化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

こまっきー流、失敗しない服の買い方。

小学校5年生の頃から服が好きで、服を買いに行く時は親が勝手に買ってくるのではなく、一緒に行って自分で選んで買っていました。

中学校に上がると制服があったのと、土日は部活だったので、私服を着る機会は殆どありませんでした。それでも、春夏と秋冬ごとに服を買いに行っていました。
今年の春夏に秋冬に友達と遊んだ時に着る一張羅は必要です。

中学生になると、男の子は困ります。
小学生まではキッズでいいのですが、中学生になって子供服売り場で服を買うのは恥ずかしいです。たとえ自分に合うサイズがあったとしても、デザインが子供っぽかったり、ラルフローレンキッズのような落ち着いた服装であることが多く、中学生男子の気持ちに寄り添った服はありませんでした。
当時は男性が服に興味を持つことが珍しかったので、中学生女子に需要はあっても、中学生男子に需要は無かったのでしょう。

となると、大人の売り場で好みの服を探すことになります。
子供から大人に売り場が変わると一気に値段が変わります。
中学生が着るは高すぎるので、場所も変更です。
値段だけではなく、服のデザインも大人の雰囲気ですので、中学生が着れる雰囲気かどうかも気にしなくてはいけません。
「どこかに自分の好みでちょうど良い値段の服ないかな?」と探しました。
当時は腰パンとか、ダボっとしたデニムであったり、ヴィジュアル系っぽい服が流行ってたように思います。
「こんなガチャガチャした服、なにがいいの。」と言いながら、なんだかんだで中学生の時は母がちょうど良いお店を見つけてきてくれました。

当時は部活でラグビーをしていましたので、ラグビーの服やスパイクにもお金がかかっていました。
私服を買いに出掛けて、好みのお店を見つけ、何着か気に入ったものを見つけて「どれにしようかな。どれも欲しいな。」と悩んでいたら、「何着も私服買ったら、ラグビーの服は我慢しいや。」と母が言います。
すると僕は「それは困るな。」と考えて、悩んで、「私服は1着にして、ラグビーの服はあれを買ってもらおう。」と頭の中で服という大きな枠組みを作り、優先順位を決めて買う服を決めていました。

春夏用に数着、秋冬用に数着では、季節ごとに買った服だけでトータルコーディネートすることはできません。秋冬は一着の値段が上がるので、さらに出来なくなります。
冬のコートはサイズが合わなくならない限り「去年のあるやろ?」となります。
中学生が大人の売り場で買うのですから、一番下のMサイズを買っても大きいので、キッズの時と違って1年でサイズが合わなくなるなんてことはありません。
なので、前の秋冬で買った服や去年買った服をベースに、プラス数着買うだけで、今年の自分の好みの雰囲気になるにはどうすればいいかということを常に考えて服を選んでいました。

中学生ですから、心境の変化と同じく1年ごとに好みはどんどん変わっていきます。
毎年トータルコーディネートはできないのですから、今までの服を活用して作りたい雰囲気を考えていました。

それでも中高生の時は3年に1回、特別に服がたくさん買える時があります。
修学旅行のときです。
毎年数着しか買っていなかった僕は、修学旅行で着る服が足りません。
一昨年の服を合わせれば足りるのですが、やっぱりそれは嫌です。
母もその気持ちは理解してくれていたようで、修学旅行の少し前にはいつも以上に服を買うことができました。
修学旅行の準備中に、たくさんの値札をチョキチョキ切っていると新しい服ばかりでワクワクしました。

高校生になれば、少しは変わるかと思っていましたが、この考え方のままでした。
高校になっても、大学生になっても、大人になっても、この服の買い方は変わりませんでした。

大学生になればバイトが出来るようになるので、「親に買ってもらえる以上に服が買える。」と思っていました。大学生になればトータルコーディネートが出来ると、高校生の時は早く大学生になりたいと思っていました。

しかし、大学生になると毎日私服ですから服を何着か持っておく必要があります。高校生のときのように、遊ぶ時の一張羅では困ります。毎日着る服のバリエーションを気にしていると、季節ごとにお気に入りの服だけを買ってトータルコーディネートをすることはできませんでした。
必要な服の枚数分の値段を気にして、「カーディガンはここで買っとこか。」となることがありました。

