化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

“疲れ”をもっと大切に。


春。気温が暖かくなるごとに何か行動したくなります。身体を動かしたくなったり、どこかお出かけしたくなったり、急に物欲が生まれたりします。
暖かくなる、過ごしやすい気温になるというのは、こんなにも自分自身を活発にさせるのかと驚きます。

そんな春、活発になる自分にブレーキをかけるように覚えていて欲しいのが、“疲れ”です。

現在人は“疲れ”を甘く見ています。
僕たちは忙しいです。朝起きてからバタバタと支度して会社に向かい、昼までノンストップで働き、ババっと昼食を食べて、また夕方まで働きます。ちょっと残業、夜に帰宅して、ご飯を作り、食べて片付け、お風呂に入って、「さあ、今からゆっくりしよう!」と1日の最後に初めて自分で休憩と言える休憩をとる。または、そんな時間すらない。
そんな人が多いのではないでしょうか。

それが悪いとは言いません。それで疲れないのであれば、自分自身にそれだけ動ける体力があるのでしょう。
しかし、ほとんどの人はそうではないはずです。
だから、体調を崩したり、イライラしたり、何かを考えることが億劫になり、肌が荒れたりしてしまうのです。

その肌荒れの対策にスキンケアをあれこれと試行錯誤するのは間違っています。
スキンケアとはあくまで生活の忙しかった時などに肌が荒れないように日々ケアするものであり、肌荒れするほど忙しい生活で、それでも肌荒れしないようにケアをするのは無理です。
肌荒れのほとんどは、身体の外からではなく、内から起こるモノです。“疲れ”が溜まりに溜まった身体の中で熱の処理が上手に出来ず、熱が外側に漏れてきて、炎症、肌荒れとなります。
“疲れ”がなければ、ほとんど肌は荒れません。
それでも荒れる場合、ここでやっと外側からの原因を考えることが出来ます。

現代人の病気のほとんどが“疲れ”からきています。
“疲れ”が毎日続くことでそれが当たり前になります。疲れることに慣れしまうと、“疲れ”に気づかずに働き、動き続けてしまい、ますます身体の調子が悪くなります。
「30歳になると身体の調子が急に悪くなる。」
身体の変化でそのようなことがありますが、それ以上に新卒から働き続けたツケが回ってきて、それに気づくのが30歳なのではないでしょうか。

化粧品こまっきーというブランドを立ち上げながら、化粧品の研究をしています。
研究をすると、化粧品で出来る限界というものに気づきます。
身体が健康でないと、化粧品からケアをしても変化がないことも、“疲れ”があると普段使っている化粧品でもピリピリと刺激に感じてしまうことも研究で知りました。
この場合、“疲れ”ても使える化粧品を探す、作るべきなのでしょうか。“疲れ”がある人は水でもダメな場合があります。もちろん、刺激にならないように試行錯誤して化粧品を作っていますが、“疲れ”ても使える化粧品を探すより、まずは“疲れ”に気づき出来るだけ早く休憩してあげることが大切なのではないでしょうか。
(そこに気づいてもらえるように、体調を崩さないようにブログを書いています。)

僕たちはいつの間にか、“疲れ”を感じても、サプリメントや栄養ドリンクを飲んで動き、身体にトラブルが起こったら病院に行ったり化粧品を変えたりして、対処してきました。
周りもそうだったので、それが当たり前のように考えていました。
ところがどうでしょう。
“疲れ”を無視した結果、頑張って働いても、“疲れ”分の出費が生まれ、自由に使えるお金と心の余裕は減っているのではないでしょうか。

“疲れ”を気にして、こめまに休むことを取り入れると、サプリメントや栄養ドリンクに頼ることが減ります。病院に頼ることも、“疲れ”による肌の敏感化で化粧品のコロコロ変えて迷子になることも減るでしょう。
「あー、今日は疲れたから、外食しよう!」と外食やお惣菜を買ってしまうことも減り、食費も抑えられるでしょう。
毎月の出費はかなり抑えれるのではないでしょうか。

“疲れ”を感じた時にちょっと休憩すれば、“疲れ”を溜めずに体調を崩さずに過ごせるかもしれません。“疲れ”過ぎて、休日は家でゴロゴロではなく、お出かけしたくなれるかもしれません。“疲れ”ているとイライラしやすくなります。それによって社内の空気が悪くなったり、自分もなんだか余裕がなくなってしまいます。

なんのためにバリバリ働くのでしょう。
バリバリの結果、出費が増え、余裕がなくなってしまうということは、働くだけで月日が流れてしまうということです。趣味か何か、他にやりたいことがある。そこに使うお金を稼ぐために働いていたのではないでしょうか。それが、そのことを考える余裕もなく、毎日が過ぎてしまうというのは、なんだか寂しいものです。
自分に合った仕事。とは“疲れ”過ぎないくらいの、自分の体力にあった仕事。ではないかと最近思います。

会社とは、仕事とは1人ではないので、流れがあります。
1人が“疲れ”を感じて休むことは難しいでしょう。
会社全体で、“疲れ”を気にして、体調を崩さない、心に余裕のある生活を送ることが出来れば、社員が元気になり、考える余裕が生まれ、新しいアイデアが生まれて会社が盛り上がるかもしれません。
給料が高くても、無駄な出費が多く、心に余裕のない毎日と、
給料が上がらなくても、無駄な出費を抑えれて、心に余裕のある毎日だとどっちがいいでしょう。
これからは、社員の健康と心の余裕をサポートするといいかもしれません。

そんなこと、会社はしてくれないでしょうから、自分自身を守るためにも、仕事の流れを少し止めてしまってでも、“疲れ”に気づいたら休む。
その習慣をつけ、周りにもそのように促し、“疲れ”を大切にする。

お金を使うことは時間を使うことにもなります。
病院に行く時間と薬代。対処するのに使う、調べる時間とお金。
その分、自分のしたいことが出来なくなっています。
自分のお金と時間、“疲れ”のせいで無駄に消費してしまうのは、
消費社会の思う壺です。

“疲れ”をもっと大切に。

特に春は気をつけて、自分自身を大切に過ごしてみてください。

化粧品研究者こまっきー

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