化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

英語より国語力。

日本語より英語。と言わんばかりに英語が重要視されてきました。
僕らが子供の頃は中学校に入ったら英語を学ぶ程度で、わざわざ英会話スクールに通う子は少なかったのですが、英会話スクールに通う子供が増えたようです。

2020年から小学校5年生になると英語が教科の1つに組み込まれており、僕が子どもの頃よりも英語を学ぶ時期が早くなりました。

英会話の方は、どうやら親が子供に習わせたいという気持ちが強いようです。
子供が英語に興味をもって習いたいと思うならまだしも、大人は英語がそんなに必要ないことを知っているはずなのですが、小学校に習い事にと英語の時間が増えています。

大人になれば分かるはずです。
英語が喋れなくても仕事は出来るし、買い物も出来るし、普段の生活になんら支障をきたさないことを。

海外旅行に出掛けても、道が分からなければ今はGoogleマップで調べることが出来ます。
会話くらいの英語なら中学校から高校のときの、わずかに記憶に残っているくらいでも十分に伝わります。
細かく伝えたい、理解したいのであれば、今は翻訳アプリがあります。それを使えば、音声入力で日本語を英語に、英語を日本語に変換出来ます。

おそらく近い将来には、もっと自動翻訳の質が上がるので、言葉の壁は殆ど無くなるでしょう。
会話はそれぞれの母国語で話して、相手の言語に変換される時代がもうすぐそこなのに、英語を小学生から、または英会話スクールに通って学ぶ必要があるのでしょうか?

外国語を必要とするのは、これからは専門職であると思います。
外務省のような海外とのやり取りには、AIの自動翻訳では把握できない部分を理解する必要があります。その国の文化のように使われる言葉の意味やニュアンスを理解する必要がありますので、単純な翻訳では難しいでしょう。

AIの技術発達により、外国語の壁が無くなるのであれば、学ぶべきは日本語ではないでしょうか。
日常生活で使うのは日本語です。外国人とのやり取りでも日本語を自動翻訳で伝えることが出来るのであれば、日本語を正しく使える必要があります。
日本語が正しくないと、正しい英語に変換されずに間違った意味を伝えることになってしまいます。

なので僕は「ヤバいを使うな。」と言います。
以前そういう記事を書いたことがあります。
美味しいをヤバい、可愛いをヤバい、楽しいをヤバいで自動翻訳すると、美味しいも可愛いも楽しいも「Oh my gosh!」などのようにネガティブな意味に翻訳されてしまいます。

そして日本語にはその時々、その人それぞれで様々な表現をすることが出来ます。
美味しいや旨い、美味い、ウマいのようにその時の自分の感情にあった言葉を選択することが出来るくらい、暖かいと暑いのように感覚の微妙な違いを選択出来るくらい、言葉が豊富にあります。

精神疾患になる原因の1つに、自分の感情を表現出来ていないことが挙げられます。
「今の自分の気持ちは悲しいとも悔しいとも違うけど、コレって何?」と思ったことがあるはずです。
その時は分からなくても、後日「こういうことか!」と気付くこともありますが、気付くにはその感情のピッタリ来る言葉を知っていないといけません。
子供は知っている言葉が少ないので、自分の感情を吐き出すことが出来ないのだと思います。
だから言葉を発することが出来ない赤ちゃんが泣くように、最終的には泣くのだと考えています。

日本語には感情表現に使える言葉が沢山あります。
感じたことを詳細に言葉に置き換えることが出来る言語です。
学校で教えるのは英語でもなく、漢検用の漢字を学ぶでもなく、感情表現出来るような日本語を教えることではないでしょうか。

AIの自動翻訳により、今まで以上に外国語を学ぶ必要性は無くなり、言葉の壁は薄くなっていくことでしょう。
日常生活で使う日本語をどれだけ正しく使えるかが、言葉の壁を無くしていくことでしょう。
グローバル的な意味だけでなく、日本語を多く知ることで、自分の感情を上手に表現出来ることに繋がります。
そうすれば、精神疾患になる人も減っていくことでしょう。

言葉は自分が使うだけではなく、相手の意志を読み解く事もできます。
今は日本人全般で読解力が低下しています。
だから、今日は良かったことが来週ダメとなると、疑問も持たずに受け入れてしまいます。
ある記事を読んで、文章に脈絡がなくても疑問に思いません。
そのまま「へえ〜。」と受け入れてしまっているのです。
情報を正しく知るには、読解力が必要です。

学校の授業の時間割は決まっています。
英語に時間割を割り振れば、何かが減っています。
英会話の習い事に時間を費やせば、何かが出来なくなっています。
英語はそんなに必要でしょうか?
これから重要になるのは、英語よりも国語力であり読解力であり、日本語をもっと知るべきだと思うのです。

化粧品研究者こまっきー

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