好きだった給食。というよりは、
嫌いだった給食の方が多いんじゃないだろうか。
マーボー豆腐は群を抜いて最悪だったし、
卵スープもなんだが野菜臭くて、嫌いだった。
あとは揚げパンじゃないときのパン。
あれも、あれがパンだと思ってしまった人が可愛そうなくらい、
美味しくなかった。
そんな中、揚げパンだけはうまかった。
パンは普通のパンと一緒のはずなのに、
揚げて、砂糖がかかっているだけで、あんなに美味しいなんて。
誰かが欠席したときは、給食が余る。
残してはいけないので、余った分は誰かが食べないといけない。
「おい、岩渕、まだ食べれるやろ。」
と先生に呼ばれて、身体の多い男子が食べさせられるとクラスのときもあれば、
生徒が率先しておかわりしにいくのを待っているクラスのときもあった。
美味しくないときは誰もおかわりに行かない。
たまに1人くらい、皆が美味しくない。という給食を
喜んでおかわりしにいく男子もいたが、周りは
「ええ、あいつ、これおかわりするんか。」
「ええやんけ、無くなるんやし。三谷、もっと食えよ。」
「も、もうええ、もう食べられへん。」
とか言いながら。
先生もみんなが食べようとしないことがわかっているので
「三谷、後ちょっとやぞ。」
とか言いながら。
それでも、だれも食べずに残っているときは、
「おい、岩渕、まだ食べれるやろ。」だ。
ただ、この岩渕は、揚げパンのときは得をする。
まあ、揚げパンの日にわざわざ欠席する人も少ないけれど、
欠席者が出て、1つ余ったとき、
基本的にはじゃんけんだけど、たまに
「おい、岩渕、まだ食べれるやろ。」
がある。
そんなとき、残った揚げパンを食べようとじゃんけんの準備をしている男子たちは、
みなガックリし、
「なんでじゃんけんちゃうねん。」と教室が小さな愚痴で溢れる。
給食は栄養バランスを考えて作られている。
それでもやっぱり「美味しい」という気持ちは必要だと思う。
ご飯を食べるという行動は避けられない。
その避けられない行動にこそ、美味しいという幸せが必要だ。
物欲とか、承認欲求とかじゃない。
美味しいという幸せが、1日3回、おやつを含めて4回の幸せもあれば
すっごい良い毎日になるだろう。
-化粧品研究者こまっきー
↓良かったら覗いていってください↓
(好きだった給食メニュー)
Oisix特別お題キャンペーン「好きだった給食メニュー」