伊坂幸太郎さんの著書で“夜の国のクーパー”という作品があります。
目が覚めると主人公は猫とお話出来ていて、違う国?世界?に来てしまっていた。
主人公がその世界での物語に混ざっていくお話です。
その世界では2つの国はずっと戦争を続けており、本の中で「外に敵を作れば内は団結する。」というセリフがあって、読んだのは何年も前ですが、時々このセリフを思い出します。
外に敵がいれば、内は団結する。
なるほど。
確かに、学校でも普段仲の悪い女子は共通の敵を見つけると団結していました。
「なんで、今までめっちゃ仲悪かったやん。」と男子目線から見ると不思議なくらい、共通の敵が出来ると、今までの仲悪さが嘘だったように仲良くなります。
政治でも、中国が悪いとか、アメリカが悪いとか、首相がダメだとか、外に敵を作れば、自然と団結する傾向があります。
首相は日本ですが、首相と国民とグループ分けすることで、首相はグループの外になります。
そうやってグループを作って、グループの外に敵を作ることで、女子と同じくらい、素早く団結します。
なるほど。
これを使えば、結構簡単に団結できることが過去の例をみても分かります。
だったら、この団結は簡単に利用されるでしょう。
プロパガンダという言葉があります。
自らの主張の都合のいい事柄を強調し、都合の悪い事柄を隠蔽、または捏造だと強調する。その事柄が世の中のトレンドであるように宣伝する。という意味です。
このときに、この団結力は一番使いやすいのではないかと思うのです。
その人にとって都合のいい方向に世間の流れを作るために、反対の方のダメ出しをする。問題にして、炎上させる。
すると、反対の意見側は世間では冷たい目で見られるようになり、「こういうときはこれが良いんですよ。」と都合の良い意見を出すと、世間は「なるほど。こっちを選べば安心やな。」となります。
こういった事例は沢山あるんだろうな〜と、考えてみるといくつも思い浮かびました。
そしてこの手法は、女子あるあると同じ流れであることから、世の中のことは結構単純であることが分かります。
複雑なのは、単純なことがいくつも絡み合っているからで、1つ1つが複雑になっているわけではない。ということです。
1つ1つの事柄はそんなに難しいことではなく、複雑そうに見えるときは、1つ1つバラバラにしてあげると、今まで自分が体験してきたことと類似している可能性があります。
小難しそうなニュースや情報は、結構複数の問題が絡み合っていて、複雑になっていることが多いです。その事柄の問題点を1つずつにしてあげると、女子あるあると同じような問題まで単純になります。
複雑で分かりにくいときは、ついつい答えを求めてしまいますが、答えを求めてしまえば、思うツボです。
複雑に、分かりにくくして、答えを出し、都合の良いトレンドを作る。
だから複雑にする必要がある。
外に敵を作れば内は団結する。
探してみると結構ありますよ。
探してみて、活用していることに気づくことも大事ですが、
自分がどんなときに活用したいと思うかを考えてみるのもいいかもしれません。
化粧品研究者こまっきー
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