化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

ショート動画では発信者の考えは伝わらない。

www.komackyblog.com

前回に引き続き、最近の短い動画の話で、今日はショート動画についてです。
TikTokのダンスに始まり、30秒位で分かりやすい動画ということでショート動画がYouTubeなどでも普及しました。

僕は普段、洗濯物を干したり皿を洗ったりの家事の時間にYouTubeで好きなアカウントの人の動画を聴き流ししています。
経済や金融といった今まで勉強してこなかった部分の情報であったり、自分の職業と関係する生物系の巨匠の話を聴いたりします。
すると大体1つの動画は短くても10分、20分で、長いと1時間〜2時間にわたる動画です。
そんなアカウントでもショート動画が上げられることがあります。何回か観たことがありますが、いつもの動画と比べて内容がかなり薄いことが分かります。
本当に触りだけで、AはBである。くらい簡単にまとめられていて、何故そう思ったのかという過程が全く触れられていませんでした。
これでは情報と言えないのではないかと感じました。

情報を発信する人は、違うところから情報を得てきて、それを出来るだけそのまま発信しようとしますが、やはりその人の考えが反映されます。その人と違う意見の情報の場合は、情報を紹介した後に「これは、でも違うんじゃないかと思うんです。」と違うと思う理由を話してくれる人もいますが、大抵はそのままを話しているつもりで、自然と発信者の考えは混ざっています。
それは当たり前のことで、ニュースや情報系のアカウントであっても、発信するときはその人の意見は必ず入ってきます。

なので、観るときはその人のスタンスを理解しようとして観る必要があります。
大事なのは結論ではなく、その過程が大事で、過程に発信者のスタンスが読み取れます。
“なぜそう思ったのか?”、“何故そこに気づいたのか?”、“発信者が何故この情報をピックアップしたのか?”そういった何故の部分が僕たちが勉強になる部分であり、自分に今後活かすことが出来る部分です。

「これはこうですよ。」「あれはあーですよ。」という答えばかりの情報では、それそのものに対しては活用出来ても、他に活用できませんし、これでは頭の中はすぐにいっぱいになってしまいます。
すると余裕がなくなって、とにかく「これの正解は何?」と問題に対して答えを求めるだけになってしまいます。

人から得る情報とは、その人の過程を知ることだと思います。その過程から分かる考え方を吸収して、自分の生活の色んなジャンルで活用してみる。
これは数学でいう、公式を覚えて、様々な問題が出てきてもどの公式で解くかを考えることと似ています。
考え方という色んな公式を知っていくことで、様々な生活の問題を解決していくことが出来ます。これだと頭の中はそんなにいっぱいにならないはずです。
「これはこう。」で丸暗記していくよりも、生活に余裕が出来るはずです。

ところがショート動画ではそのスタンスは一切語られず、結論だけになります。ショート動画は短くまとめられているので、観ている側は分かった気になりがちですが、実は全然理解出来ていません。
美味しいごはん屋さんの紹介1つ取っても、“何故そこが美味しそうだと思ったのか?”、“実際どんな味でどうだったのか?”という発信者の意図はショート動画では伝えることが出来ず、オススメの説得力がないと感じます。

せっかくテレビという大きなメディアからだけでなく、色んな人から情報を得られるようになったのですから、その色んな人の考え方を学ばないと勿体ないと思います。

せっかく情報を仕入れるのだから、“ここは美味しい”“見た目がどうこう”だけより、もっと情報が欲しいはずです。

ショート動画や切り取り動画によって、情報のマシンガンで、考えることや感じることが疎かになっていますが、入ってくる情報は自分でコントロール出来ます。
必要なのは情報量ではないのです。

ショート動画や切り取り動画から離れて、発信者のちゃんとした情報を観た方が考えが伝わってきて、自分の為になると思うのです。

化粧品研究者こまっきー

↓こちらもどうぞ↓

www.komacky.com