化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

声の好き嫌いもあるみたい。

“人は見た目が9割”なんて言われているからか、人は自分の見た目への取り組みは絶えません。
最近はそれが活発化しすぎていて、プチ整形なるものが流行り、僕の知っている人もやっていたりして「大丈夫か?」と思っています。

顔重視ならぬ外見重視が流行るのは、変化が分かりやすいからだと考えられます。
自分を変えたいと思う時は、むやみやたらに怒らないようにしようとか、相手の話をちゃんと聞くようにしようという風な性格や言動の部分で「こうしてしまう自分が嫌。」となることが多いのですが、これらは変わろうと思ってもすぐには変わりません。
それに比べて、顔はメイクを、容姿は服を変えるだけですぐ変化が生まれるので、そこにビジネスを仕掛ければ、流行ってしまいます。
逆にビジネスを仕掛けなければ、ここまで外見重視思考にはならないでしょう。

化粧品の研究と商品開発している僕が、メイクを批判していいのか?と思うかもしれませんが、僕が考えるメイクの存在意義は“自分にプラスオンする”ことです。
別人のようになるのがメイクではなく、“自分にプラスオン”して服装に合わせて雰囲気を作って楽しむものだと考えています。

ビジネスを仕掛けなければ、外見重視思考は減るでしょう。
実際に過去、自分が“可愛い”または“カッコいい”、“好き”だと思った人を思い浮かべてみてください。
昔の交際相手でもいいですし、過去ではなく現在でも良いです。
その中には、外見はそこそこだけど好きになったことがあるはずです。
そう考えると、僕たちは外見だけでなく内面も重視しているのが分かります。

子供の頃に観れなかったアニメを観始めたのをキッカケに、ここ数年は色々なアニメを観ています。
アニメは目で見えている映像と声が別です。
アニメを見始めた頃は、絵のタッチの好き嫌いがありましたが、最近は声の好き嫌いもあることに気づきました。
「この声好きやなあ。」とか「この声好みじゃない。」と思って声優を検索してみると、アニメは違っても好きな声の声優が同じであることがあります。

これは外見重視思考をまた一つ否定しています。
声優は様々なキャラを演じます。ヒーローだったり悪者だったりヒロインだったりと、アニメごとで配役が違うのはドラマや映画でも同じですが、実写の場合は配役が違っても外見はそのままです。俳優がそのまま演じるのですから、衣装の変化はあっても顔に変化はありません。
声優の場合は、アニメなので絵のタッチが変わります。顔に変化があります。
見た目が本当に9割なら、セリフの上手さはさておき、声の種類でそこまで好みは分かれないはずです。絵が好きだったら好きになれるはずです。
ですが、実際は違います。
好きな絵のタッチでも、好きなキャラクターでも「この声好みじゃないなあ。」となる時があります。そして調べてみると、毎回同じ声優だったりします。

声優は天職だなと思います。
あれこそ、自分の内面から得意分野を見つけ出せた人がなれる職業です。
自分の内面を見て、声が優れていることに気づいた人が、自分の声の特徴を伸ばした人がなれる職業です。
良い声や魅力的な声は、なろうとしてなれるものではありません。
メイクや服装のように変わろうと思ってなれるものではないのです。
僕がいくら森川智之さんや大塚明夫さんのような声が出したい思っても、なれるものではありません。持っているものが違いすぎます。

ですが、外見ばかり気にしていては、良い声を持っていても気づくことが出来ません。
外見のことで頭がいっぱいだからです。

外見重視思考はスキマ時間を活用してお金を稼いで「もっと、もっと。」と考えてしまうことと同じくらい悪循環になります。
自分の内面の良い部分に気づくことが出来なくなります。

アニメはいまや、子供とオタクだけが観るものではなく、広く一般的に観られています。
となれば、僕と同じように声の好き嫌いがある方もいるはずです。
好き嫌いがあるということは、自分のことを考える時に外見重視ではダメなことに気づいているはずです。
自分の魅力は内面にあることに気づけるはずです。
アニメから、外見重視ではなく自分の内面を見つめる大切さに気づいてもらえたらと思います。

化粧品研究者こまっきー

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