化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

特になにもないことが、美肌の秘訣。

「特に良くも悪くもないから使っている。」
これは祖母の言葉です。

化粧品に興味を持ち、大学生の頃はニキビケアや天然系にブランド拘り成分配合のものを買って色々試していました。そんな中、ずっと同じものを使っている祖母に「なんでずっとそれ使ってるん?」と聞いたときに返ってきた言葉でした。

肌トラブルをどう対処しようかと悩んでいた大学生の僕は、「良くも悪くもなかったら、使わへんやろ。」と思っていました。
ところが化粧品の研究をしていく中で、祖母のその言葉を思い出して「スキンケアは良くも悪くもない位が丁度いいのかもしれない。」という結論に至ったのです。

肌はスキンケアだけではキレイになりません。夜更かしすれば肌は荒れるし、仕事が忙しくて疲れたら肌は荒れます。気候の変化に身体がついていけなかっても肌は荒れます。今の季節だと、暖かくなるごとに身体が体温を放出できなければ、顔に熱が集まって肌は荒れます。

顔に熱が集まると、肌は敏感になります。春に前髪がチクチクと痒くなるのは、顔周りに余分な熱があるからだと考えられます。顔に熱が集まることで、水分が飛んで肌がカサカサします。熱の巡りが悪くてニキビが出来ます。敏感肌だからではなく、熱があるから敏感になっているのだと考えています。敏感肌は結果論で、原因は熱です。
原因が身体の熱なら、敏感肌はスキンケアでは治らないでしょう。

身体に熱が籠もってしまう原因は身体のスイッチが上手く切り替わっていないからです。冬は寒いので身体の熱を逃がさないようにします。夏は暑いので身体の熱を逃がすようにします。春は気温が上がっていく季節なので、“熱を逃がさない身体”から“熱を逃がす身体”へと切り替えていく季節です。このスイッチが冬のままだと、身体は“熱を逃さない”ので気温が上がったら余分な熱が身体に留まります。留まった熱は上に上がって、顔周りの肌トラブル、花粉症という名の鼻炎、喘息などの上半身の炎症トラブルが起こります。

対策は軽い運動をすることです。気温差が激しいので、激しい運動で疲れてしまえば肌は荒れてしまいます。出来るだけ外の空気に触れて、春を感じながらが良いので、軽い散歩とか、スーパーまでの買い物を自転車ではなく歩くとか、それくらいの軽い運動をして、身体を動かすことです。

このように、肌はスキンケアだけではキレイを保つことは出来ません。季節の変化に対応することもキレイを保つ秘訣の1つですし、食事も睡眠も、日常の全てがキレイに繋がっています。

その中で、スキンケアが出来ることはなにか?するべきことは何か?と考えたときに、祖母の言葉を思い出しました。
「特に良くも悪くもない。」
これは一見イマイチな化粧品を使っていると読み取れますが、そうではなく、このスキンケアを使っていたら、特に肌トラブルが起こらないということでした。

祖母はジムに行って身体を動かし、友達とランチにカラオケにと日々活発的に動いています。食事も昔から梅干しを自分で漬けたりと、日常から出来るキレイは結構行っています。
その上で、このスキンケアを使って肌トラブルが特にないことを「特に良くも悪くもない。」と言っていたのです。

「どんなケアのスキンケアを作ろうか?」とスキンケアの研究を始めた頃、あらゆる成分を試して思ったことは、効果と刺激のバランスでした。効果があるということは刺激もある可能性があります。効果と刺激は常に比例するわけではありません。効果があって刺激が少ないこともありますし、刺激を感じることもあります。
ですが肌が白くなっても使うたびにピリピリするのは違うと思います。
効果か?刺激か?を使う側に委ねてはいけないと思います。
しかし、何かを塗るということはケアにもなりうるし、刺激になりうるのも事実です。

何かをすれば必ずメリットとデメリットがあります。
スキンケアも同じで、全員に使えるスキンケアを作ることは難しいですが、デメリットを限りなく小さくしながらスキンケアでするべきことを考えて作る必要があると思いました。

なのでこまっきーのスキンケアは◯◯ケアという目的のケアではなく、
“肌荒れしにくいキレイな肌づくり”です。
祖母が言う“良くも悪くもないスキンケア”です。
日々肌を整えることで、肌荒れを防ぐ。
食事のように取り込むのではなく、肌の上から塗るアイテムとして出来ることから肌荒れを防ぐ。それは肌の水分と油分の補給です。
水分から出来ることと油分から出来ることを考えて、水分と油分の2つのアイテムで肌を整えるように作りました。

肌は1回荒れるとなかなか治りません。
1つニキビが出来るとなかなか治りません。
肌トラブルが出来ないようにするには、日常生活が大切です。

スキンケアとは、日常生活上で起こり得る肌荒れを起こさないようにサポートするものだと考えています。
それくらいのものだと思っています。
日常の食事や運動もそれくらいのものだと思っています。
それくらいのものが沢山集まって、肌はキレイをキープします。

それくらいのものが出来ることは何か?するべきことは何か?
そう考えて研究して作ったスキンケアを是非一度使ってみてください。

化粧品研究者こまっきー

↓こちらもどうぞ↓

www.komacky.com