋

化粧品研究職であるこまっきーが研究者目線で化粧品や美容について語ります。

マスクをつけるな。

こんにちは。
化粧品研究者のこまっきーです。

こんなデータがあります。
ジャングルに住む人は肌が強く、都会の人に比べて炎症による湿疹や花粉などのアレルギーから身体を守る力が何倍もある。
暮らしを見てみると、ジャングルは自然。木や土があり、虫や動物が多く存在する世界。対して僕たちが住む都会はコンクリートとアスファルトで作られ、人工的に作った公園や花壇になんとか植物がある程度、自然からはほど遠い世界。
一見してみると、ジャングルよりも安全だし、僕たちの世界の方がキレイだし、こっちの方が身体には良さそう。と思いがちだけれど、じゃあなんで僕たちは肌が荒れやすく、花粉症になるのだろう。スキンケアもちゃんとしてるし、マスクも空気清浄機もしてるのに。

身体の仕組みを見てみよう。
肌荒れなどの炎症、花粉症などのアレルギー、アトピーなどは身体の免疫反応で基本的には守られている。
例えば、花粉が体内に入ってきたとしても免疫反応によって「こいつは邪魔者だ。」と判断されてやっつけてくれる。
肌荒れも、炎症が起こったところに免疫反応によって炎症を抑えようとする。ちなみにステロイドは自分の身体にも持っている炎症を抑えるホルモンだ。炎症が起こると身体の副腎皮質という場所からステロイドホルモンを出して、自分で炎症を抑える。
ざっくりこの2つの働きで自分で身体を守っている。

花粉などのアレルギー物質も炎症も起こらない世界だと身体はどうなるのだろう。
「たまにある花粉と炎症を対処するだけだから身体は楽でいいじゃん。」
そう思っている人は多いのかもしれない。
じゃあ、自分自身が全く運動していないのに、いきなり「フルマラソン走るよ。」と言われたら「まあ今回くらいだしいっか。」と走ることはできるだろうか。
おそらく全くもって無理だろう。
身体も同じだ。邪魔者のいないキレイな空気のところにいきなり花粉という邪魔者が来ても「うわぁっ。ちょっ、待って。。」と、とりあえず無駄に兵士を出してみたり、抗菌剤や殺菌除菌をすることによっていざ炎症が起こったときに身体はどうしたらいいのか。わからない。殺菌は常在菌を減らしてしまうのでいざ戦うときに兵士がいない。なんてこともある。

冒頭の話に戻そう。
なぜジャングルの人は花粉症にならないのか。なぜおじいちゃんやおばあちゃんは花粉症にならずに生きてきたのか。それは免疫と密接に関係のある常在菌の種類の多さだ。
肌表面にはたくさんの常在菌が存在している。が、僕たちの常在菌はジャングルの人達と比べてかなり少ない。菌は悪者みたいに思われるけれど、常にいろんな菌が存在することでいい感じに肌は毎日免疫反応が起こって身体を守る。毎日少しのマラソンをするように、毎日少し悪い菌と戦い続けることで、花粉なども過剰に反応せず「ホイホイ。」とやっつけてくれる。

つまり、

いろんなものを取り込もう。

ということだ。
ただでさえキレイすぎる世界に、いろんなものをシャットダウンすると身体は怠けて、いざというときに戦えなくなる。いろんなものを取り込んで毎日マラソンするように身体の免疫が働くことで花粉症や炎症から強くなる。
手始めにマスクをやめてみてはどうか。そもそもマスクは風邪を引いた人が移さないためにつけるもの。

かといって、もう既にマスクなしでは外に出られないという人をどうすればいいのか。
が問題なのだが。

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こまっきー

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