毎日が同じことの繰り返しで、マンネリ化してくると僕たちは不満に思います。
「退屈だ。」とか「面白くない。」とか「つまらない。」と感じる人もいるでしょう。
特に働き始めてから、そのように感じる人が多いと思います。
学生の頃は授業があり、1時間単位で数学、国語、英語、社会、化学、と内容が変わっていきます。大学も講義内容が変わったり、場所が変わります。そして講義が終わるとバイトが待っています。
大学生までの生活と、社会人になってからの生活を比べると、確かに社会人は１つの仕事を1日中行っており、同じ日々の繰り返しのようにみえます。
しかし、大学生までと社会人では学ぶ内容の濃さが違います。
色んなことを満遍なく学ぶのは広く浅くです。
1つの仕事に特化すると、狭く深く学ぶことが出来ます。
それは専門職でなくても、営業でも事務でも感じることが出来ます。
例えば、事務職で長年同じ職場で働いていると、その会社の特徴が見えてきます。
どんな人が長く働いていて、どんな人がすぐ辞めてしまうのか。
どんな人が出世して、どんな人が出世出来ないのか。
出世というと営業のイメージがあると思いますが、営業ではなく事務と言ったのは、こういうことは同じ職種からみるより、違う職種からみたほうが客観的に見ることが出来ます。
事務は大概、営業の近くにいるので「ああ、あの人また無茶振りしてる。」と営業部の状態のことを一番詳しいかもしれません。
なので営業職の面接には事務の人を、事務職の面接には営業の人を交えたほうが、いつもと違う人材を採用できるかもしれません。
長く働けば仕事のスキルアップになりますが、おそらくその仕事内容が毎日同じことの繰り返しで「つまらない」と感じているのだと思います。
しかし、さっきの話のように自分以外の部分に目を向けてみると、自分は事務職でおそらく机の位置も入社してからずっと同じなのに、周りはどんどん変化しているはずです。
これはバイトでは気づけないことです。学生の頃に何年も働いているとそのうち見えてくる、社員から耳にすることもあるかと思いますが、やはりそれはごく一部です。
長く深く関係しているからこそ、気付けることが沢山あります。
そして変わっていない部分ばかり見ていると、変化なくつまらない毎日のように思うかもしれませんが、それ以外の部分は結構変化あるんじゃないでしょうか。
仕事＝事務と決めつけるのではなく、殆どの場合、仕事はお金を稼ぐことが一番の目的だと思います。仕事内容以外に目を向けて、その変化を考察してみると、結構学べることが多いです。
おそらくそれは、仕事内容よりも自分に役立つはずです。
日々色んなところに旅して回っている人は、場所が違うので景色や環境に変化があって当然です。
3年単位で転職し続けている人は、仕事内容も人間環境も、職場までの道のりも変化があって当然です。
今まで“変化”とはこういうことを指しており、こういう変化がないことに不満を持たせるような情報が多かったように思います。転職を活発化しようとしている今は、今まで以上にこの“変化”を推してくるでしょう。
家から駅まで同じ道のりだからこそ「あれ、こんなところにラーメン屋が出来てる。」と1ヶ月前にはシャッターだったところにラーメン屋が出来ていることに気づくことが出来ます。
場所は固定されていて、1ヶ月前と今とでは異なっている。シャッターからラーメン屋に変わっている。変化とはある意味で過去と現在の比較なのかもしれません。
比較するときは変化するもの以外は同じでないと、変化に気づくことは出来ません。
毎日同じような日々だからこそ、自分自身の体調や心境の変化に気づくことが出来ます。
仕事のときと旅行しているときでは心境が異なるのは当たり前です。
むしろ同じ毎日でないと、自分の身近な変化に気づくことが出来ないのではないでしょうか。
身近な変化に気づかれないように、場所や環境などを変化させることを推奨されてきたのではないでしょうか。
学生の頃も授業内容は変わっていたとしても、授業と大きく捉えると朝から夕方までのタイムスケジュールは同じ毎日です。そう考えると、僕たちの生活は毎日ほぼ同じで良いのだと思います。
なんだか僕たちは場所や環境の変化ばかりを追求しすぎているような気がします。
もっともっと身近の、あるいは自分自身の変化に気づくには、日常は同じでないと気づくことが出来ません。
「毎日同じことの繰り返しがつまらない。」とか「やりがいがない。」なんて思わずに、もっと身近に、自分自身に目を向けて、その変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
これからの時代、大切なのは自分の変化に気づくことだと思うのです。
化粧品研究者こまっきー
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