化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

アトピー性皮膚炎をいろんな方向から勉強した結果。〜第3章 薬編〜その3

こんにちは。
化粧品研究者のこまっきーです。
「化粧品の研究をしながらこんなことも勉強してます。」
という紹介で、
アトピー性皮膚炎について
ステロイド、抗アレルギー編に引き続き、

 

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薬編。の今回は漢方薬について。
ひとつ、はじめに断りを入れますが、僕は医者ではありません。
しかし、高校大学で勉強した身体の仕組みの基礎知識から、
考えて試してみる結果どうだったかまた考えるを繰り返して、
薬の使い方を考えて、まとめてきました。
そう、身体の仕組みを理解すれば、世論に流されず、アトピーを治す方法や食事など自分で選択出来るようになります。
アトピーで悩む人達はみんなそうだと思いますが、
自分で考えるしかないんです。
専門家は専門知識は豊富ですが、それ以外のことはわかりません。
アトピー=皮膚の病気、だと皮膚科で治るはずが、治らない。
それは、身体というのはたくさんの繋がりで出来ているからです。
皮膚一つ、食事、気候、体力などなどの変化で皮膚も変化します。
睡眠不足で肌荒れするように。

では、漢方薬はどう使えばいいか。
そもそも西洋医学とは何が違うのか。
まずはその漢方の説明から。

1.漢方薬とは
漢方薬とは、中医学(中国医学)の日本ver.
植物を乾燥した生薬を使用し、治療を行います。

2.漢方薬と中医学の共通点
漢方薬も中医学も、身体全体をみて治療を行います。
西洋医学だと、アトピーの場合肌の荒れを治すステロイド軟膏などを使用しますが、
漢方薬や中医学の場合、肌の赤みを取りながら保湿したり、身体の循環をよくする生薬を入れて、病気の原因である身体の弱っているところも同時に治していきます。

3.漢方薬と中医学の異なる点
漢方薬は中医学の日本ver.と言われるだけあって、明らかに違う点があります。
中医学は「病状や体質などからひとりひとりにあった調合を行い、診察を通して合う調合を見つける。」
漢方薬は「病状や体質とデータベースを照らし合わせ、似た症状の調合を行う。」

中医学の考え方は、「どの調合がこの人に合うのか。」を知識と経験から考えて調合しますが漢方薬はデータベースがあり、それに基づいて行います。

知識をデータベースと同じように考えがちですが、実際両方の治療を行った結果、
漢方薬では変えてもあまり変化がないように感じました。その理由はおそらくエキス製剤を用いているからだと思いますが、それは後でお話します。

注意する点が1つあって、日本では2つまとめて“漢方”と表現するので
中医学の考えで治療する先生と、
漢方薬の考えで治療する先生
は自分で判断しなければなりません。

判断の一つの方法として、煎じ薬かエキス製剤か、があります。
煎じ薬は生薬を自分で鍋でグツグツ煮て作ります。
エキス製剤は粉末や錠剤になっているものを服用します。
ほとんどの病院、漢方薬局ではエキス製剤を使用します。
葛根湯、六君子湯という名前を聞いたことがあると思いますが、それらは生薬を調合してエキス製剤になったものです。

つまり、漢方薬のデータベースのひとつと言うわけです。

中医学の考えでは、煎じ薬を用いて漢方薬の考えでは、エキス製剤を用いる傾向があるので、判断の基準にしてみてください。

また、漢方薬でもエキス製剤を更に調合して出すところがあります。
「それもひとりひとりにあった調合じゃないの?」と思いますが、
生薬を調合してつくる煎じ薬と
生薬を調合したエキス製剤を更に調合する漢方薬では効果がかなり違います。
そもそも生薬を調合してつくる煎じ薬のほうが吸収効率が良いので同じものを服用するなら、煎じ薬のほうが良いです。

次回、薬編、実体験を含めたまとめです。

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