理系の学部だった僕は月曜から土曜まで朝の1限目から授業があり、水曜と土曜は昼までですが、それ以外は夕方まで授業がありました。大学までは片道2時間かかり、毎朝5時半に起きで大学に通っていたので、バイトに入れる時間も限られていました。
限られたバイト収入の中で、バンド活動に英会話を習い始め、そして友達と遊ぶお金のことを考えると、やっぱり服はどこかで妥協点が必要でした。

社会人になっても同じです。
思い返せば、好きなブランドを見つけて、そのブランドでトータルコーディネートする憧れを持ちながら、毎年ちょっとずつ買って、全身がそのブランドになりそうな頃には違うブランドに興味が移っていました。

好きなブランドが変わるたびに金額が上がっていったので、全身がそのブランドになることはどんどん難しくなりました。
出来たとしても、春にパンツを買って、夏にカットソーを買って、2着でコーディネートが完了する場合だけです。靴は同じジャンルであればそれで代用できます。
靴は一番最初の妥協点です。
服だけで精一杯でしたから、カバンは服のジャンルごとに1つあるくらいです。
アクセサリーは途中で諦めました。

このような服の買い方をしていると、服を見にいって、好みの服を見つけても、「家にある服とどう合わせられるか?どれくらいのコーディネートが組めるか?」を真っ先に考えます。気に入っても、家にある服と相性が悪いと着ることができません。

試着してみて「これ良いなあ。」と思うと、まずは家にある服を使ってどれくらいのコーディネートが組めるのかを考えます。
これからの季節を考えると、これを買えば何パターンのコーディネートが組めるのかを考えて、1パターンだったら「やめた方がいいのではないか?」と自問自答します。
新しいジャンルに手を出したときは、最初は1パターンですが、それでも今までも持っている服と合わせられるかどうかは考えます。
今まで持っている服に合わせようとして、欲しい服の雰囲気から外れていないかも考えます。

悩んだら、まずはその場を離れます。
友達と一緒にいる時は「お茶しよ。」といって喫茶店に入り、友達に相談します。
特に最近お気に入りのセレクトショップはそのジャンルの服を好きな人が集まる傾向にあり、そこで知り合ったその友達は僕よりも服に詳しいので、参考になります。
店員さんに相談する時もあります。
一緒にご飯に行ったり、遊びに行ったりするような関係なので、商売と友達の間のような意見をしてくれます。

1人であっても、服の趣味が違う友達であっても、悩んだら一旦お茶するべきです。
お茶しながら「どうしようか?」と考えて、雑談して1回頭からその服のことを切り離したりすることで、落ち着いてその服のことを考えられるようになります。

それでも失敗する時はします。
最初の方は特に失敗が多いです。
「あー、あの服装でお店に行ったらよかった。」とその日着ていた服と気に入った服のジャンルが異なって、全くイメージがつかない時もありました。
そういうときに店員さんがいう「それでもいけるんちゃいます?」には乗ると危険です。
たとえコーディネートが合っていても、自分の求めている雰囲気と違えば、「違う。」と思ってしまいます。

これは服に興味があるない関係なく、興味がなくても、気にして買った方がいいと思います。
夏に適当に買ったカットソーがゆったりしたシルエットで、秋冬にジャケット着ようとしたら、脇周りでカットソーがぐちゃぐちゃっとなって気持ち悪くて着れない。なんてことが起こります。これは服好き関係なく、気持ち悪いものは気持ち悪いです。
服に興味がないということは、服にお金をかけたくないはずで、他の自分の趣味にお金を使いたいはずです。カットソー1枚でも買い直したくないはずです。

一緒に遊んだ友達の服装の趣味に感化されたり、その場のノリで服を買って、帰ってきたら手持ちの服と合わないという経験があると思います。
「出会っちゃった!」と一目惚れしても、一旦落ち着いて考えてみるべきです。

“今持っている服を使って何パターンのコーディネートができるか”
新しい服を買う時は、これをイメージしてから買うと、失敗することが減ると思いますので、よかったら試してみてください。
考えている間も結構楽しいものですよ。

化粧品研究者こまっきー

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