化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

避ければ避けるほど、体の機能は弱くなる。

夏に長袖を着て外出する人が増えました。
年々増えていて、今年は腕を出している人を見かけることの方が少なかったです。

梅雨の時期は気圧などの変化もありますが、曇り空の日が多く、太陽に当たることが少ないため、自律神経が乱れやすくなります。
身体もダルくてやる気が起きません。
僕たちは太陽に当たることで、体内時計の調節をしていますので、曇り空が続くと体の調子は悪くなります。
その他にも太陽に当たることで、ビタミンDが作られたり、セロトニンが分泌されたり、コルチゾールというステロイドホルモンが分泌されることが分かっています。
健康に太陽は欠かせないものです。
それは梅雨時期に「早く梅雨終われ〜。」と思っているように、自分自身でも太陽を欲していることに気づいているはずです。
どんよりした日が続くとシンドイということは、太陽に当たりたいと思っているからなのですが、梅雨が終わると真逆のことを始めます。

梅雨時期は太陽に当たることができなくてシンドかったはずなのに、梅雨が明けると太陽を紫外線という言葉に置き換えて、紫外線を遮断することを考えます。
今は昔と違って、太陽に当たる時間は短くなっています。
家から駅までと駅から会社まで以外は外に出ないことが多いので、夏場は夕方でも明るいとはいえ、大体1日1時間くらいしか太陽に当たっていないのではないでしょうか。
そのわずかな時間ですらも太陽に当たらないように遮断しています。

日本には四季があります。
その中で一番太陽からの恩恵を受けれるのが夏です。
太陽に当たることで分泌される体内の物質は夏が一番活発に分泌されるはずですが、遮断していては太陽からの恩恵は薄れるでしょう。
紫外線による日焼けを気にしているので「だったらビタミンDのサプリメントを飲めば良いじゃん。」と考える人もいますが、体はそんなに簡単なものではありません。
いまだに分かっていないことが沢山あります。
どこまで分かっていないのかも、よく分かっていないです。
研究すればするほど、新たな発見があることからも、ゴールが見えていないのが、体の中の仕組みです。
その中で、太陽に当たることの効果の一部が分かっているというだけなので、太陽=ビタミンDと捉えてしまってはいけないでしょう。

そもそも、体は紫外線に当たればメラニンを分泌して、体を守るという機能があります。
これは体に備わっている機能ですが、この機能が発達するには日々太陽に当たらなくてはいけません。このメラニン分泌の機能が発達しなければ、紫外線を防げずに、良い影響よりも悪い影響が大きくなってしまいます。
体はサボり屋なので、必要ない機能をわざわざ発達させることはしません。
スポーツをしていた人がスポーツを辞めれば、必要ない筋肉が無くなっていくように、太陽に当たらなければ当たらないほど、体は太陽に対応できなくなると考えています。
アレルギーとは体が過剰反応していることだと言われていますが、機能が発達しなかったために、すんなり対応しきれずに過剰に反応してしまっているのではないでしょうか。
日頃から接していれば、アレルギーにならないものは色々あるでしょう。

また、暑い夏に長袖を着るというのは、体の体温調節の邪魔をしています。
夏に半袖やノースリーブの服を選ぶのは、暑いからです。
なぜ暑いと薄着になるのかというと、体から熱を放出しやすくするためです。
体から熱を放出したとき、衣服があると、体と服の間で熱と汗がこもります。
なので原理的には裸が一番良いのですが、裸で出歩くわけにいきませんので、半袖やノースリーブを着ます。
ところが服で覆う範囲が多くなると、体は熱を放出したいのに、体と服の間で熱がこもって、体内の熱が放出できなくなります。
これが過剰になると熱中症ですが、実際には駅から会社までの徒歩やスーパーへ買い物に行くように外出時間は10分20分くらいです。熱中症にはならない状態で、夏の期間熱がこもる状態が続いたら体温調節はうまく機能しなくなると思います。
比較的暖かい冬の年に「今年は寒い。」と言っている人は夏の間に長袖を着て、帽子を被り、日傘をさしている人が多いと感じています。

どんなものにもメリットとデメリットがあります。
太陽なら、メリットは体内時計を調節し、ビタミンDが作られたり、セロトニンが分泌されたり、コルチゾールというステロイドホルモンが分泌されます。
デメリットは日焼けによる皮膚のダメージです。
太陽に当たり続けていれば、デメリットが大きくなりますし、当たらなければメリットを得ることができません。また太陽に当たらない生活をおり、メラニンの機能が上手く発達できないでいると、ちょっと外に出ただけでデメリットの方が大きくなってしまいます。
メリットを得ることができないと、太陽に当たることによって動く体内の仕組みが動かないだけではなく、その機能も弱くなっていきます。
メリットを大きく、デメリットを小さくするためにメラニンを分泌させているのに、太陽に当たる機会が減ればメラニン分泌の機能は弱くなっていくでしょう。
暑い日の長袖は体温調節の弊害になっているのではないでしょうか。

1日中畑仕事で太陽に当たっているならば、紫外線による影響を考慮した方がいいでしょう。
しかし、1日の間で少ししか太陽に当たらないのであれば、太陽を避けていれば太陽のメリットを得られないことや機能が弱くなるというデメリットの方が大きいのではないでしょうか。
こういうのは特定できるものではないので、「太陽に当たらないから病気になったんだ。」とは言えません。
しかし太陽だけではありませんが、最近はあまりにも日常的に触れている自然を拒否する傾向が強くなっていると感じています。

避ければ避けるほど、体の機能は弱くなります。
それは当然のように精神にも影響します。
すると出来ることがどんどん減っていきます。
病弱な子供が外で元気に遊んでいる子供を羨ましそうにみているような状態に徐々になっていないでしょうか?
気にせず過ごしていれば、健康でいられるはずが、気にしすぎたことで不健康になることはよくある話です。
太陽=紫外線、コーヒー=カフェインのように短絡的に考えてしまうのではなく、メリットとデメリット、良い部分と悪い部分をよく考えて選択していくべきでしょう。

化粧品研究者こまっきー

↓こちらへどうぞ↓

www.komacky.com