化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

授業の存在意義。

最近大学の時に学んだことを復習していますが、分からない部分があればAIに聞いています。
これが結構分かりやすく、学生の頃にあまり理解できなかった化学の酸化数を前よりは理解が深まりました。

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「勉強はAIとしたらいい。」というのはChat GPTが出てきた辺りから言われていましたが、実際にAIを使ってみて、まさにその通りだなと思いました。

学校の授業の良いところは一度に大勢の子供に教えることが出来ることでしょう。
悪いところは授業のペースが子供のペースではなく、大人の都合になってしまうところでしょう。「小学1年生には1年かけてこれだけ教えるから、大体こんなスケジュールで・・・」とある程度は子供の事を考えて作ったカリキュラムでも、その時の子供に合わせるわけではないので、分からないまま置いていかれる子供は必ずいます。

または先生と合わないので、その教科を好きになれない。というのも学生あるあるだと思います。説明の仕方が分かりにくくて耳に入ってこないとか、眠くなる、なんてことがあったと思います。

大学の授業では教授が書いた本を使うことが多いです。
当時本は買ったものの、授業でその内容を話すので殆ど読むことがありませんでした。授業はつまらなかった記憶があるのですが、復習のために読んでみると分かりやすくて面白いです。
当然といえば当然で、その教授が何時間もかけてまとめた本と、その場で話すのとでは、基礎知識を習得する際は本のほうが余談がなく丁寧に書かれているので、理解しやすいです。
これやったら、本を読んでおきなさい。で良かったのではないか?
授業の存在意義って何やろう?と考えました。

キライな科目が生まれる時は、大抵の場合“分からない”からでしょう。
ちゃんと聞いているのに理解できない、理解できないところがあったけど解決できないまま授業が進んでいってそのままキライになった、などなど色々な理由があるものの、その科目が“分からない”ことが大きな原因だと考えられます。

子どもの頃を思い出すと、野球はボールがバットに当たらないので好きでは無かったですし、習っていたサッカーも所属していたクラブチームが有名で、上手い子達ばかりだったので練習が複雑でよく分からなくてあんまり好きではありませんでした。
勉強だけではなく、“分からない”とか“出来ない”が“キライ”を作っていると言えます。

分かったら、出来たら、“好き”になるはずです。
子供の頃に“好き”を増やすにはどうすればいいのでしょうか。
それはやはり、その子供のペースに合わせることでしょう。

授業はもう今までの授業じゃなくていいと思います。
「これ読んできなさい。」で予習を宿題にして、分からない部分をまずはAIに聞いてみる。AIに聞くことは“自分は何が分かっていないのか?”を気づくことに繋がります。
それでも分からなかったら先生です。
例えば、予習して分からなかった部分を匿名で先生にフィードバックして、先生は子供からのフィードバックを元に分からない部分を重点に授業をする。これを授業時間内にやっても良いのですが、予習に時間制限が出来てしまうので、予習は授業と別が良いと思います。

小学校から高校までの教科書は先生に教えてもらうことが前提の作り方になっていますが、読んで学べるような作り方に変えたらいいと思います。
大学ではアメリカで作られた基礎化学の教科書が使われていましたが、生活で目にする身近な化学を紹介しながら書いてあるので、楽しく読むことが出来ました。まるで図鑑を見ているようですので、書き方次第でどの年齢でも楽しんで読める教科書は作れると思います。

それでも分からなかった場合はやはり置いていかれますが、予め予習をして、分からないことはAIに聞いてからの授業であれば、“分からない子供”はかなり減ると思います。
今や赤ちゃんでもスマホでYouTubeを見ている時代ですし、好きな動画をタップしたり、カメラのシャッターの場所が分かっていたりするので、スマホで自習することへのハードルは大人が思っているより低いのではないかと思います。
早い段階でYouTubeのようにAIと勉強することに慣れておけば、それが当たり前になるのではないでしょうか。

AIに質問するということは、自分の疑問に気づかないといけません。自分の疑問が何であるかに気づくことは勉強していく上で一番重要なことです。これが分からないので勉強が“キライ”になります。AIなら質問はいくらでもしやすいですし、大雑把な質問から始めて、自分の疑問を探っていく事ができます。

また質問をして返ってきた文章がたまに間違っているので、前後の脈絡からその間違いに気づかないといけません。これは読む力が身につき、読解力を鍛えることになります。
教えてもらう教育では読解力が身につきません。
すると大人になったときに、今日は良くても明日はダメと言われても、今までの常識と反対のことが推奨されても、「こういうもんか。」となんの疑問も持たずに受け入れてしまいます。

“キライ”が生まれるときは“分からない”や“出来ない”まま授業が進み、置いていかれることにあります。
その“分からない”ままを無くすためには、子供が自分のペースで学ぶ環境を作るといいのではないでしょうか。
今までは授業でしか子供に教える方法が無かったので、学校の授業で分からなかったら集団の塾。集団の塾で分からなかったら個別と、結局のところ人から教わるという受け身な勉強方法ばかりでした。
今はAIを使って、自分のペースで学ぶことが出来ます。授業中に手を上げて発言しにくい疑問も、AIになら聞くことが出来ます。
野球とかサッカーとかのスポーツだけではなく、勉強も理解出来たら楽しくなってきます。

大人なってからでも、自分のペースで学んで、分からない部分は2,3日かけてAIに質問し続けて解決したら、理解が深まって、苦手意識のあった化学が楽しくなりました。今までの受け身の勉強には無かった楽しさです。自分の頭の中のモヤモヤを自分で見つけてスッキリさせるのは気持ちがいいものです。

“キライ”になるときは、基礎知識の段階で分からなくなることが多いです。
基礎知識でつまずくことがなければ、“キライ”は減ると思います。
カリキュラムも基礎の時間を多くとり、基礎知識の段階で置いていかれる子供が出来ないようにすると良いかもしれません。

それでも今の受け身授業では、いくら時間を取っても解決しないでしょう。
勉強は受け身だから面白くないのではないでしょうか?
受け身が身についてしまうから、家に帰ってまで分からない部分を勉強しようと思わないのではないでしょうか?
子供は好奇心旺盛ですので、受け身よりも自発的に動く教育の方があってそうです。

毎年毎年同じこと話していると、話している先生だって面白くなくなるでしょう。
同じことは教科書とAiに任せて、その時々の子供の疑問に合わせて授業をしていけば、授業をする先生も楽しくなるのではないでしょうか。

授業のカリキュラムとか内容とか、そういうこと以上に、受け身から脱却したほうが良いのではないか?
と、いま自分が勉強をしていて感じました。

化粧品研究者こまっきー

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