化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

過去に切り替え時期を経験した人は今からが出番になる。

過去にこんな経験をした人はいないでしょうか。
小学校6年生の頃、修学旅行先は毎年広島と決まっていたのですが、一個上と二個上の学年が修学旅行中にトラブルを起こして、僕の年は行ける場所が少なくなりました。
広島ですから、原爆ドームなどの主要な場所は巡ることが出来ましたが、その後は山口県の方へ向かって小さな遊園地で遊ぶという、変な修学旅行でした。
僕が卒業した後、次の学年は「去年は良かった。」ということで、通常通りの修学旅行になったとか。

また中学2年生の頃、北海道研修がありました。
北海道研修では、一泊二日でファームステイが体験出来るはずだったのですが、一個上と二個上の学年の態度が悪すぎると農家からクレームが来て、受け入れ先が減り、一泊が日帰り体験となりました。
ところがこれも1年経ち、1個下が北海道研修に行く頃には「去年は良かった。」と農家の評判が良く、1個下からはまた一泊二日に戻りました。

中学からは私学だったので、小学校の影響をそのまま受けたわけではありませんが、僕は2回もこのような経験をしました。
中学の北海道研修で一泊二日が日帰り体験になったことを知った時、残念という気持ちと、「そういう年なのか?」と疑いました。

小学校でも中学校でも二個上にはやんちゃな人が多く、中学では頭髪検査など身だしなみが厳しかったはずですが、女子の先輩にはギャルみたいな人がいて、男子の先輩にはヘアワックスで髪の毛をガチガチに固めてメンチを切っているような人がいました。一個上は見た目はそこまで悪くはなかったのですが、二個上の名残が残っていました。

先生達はその名残を一掃しようと、僕らの代は中学1年生の頃から非常に厳しく指導しました。そして、研修の話と同じように厳しさも僕の年が始まりでありピークであって、1個下からは緩やかになっていきました。

大学生になって、あるいは社会人になって、この話を同級生にしたことがありますが、どうやら僕の学年全体が切り替え時期であったわけではないようです。
僕がたまたま小学校と中学校で経験したので、「この学年はこういう年かもしれない。」と思っていたのですが、あまり共感されませんでした。それぞれの学校で切り替え時期がズレているのかもしれません。また、切り替えることが出来た学校が増えれば増えるほど、わざわざ切り替え時期がなくとも周りの学校からの影響で、自然と切り替わった学校もあるのだと思います。

ですが、少なくとも僕と同じような切り替え時期の経験をした人は一定数いるはずです。特にゆとり世代の僕の学年前後は不良少年から、先生の前だけ良い子ちゃんのフリをする子供に変わっていった時期なので、切り替え時期の経験者は多いことでしょう。

その切り替えが良かったのか悪かったのかはさて置き、これから社会全体で大きな切り替え時期が訪れようとしています。そのとき、過去に切り替え時期を経験したものは、あの時の経験を活かす必要があります。

おそらく、経験していない人は混乱するでしょう。社会は混沌とし、混乱する人が増えていきます。
小学校の修学旅行の時、あるいは中学校の北海道研修の時、何が良くて来年から旅行先で出来ることが増えたのか。

それはただ、ちゃんとする。ということです。
研修と名がついていても、旅行ですから学生は浮かれます。
それは僕たちの代でも浮かれていたと思います。
それでも旅先で人に迷惑をかけるようなことはありませんでした。
農家に迷惑をかけて、「二度と受け入れへん!」と思われるようなことはありませんでした。
むしろ一個下からは受け入れ先が増えたそうですから、評判は良かったのだと思います。
やったことは、ちゃんとした。それだけです。

混沌とは物事が入り乱れて、無秩序になること。区別がつかなくなることです。
今まで正しいと思われていたことが、実は全く間違っていたとなる時代です。薬として使われていた水銀が実は猛毒だったことがあるように、今回は社会全体の構造上の問題が起こると思われます。
すると、人々は混乱します。混乱は整理がつかなくなることです。
これは良いもの、これは悪いものと整理されていたものが、実は間違っていたとなり、良し悪しの区別がつかなくなって、人々が整理出来ずに混乱します。

この混乱を抑えるには、切り替え時期と同じように、まずはちゃんとすることです。
ちゃんとせずに、誰かが楽して稼げるようにしようとか、誤魔化そうとか、支配してやろうとか考えた結果が現在であり、これから崩壊していく社会なので、まずはちゃんとする必要があります。

その後は、自分の軸が大切になります。
ちゃんとしながら混乱せずに自分で整理していくには、自分の軸がないと、中心がないと整理は進みません。
普段の何気ない日常から、まずは自分が何で喜んで、なにで怒って、なにが好きでなにが嫌いなのか、そういうところに目を向けてみてください。
誰かが整理してくれると思っていたら間違いで、これからは大きな流行という波は来ませんから、自分で整理して自分の軸を作っていく必要があります。

混沌とした社会が来た時、まずは「ちゃんとしよう。」と言って行動できる人がいないと、混乱を深めてしまいます。
過去に切り替え時期を経験した人は、あの時の経験を活かすときがまもなくやってくるでしょう。

化粧品研究者こまっきー

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