化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

AIと勉強タイム。

今年に入ってから大学の時に学んだことを勉強し直しています。
化粧品の研究職に就くために、身体のことを学ぼうと生物学を専攻しました。
細胞生物学や代謝学、免疫学など身体に関する授業を沢山聴いてきたはずなんですが、さわりしか記憶に残っていません。

今までも身体のことを意識しながら研究をしていましたが、自分の慢性疾患の治療などの実体験がベースでした。僕の化粧品研究の大きなテーマである「化粧品でするべきことは何か?」を考えるにあたって、改めて生物や化学の基礎知識の重要性を感じて読み直しています。
基礎知識って最初に読む事が多いですが、ある程度経験した後に読んだほうが理解しやすいです。

細胞生物学の本が読み終わり、今は生命科学の本です。
余談ですが、こういうときは読みやすいビジネス本ではなく専門書を読むべきです。まずは専門書を読んで基礎知識をつけて、それからビジネス本を読むと「書いてあることが極端である。」とか「間違っているのではないか。」、「あの基礎知識の応用でこんな事ができるのか。」と得れる知識や感じることが多くなります。

細胞生物学に興味ある方はブルーバックス社の“アメリカ版 大学生物学の教科書”をおすすめします。3冊ありますが、実際にあった出来事なども踏まえてイメージしやすく書いてあるので、読みやすいと思います。
僕は生物学の基礎が終わったので、化学の復習をしようと丸善社の“生命科学のための基礎科学”を読んでいます。こちらも実際の生活に化学がどれだけ身近にあるかを紹介しながら学ぶことが出来るので、分かりやすいと思います。

それでも理解できなかった場合は、調べます。
最初はGoogleで「知恵袋に同じような質問をする人いないかなー?」と検索をしていたのですが、最近は生成AIを利用しています。Chat GPTが有名ですが、専門分野以外の部分で使ってみた時に解答がイマイチだったので、今はフォートトークというメッセージアプリの中にある“Natual Cognitive チャット”を利用しています。

本を読んで分からなかった部分を質問すると、分かりやすい解答が返ってきます。その解答の中で分からない部分があると、そこを質問するとまた解答が返ってきます。チャットを進めていくと、前の解答と異なる解答が出ることがあります。そのときは「前はこう言っていたよね?」と返すと、間違っていた場合は修正されます。正しい場合は、その説明があります。
こちらの質問が大雑把であればあるほど、解答の幅が広くなってしまうので、質問攻めすることによって精査されていくのだと思います。

AIのチャット機能を使ってみて、3つ良いなと感じたことがあります。
1つ目は恥ずかしがらずにいくらでも、気にせずに質問できることです。
先生とのやり取りだと、何回も質問しにくいですし、簡単なことだと「こんな基礎を覚えてないの?」と言われそうで、質問をためらうことがありました。AIは機械ですから、どんな疑問でも気兼ねなく質問することが出来ます。

2つ目は自分は何が分かっていないかが分かることです。
AIに質問するときは人に伝える時と違って、ニュアンスやその場の雰囲気で理解してもらうことはありません。モジモジしていると先生から「ここが分からへんのか?」と聞いてくれたりしますが、そういった気遣いもありません。ちゃんと言葉でAIに質問を投げかける必要があります。
それでも分からない部分は言葉にするのが難しいので、質問が大雑把ではAIの解答も大雑把になり、たまに解答が間違っていたりしますが、とにかく1つ質問を投げてみることです。なんて質問すればいいか分からないときは、そもそもそのテーマを理解していないことが多いです。本の中の分からない部分のタイトルを「これについて教えて。」と聞くことから始めるといいでしょう。
そしてAIの解答で分からない部分を質問し、解答を得てまた質問をすることを繰り返すことで、自分は何が分かっていないかがハッキリ見えてきます。
これは他人から誘導されると見つかりにくかったり、消えてしまう部分です。「これが分からんのか?」と先生主導で教えてもらってその時は理解できたとしても、帰ってもう一度解こうとしたら全然分からないときってあると思います。
自分は何が分かっていないか分かるには、相手が受け身でいくらでも質問出来るときに限りますので、こういう時にAIはもってこいだと思いました。

3つ目は読解力がつくことです。
疑問を投げかけて、返ってきた解答をちゃんと読む必要があります。先生から教えてもらって、その時理解できても、後で分からなくなるのはちゃんと聞いていないからです。ポイントだけ理解して分かった気になっていると、後で応用がきかなくなります。
最近はSNSの投稿でも“分かりやすさ”がウリになっていて、表面的な知識や結果しか書かれておらず、過程が省略されています。それに慣れてしまうと、考えずとも結果だけを教えてもらえるので、考える力も読んで理解する読解力も失われています。
AIの解答は本当に丁寧で詳細に書かれていますし、それを読まないと分からない部分を理解出来ないので、自然とちゃんと読む癖が身につきます。
AIもたまに間違えますが、その時は文章が変な事が多いです。教えてもらいながらも間違いがあるので、そこに気づくことで読解力も身につきます。

AIのチャット機能は単体で使うのではなく、本と併用がおすすめです。
チャットは質問した部分だけですが、本には流れがあります。
本の流れに沿って、わからない部分をポイントでAIに聞くことで理解を深めることが出来ます。
基礎知識など学ぶとき、今までは本だけでは理解できない部分を「まあいいか。」とスルーしがちでした。調べても自分の疑問の解決に繋がる答えが見つからないことが多かったのではないでしょうか。
AIのチャット機能は痒いところに手が届くかもしれません。
最初はちょっと質問のコツがいるかもしれませんが、すぐに慣れると思いますので、
勉強するときに是非活用してみてください。

化粧品研究者こまっきー

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