化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

ヤバいはヤバい

“ヤバい”。この言葉を目にすると、僕は逃げるようにしている。
何故か。
“ヤバい”からだ。

ご飯を食べて好みであれば、感想は「美味しい」
映画を観て、面白かったら感想は「面白かった」
ディズニーランドに行って、満足すれば「楽しかった」
日本語には色んな感情表現の仕方がある。

“ヤバい”を意識し始めた頃、洋画を観ていて気づいたことがある。
腹が立つことや、なにか嫌なことがあったとき、焦ったときは「ファック」を連発する。
まるでそれ以外の表現が思い浮かばないかのように。
J.Kシモンズさんは特にすぐ連発するので、ファックおじさんと呼んでいる。
英語には、そのときの感情を表現する言葉がないのだろうか。
だからカウンセラーが必要だったり、すぐパニックになって、発作的にバイオレンスな行動に出る人が多いのではないかと思った。

赤ちゃんは言葉が話せないから、泣くことでしか自分の感情を表現できない。
子供は話せる言葉の数が少ないから、自分の感情にピッタリな言葉が思いつかず、すぐワーっとなって、怒ったり泣いたりしていまう。

ちなみに、「ファック」は日本語だと、「くそっ」という意味になるが、他にも「なんでや。」「なんかしたっけ」とか「意味がわからん。」「これはまずいことになった。」「あー、やってしまった。」とか色んな表現の仕方がある。
また、書くときでも日本語では“優しい”と書くときもあれば、“やさしい”とひらがなで書くこともあり、そのときの自分の表現に近い雰囲気で表現することができる。
「読書する」と「本を読む」も同じ意味でどちらを選んでもいい。前後の文脈のバランスで選んでもいいし、そのときのその人にピッタリくる方を選んでも良い。同じ意味の言葉がたくさんあって漢字、ひらなが、カタカナと見せ方にも種類がある日本語は外国人には難しいと思われるが、だからこそ、繊細な感情の表現が出来る。人それぞれのニュアンスを表現できる。
僕も日本語は上手に使えないけれど、自分の感情や雰囲気をちゃんと表現できる日本語を大切にしたいと思う。

“ヤバい”といえば、なんでも当てはまるけれど、自分の気持ちにはちゃんと当てはまっていないんじゃないだろうか。
そうやって言葉がちゃんと出てこない大人が「うるさい!」と怒鳴り、子供や20代くらいの人は気持ちが上手く吐き出せずに、不登校になったり引き籠もってしまったり、精神系の病にかかってしまうのではないだろうか。
もちろん、それが全てではないだろうけど、思い返せば、僕がちょっと病んでいた時期も、その前から自分の感情が上手く表現できず、誰かに相談することも出来なかった。
誰かに相談するのは難しいけれど、日頃から自分の気持ちや感情を口にだしておくことはできる。

ご飯は「美味しい」
遊びに行ったら「楽しい」
可愛いものは「可愛い」
ジェットコースターに乗った後は、「楽しかった」「ドキドキした」「怖かった」人それぞれ表現様々で、
一目惚れした服は、なんて口にすればいいだろう。

インスタの投稿で、「ヤバい◯◯」という見出しの投稿を見ると、逃げるようにしている。
“ヤバい”は便利で癖になる。癖になったら、なんでも“ヤバい”と表現してしまう。
それはとても、危険なことだ。

化粧品研究者こまっきー

↓こちらもどうぞ↓

www.komacky.com