化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

有名どころよりも興味から始める読書。

小学5年生の頃、「地元の中学がヤンキーばっかりで危ない。」という母の心配から、中学受験をするために塾に通い始めました。
勉強に興味がなかったので成績はイマイチでしたが、小説を読むキッカケになったのは中学受験に向けた模試でした。
模試は年に2回あり、その模試の国語で星新一の小説が出てきました。

模試で星新一の小説が面白いと思った僕は、「あの小説をもう一度読みたい」と近くの本屋に、模試に出題されていた小説を探しに行きました。
模試の問題集は解答用紙とともに回収されてしまったので、あの小説のタイトルがわかりません。でも物語の大筋はちゃんと記憶に残っています。
「物語を覚えていれば、見つけられる。」と本屋に行って、探し始めてすぐに「これは見つからないかもしれない。」と思いました。

星新一はショート・ショートという短い短い小説を書くSF作家で、宇宙をテーマに人の心理を面白おかしく書いています。
模試で面白かった小説も宇宙をテーマにした話でした。
本を手に取り、それぞれ短編のさわりだけ読めば見つかると思っていました。
「これじゃない。これでもない。」と読んでいると、一冊が終わり、また違う星新一の本を手に取り「これじゃない。これでもない。」と、模試で読んだ短編を探しました。
探しているうちに「これは見つからないかもしれない。」と思ったのは、短編全てが宇宙をテーマにしていたからです。
どれも短編で話は繋がっていないのに、どれも宇宙がテーマになっていると、探している小説と似すぎていて、どんなストーリーの小説を探しているのか分からなくなってしまいました。

当時は家にパソコンがなかったので、ネットで調べることはできません。
調べても、いついつの模試で出題された小説は載っていないでしょう。
何日も本屋さんに通い、同じ本を何回も見て、探していました。
やっと見つけた時も「これ何回も手に取ってる本やん。」と、思いました。
星新一の本を手に取っていただければ、この気持ちがわかるかと思います。

やっと見つけたその小説は「ようこそ地球さん」という本の中にある「友好使節」というタイトルの小説でした。地球に来た宇宙人は人と交流を図ろうとするのですが、宇宙人は人の心を読み取れました。人は発言と心の中の両方を読み取られていて、宇宙人は人を不審に思い、友好関係を結べない。というストーリーです。
これが地球人と宇宙人のトラブルを妄想で書いているのではなく、人と人のよくあるすれ違いを宇宙人を使って面白おかしく書いています。
おそらく当時、この宇宙人の気持ちがわかると感じる出来事が僕にもあったのでしょう。

小学校5年生の頃に起こった読書熱は星新一をかじったところで少し落ち着きました。
星新一に出会うその少し前、ハリーポッターと賢者の石が映画化されて映画を観に行った後に兄弟の誰かがハリーポッターと賢者の石とその続編の秘密の部屋の単行本を買っていたので、僕も読んでいました。
おそらく、星新一の宇宙がテーマになった本に惹かれたのも、ハリーポッターという魔法の世界の小説を読んでいたからでしょう。
小説は現実ではない世界観を描いているものだと思っていました。

小学生の僕が読んでいたのは小説よりも漫画が多かったです。
漫画じゃないものといえば、小説というよりも児童書ですが、小学生の頃に読んでいた児童書といえば“かいけつゾロリ”でしょうか。
僕の家には漫画はコロコロコミックくらいしかありませんでしたが、それ以外は友達の家に行けば漫画はいっぱいありました。友達の家には名探偵コナンに、放送開始されたワンピースにと今流行りのアニメの漫画がありましたので、漫画ばっかり読んでいました。
そんな中、ハリーポッターは小説にあった文字ばかりで難しそうなイメージを一掃しました。

ハリーポッターと秘密の部屋が映画化されたときは、母が新聞屋さんから買った封筒入りの映画のチケットを、「こんなんポストに入ってたで。」と母が僕に渡しました。
その封筒はハリーポッター仕様で、封筒を開けると、チケットと共にホグワーツ入学を促す手紙が入っていて、すごく嬉しかったのを覚えています。
当時は新聞屋さんからチケットを買ったことを知らなかったので、「母はどうやってこれを入手したんやろう。これはもしかしたらホンマなんちゃうか?」と妄想を膨らませていました。
母曰く、「あんなに喜ぶとは思っていなかった。」そうです。

