化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

昔から今までの給料と実態


僕の大学の頃、今75歳の教授が授業で新卒のときの話をした。
「僕らのときは学生が企業に行って、研究室案内してもらう。すると、向こうから「うち、どうですかね?」なんて言ってくるから、いいんじゃないですか。と答えて就職した。あの頃は時代が良かった。今は学生から頼みに行かないといけない。」
と僕らには当たり前のことが当たり前じゃなかったみたいだ。
その後、教授は大手に就職するものの、「やりたいことはこれじゃない。と思って会社を辞めて教授になる道を選んだ。当時結婚して子供もいたけれど、貯金を切り崩してなんとかやっていた。」と話していた。
何歳で結婚されたのかはわからないが、その状況で貯金があり、切り崩しながら何年も生活出来るというのは、一体どれだけ給料が良かったんだ。と思った。

今年59歳になる父は結婚当初のことを話す。
「僕らが最初に住んだのは駅徒歩5分の新築マンション。2LDKで家賃7万円やったなあ。」
確か数年だけ母は働いていたが、姉が生まれると退職し、専業主婦になったはず。
その翌年に僕が生まれて、2年後妹が生まれる頃に家を建てた。
サラリーマン1人で子供3人。月7万円のマンションや生活費もありがなら、家を建てれる。
今では到底考えられない。

30歳の僕の周りでは共働きで、月8万円くらいのマンションに住んでいる人が多く、家賃補助ありで10万円くらいなので補助を引くとだいたい7〜8万円くらいのマンションに住み、2人の給料で生活していることになる。
最近の分譲マンションの広告を見ていると、月8万円〜という見出しが多いので、相場は8万円くらいなのだろう。

現75歳は5年ほどのサラリーマン生活で教授の道を選べるだけの貯金があり、
現59歳は約5年ほどのサラリーマンで、7万のマンションと、3人の子供と、家を建てる。
現40歳代はわからないが、話を聞いているとこの辺から一気に状況が変わり、
現30歳の僕たちは、2人で働いて、8万のマンションを借り、子供が1人、2人が限界で、家は夢か勢いだ。

最近、給料がどうだ、物価がどうだといわれているけれど、こうやって僕の知っている人を年齢順に並べてみると、どれだけ違うのか実感出来る。
60歳代が空いているが、60歳後半だろう方は「当時は飲みに行くことが仕事だった。」と話していた。「それはもう、お金の動きはゴッツイ大きかったんやで。」と。

最低賃金が上がっても、その分の人件費が上がり、工場でのコストアップで物価が上がるのであれば、最低賃金UPは逆効果なのではないかと思う。

最近では政府は副業を進めておいて、副業300万円以下の場合は税金をかけるという案をだしている。

給料あげても、副業しても、何もしなくても、行く先はどれも変わらないのではないか。と、最近のニュースや自分の周りの人を年齢順に並べてみて、
「僕たちはどうすればいいんだろう。」と思った。

-化粧品研究者こまっきー

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