化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

他力本願な日本人

先日、喫茶店でコーヒーを飲んでいると、こんな会話が聞こえました。
「積立NISAってあるやん。あんなんもっと早く教えてくれたら、もっと早く投資始めたのにさ、詐欺やと思うやん、普通。」と。
ああ、なんて他力本願な人なんだろうと興味深くて、耳を傾けていました。

投資が詐欺というのは、大きなメディアの情報です。
大衆が詐欺だと思うのは、大きなメディアが詐欺だと情報発信しているからです。
そして、積立NISAが安全というのも、大きなメデイアの情報です。
僕はむしろ、この情報の変化に着目するべきだと思います。

例えば自分が投資でお金儲けをしていたら。または他にやっている人が少なくて、投資する先駆者だったらどうするか。
まずは他の人には参入させず、自分が儲かる仕組みを作るでしょう。業界独占です。その後、自分以外の人が動くことで、自分が儲かる仕組みを作って、他の人が業界に参入するように働きかけます。まずは富裕層に声をかけて市場を豊かにします。
そして富裕層の人たちは、自分が儲けるために、庶民に投資を働きかけます。結果、一番下の庶民は投資金額も小さいし、専門知識も乏しいので、よっぽどの先見の明が無い限り失敗します。庶民がすることは株価が下がったときの底支え程度でしょう。

もう儲かる市場でない場合、これも富裕層、そして庶民へと商売の話が降りていくでしょう。
今後儲かる市場ではないけれど、自分が今投資している部分だけは儲けて終わりたい。そんなときは新しい話を富裕層同士でするのではなく、庶民へ働きかけるはずです。
今の不動産投資はそのように見えます。

「今の子供はさ、YouTubeあるからなんでも勉強出来ていいよなあ。」
次はこんな話が聞こえてきました。
はっきり言って、YouTubeでちゃんとした勉強は無理です。
投資アカウントの場合は自分がその株を持っていて、上がってほしい銘柄をアピールする動画を上げる人が多いので、参考になりません。
勉強系のアカウントだって、やっぱり裏を取る必要があります。話しているその人がどんな人で、どういう研究をしてきた人なのか。別に専門分野を研究してきた人ではない場合、ただのエンタメで情報発信している可能性が高いため、信用出来ません。
特にYouTubeは再生回数で売上が反映されるので、再生回数をいかに上げるかを考えると、情報は偏ってしまいがちです。楽しんでもらえる情報を発信しがちになってしまいます。毎日更新しないと再生回数が伸びないし、内容を濃くすると観てもらえない可能性が高いので、簡単に理解できる範囲に限られます。またYouTubeには規制があり、悪いことではなくてもその規制を破ってはいけないので、自分が思う正しい情報発信をすることが困難でもあります。
言ってしまえば、テレビと同じです。

その反面、本はどういう人が書いているかの表記があります。表紙を捲れば書いていますから、まずはそこで専門家であるか判断出来ます。内容も思う存分書けますし、基礎から応用まで幅広い知識を得ることが出来ます。

YouTubeにもメリットがあります。タダで観れるということです。タダほど怖いものはない。というくらい、タダには情報が偏っていたり、株を買いたくなるようにそそのかされたり、それなりにリスクがありますが、本を買う前にその人の情報を簡単に知ることが出来ます。
僕はYouTubeで見つけて、勉強になると思った人の本を買います。
するとやっぱり本は内容が違います。中身が濃いです。
YouTubeの内容と本とを比べると、勉強したり知識をつけるのではあれば、やっぱり本だと思いました。

「もっと早く投資が安全やと教えてくれたら。」
ではなく、
「もっと早く自分が投資について調べていたら。」
です。

「今の子はYouTubeでなんでも知れるから良いよなあ。」
ではなく、
自分だって今からでもYouTubeからでも調べてみればいいのです。

結局、◯◯してくれたら症候群で、自分は対して調べもせず積立NISAに手を出して、失敗したら、「安全やって言うから投資したのに!」と人のせいにするのでしょう。

と、なんか勝手に妄想してしまうくらいの他力本願な人の話を聞いてしまいました。

化粧品研究者こまっきー

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