中学の頃、長澤まさみ主演の「セーラー服と機関銃」のドラマが始まりました。
「ああ、そのドラマの本持ってるで。懐かしいなあ。」と母が言い、「祖母の家にある。」というので、週末に祖母の家に行ってセーラー服と機関銃の本を持って帰りました。
その時初めて、赤川次郎を知りました。
どうやら母は一時期、赤川次郎にハマっていたそうで、セーラー服と機関銃の本以外にも赤川次郎の本が100冊近くありました。
セーラー服と機関銃の小説が面白かったので、その後何回か祖母の家に行って、赤川次郎の本を全部持って帰りました。
赤川次郎の本はハリーポッターや星新一とは違い、現実的な世界観でしたが、すごく読みやすくてワクワクする推理小説で、2,3日に1冊ペースで読んでいました。

ハリーポッターや星新一を読んでいた頃、姉は映画化された“青の炎”の小説を読んでいましたが、僕は現実味のある小説は苦手意識がありました。
「せっかく小説を読むことで自分がいる世界から離れることができるのに、同じような世界を読む意味がわからん。面白くないやろ。」と思っていました。
赤川次郎は良い印象のなかった現実的な世界観の小説がこんなに面白いのだと気づかせてくれました。

中学3年生の頃、学年で“ダレンシャン”が流行りました。
誰かが「これ面白いで。」と言ったのをキッカケに、その誰かの本が色んな人の手に渡り、それがまた誰かの手に渡り、次々広がっていき、学校の図書館ではダレンシャンの予約が次々埋まりました。
全体的な雰囲気は、ハリーポッターよりも流行っていました。
ダレンシャンはハリーポッターと同じく思春期の子供の心境が表現されています。
ハリーポッターはまだ未完成で数冊出ていただけですが、ダレンシャンはすでに完結しており12巻ありました。

僕たちの学年は流行っていましたが、結構知らない人が多いです。
ダレンシャンはなんでもっと流行らなかったんでしょう。
12巻が多くて食わず嫌いされているのでしょうか。
ダレンシャンは映画にもなっていますが映画ではなく、ぜひ本で読んでほしいです。
これはハリーポッターも同じです。
ハリーポッターもダレンシャンも著者が言いたいことは本でしか表現されていません。

小説は漫画と違い、絵がありません。
文章しかありません。
そのため、難しい本だと思われるのですが、絵がないなら自分で想像することができます。
それぞれの登場人物のイメージ、街の風景を自由に思い描くことができます。
僕にはそれが合っていたようで、自分の思う小説の雰囲気、街や人の顔や、服装などを想像するのが楽しいです。
現実とは別次元の世界に行ってるみたいで、ワクワクします。

ハリーポッター、星新一、赤川次郎、ダレンシャンを経て、色んな小説家の本を手にとるようになりました。
伊坂幸太郎、米澤穂信のような日常を描く小説を楽しく読めるようになりました。
いまではkindle本合わせて500冊以上あります。

どの小説も2回以上読んでいます。
大学の頃から本は毎月3000円まで。というルールを作って、新しく買った本が読み終われば、前に読んだ本を読み直して楽しんでいます。
読み直すと、1回目とは違う視点で読むことができて、知っているストーリーなのに新たな発見が生まれます。

小説の良いところは映画や漫画と違い、景色を自分で想像できるところと、映画とは違い自分のペースでページを捲れるところです。
映画は勝手に進んでいきますが、小説は自分のペースで読むことができます。

また現実逃避できるところも良いところです。
嫌なことがあっても、楽しいことがあっても、小説の世界に入れば、関係なくなります。
その世界に浸っているときは現実から離れることができます。
自分のペースで現実逃避できるのが、小説です。

小説は苦手意識を持たれやすいです。
ですが、現実逃避や擬似体験できることなど学べることはたくさんあります。
自分の感情にぴったりの言葉を見つけることができます。
読むことは自分のペースを掴む力をつけてくれます。

小説に苦手意識はあるけど、読んでみたい方は、今流行っているものとかではなく、自分が面白いと思った映画の小説を手に取ってみてはいかがでしょう。
ありきたりの提案かもしれませんが、僕はこれで小説にハマっていきました。
映画で観た知っているストーリーが、小説ではより詳細に描写されているので、楽しく読むことができるでしょう。

化粧品研究者こまっきー

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