化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

病気は1年単位で見よ

病気の治療を始めて数日や数週間で治っても、また再発することってよくあると思います。
治療をやめたら数日とか数週間、数ヶ月後に再発する場合は、根本的に治っていないということです。または1年経って同じ時期に再発すると、やはりまだ治っていないということです。

偏頭痛は気候の乱れで起こることが多いので季節の変わり目の春と秋に多く、腰痛は冷えると辛くなりますから冬に腰が痛くなりみやすいです。またアトピーや更年期障害でみられる肌荒れ、赤ら顔、火照りやのぼせは、夏の暑さで悪化するケースと冬の寒さで悪化するケースがあります。
このように病気の発症の原因には気候が大きく関係していることがわかります。

何回も同じような時期に体調を崩す、肌荒れなど症状が現れるということは、自分はその気候に弱いということです。その気候に弱いので、そのときに体調を崩して病気が発症しやすくなります。

つまり病気が治ったかどうかは、薬飲んですぐではなくて、発症して1年後の自分がどうなっているかで判断するべきです。
とは言っても、1年前の自分のことなんて覚えていないので、記録しておく必要があります。
1年後を基準にして、それまでの季節での自分の体調を記録しておくと、はっきりと自分の身体のことが見えてきます。

記録していないと、去年と今年の違いは、すごく曖昧なものになってしまいます。人は案外、肌が荒れた、顔が腫れたという嫌な出来事の詳細は忘れてしまうものです。腫れたことは覚えているけれどそれがいつ頃だったのかは覚えていないので、同じ時期になってまた同じように顔が腫れます。そして病院に行くのです。

ところが、記録していると去年の自分が分かるので、去年のいつ頃に顔が腫れたのかがわかります。秋に顔が腫れたのであれば「ああ、この時期の乾燥と冷えに弱いんだな」ということがわかりますので、毎年その時期は気をつける事ができます。
また、去年と比べることもできます。
去年の夏と比べて、今年の夏を振り返った時に大したことが書いていなければ、身体は健康になっているということです。

夏がマシだったら、秋の症状も軽くなります。
秋に肌が荒れるので、秋ピンポイントで体調が悪くなるのは最初だけです。
何年も病気を患っている人は、1年かけて徐々に体調が悪化していってますので、一番悪化しやすい季節以外の部分で去年よりも元気に動ければ、一番悪化する時は今までよりも症状が軽いはずです。軽くなかった場合、身体に負担をかけすぎているので生活を見直す必要があります。

僕は10年前に顔がパンパンに腫れ上がるアトピーになって以来、様々な治療を試してきましたがまるで効果なく、ついには自分で考えるようになりました。
特にやって良かったことは、体調の記録です。毎日書くのではなく、体調が悪化した時や薬が変わった時にその内容を書きます。体調管理日記のようなものです。

すると様々なことがわかってきます。毎回治りかけで痒くなって掻いてしまい、悪化すること、寝れないので翌日の仕事がしんどいこと、毎年春が一番弱く、春に顔が腫れていること。
記録していると、自分ではあまり変化は感じていなくても、ちょっと治ってきていることもわかります。
今年は去年と比べて腫れるような大きなトラブルがありませんでした。春も体調を崩さずに過ごせて、夏の暑さで少し悪化しましたが、秋になると良くなっていきました。
今までは春は腫れて、夏は発赤、秋はガサガサ、冬は発赤とガサガサのWパンチでした。
それが去年の冬に症状が少し落ち着くと、今年の春がマシで、夏はダメでも秋はマシ。というふうに変化していきました。更に2年前の記録を見るとカサカサと発赤で毎日痒くて寝れず、起きたら全身傷だらけ。朝起きて頑張ろうと思っても寝れてないシンドさと肌の痒みで夕方はすごく機嫌が悪く家に帰ると痒くて掻きこわす日々だと書いてありました。まだまだ完治には程遠いですが、1年単位でみるとかなり回復していることが実感できます。

僕の去年から今年の変化はさっき書いた、“夏がマシだったら、秋の症状は軽くなる”現象です。
それでも夏がダメだったので、来年は夏の暑さにどう対処するか?夏までにどうすればいいか?と夏に向けての治療方法を模索します。
つまり、僕のアトピーはカサカサの乾燥肌に対する潤いを与える治療よりも、発赤などの熱の対処をどうするのか。ということが、治療のポイントになることがわかったということです。
年中トラブっていては、このポイントは見つけられませんし、記録しておかないと分からないことです。

治療というのは適切な薬を飲む塗ることだと思っていましたが、その適切な状態するのに自分で自分の身体のことがわかっていないといけないようです。また、身体の状態を記録して気をつけながら日常生活を過ごすだけで、ビックリするほど改善することがわかりました。
薬を何にするかよりも、自分で気をつけたほうが病気の治るスピードは早くなりました。
そして僕の場合は漢方ですが、漢方の効果も良くなりました。
何を飲んでも大した改善がなかったのが、ちゃんとその漢方の目的通りの効果が感じれるようになったのです。

病気は病気の部分ばかり見てしまいがちですが、身体は循環してますので、身体自体を疲れないように、健康にしておくことが重要です。
身体が疲れていては、病気を治すことに注力出来ませんので、身体全体の健康をみる。
つまり、毎日自分の身体に耳を傾けて生活するということです。

日本は四季があります。細かく分ければ毎月気候が変わっています。
病気は1年単位で見たほうが、対策方法が明確にできます。
記録を取っていると自分の日々の生活の、健康維持に役立ちます。
特に漢方を飲んでいる方は、自分で身体の状態がわかったほうが、処方される漢方が明確になりますので、記録することをオススメします。

肌荒れなどの症状から様々な症状まで。
毎年悩みがある方は、是非1年単位で記録しながら考えてみて下さい。

化粧品研究者こまっきー

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