時代が変わるということは、物事にも変化があるということです。
昭和から平成の変化といえば、日本ではバブル崩壊です。戦後の復興が進み、高度経済成長期に入って1つの成長の山に達したようにバブルが崩壊しました。世界ではソ連が、そしてベルリンの壁が崩壊しました。
バブルやソ連崩壊が平成に入ってからであることを見ると、新しい時代の初期には前の時代の精算が行われていることが分かります。
6年前に平成から令和に変わりました。
最初の数年はごちゃごちゃしていましたが、ようやく精算時期に入ったようです。
自民党の裏金問題にトヨタの工場の不正など、年末から出てくる大きなニュースは平成が始まってからの物事です。
バブル崩壊後の立て直しに使った戦略が、平成ではバレずに済んでいましたが、時代が変わったことで明るみに出ました。
おそらく30年間もずっとやっていたなら、もう何の疑問も無かったことでしょう。
新人が入ってきても、日本の教育は前倣えの教育ですので、最初は疑問に思ってもすぐに馴染んでしまいます。
この精算というのは会社や社会だけではなく、個人も当てはまります。
個人が沢山集まって会社や社会が出来ているので、当然といえば当然です。
平成時代に無理をしていたことはこの切り替え時期に精算しておくべきです。
例えば僕は新卒で入った会社に自分に合わなくて、辞めたら顔がパンパンに腫れました。入社後半年のことです。化粧品の研究をして自分の化粧品ブランドを立ち上げたいと思って大学に進学して、研究職ではないけれど、ようやく就職出来た矢先の出来事でした。
「こんなところで立ち止まっているわけには行かへん。」と顔が腫れているのを薬で抑えて、化粧品の研究職に転職しました。研究所に勤めているときは季節が変わる度に体調を崩し、顔だけだったアトピーが身体中に広がっていきました。独立後は「やっと今からがスタートや!」と悪化し続けている身体を無視して働き続けました。
それでもずっと薬で症状を抑え続けました。途中で漢方治療を始めましたが、熱が出ている状態で動けば悪化するのは当然のように、仕事を続けている以上なんの治療を施してもペースを遅くすることは出来ても改善せず、悪化していきいました。
3年前、とうとう身体が限界が迎えていることに受け入れざるを得ない状態となりました。療養を中心とした生活で、仕事がサブになりました。最初はベッドから全く動けませんでしたが、午前中の少しだけ、午前中だけ、午後3時までと徐々に動ける時間が増えていき、療養生活から3年経って、今は夕方の5時まで動けるようになりました。
肌の方はまだまだ治療が必要ですが、薬を塗って治るわけでないので、身体を動かせる体力があるなら動かして、身体を強くしていくようにしています。
身体が強く、健康になればなるほど、アトピーは改善していますので、ずっと安静よりも動けるときは動くようにしています。それでも気候の変化には要注意で、季節の変わり目には体調を崩さないようにペースを落とします。慢性疾患の場合は、1回体調を崩すと慢性疾患も悪化して回復が遠のいてしまうのです。
僕はこれが、僕自身の精算するべきことだと思っています。
大学で生物学を専攻していたにも関わらず、身体を疎かにして、自分の欲を優先してきたツケが回ってきたのです。
ちゃんと勉強をしていたら、分かっているはずです。
勉強をしていなかった、または知っているのにその知識を無視していた結果が今の僕の状態です。
身体は資本という言葉の意味をひしひしと感じました。
立ち止まった後に振り返れば、よく今まで動けていたなと、無理しすぎていたことに気づきました。病気になれば薬で対処するという考え方が間違っていたことに気づきました。
僕たちの資本は身体でした。
僕は最近だいぶ動けるようになってきたので、療養と仕事と日常生活をこなしながら、大学の時に学んだ生物学などの勉強をやり直しています。
おそらく療養の方は後2年はかかると思っているので、僕にとっての令和は2026年からであり、2年の内にキレイに精算して基礎知識を習得して、令和活躍できるように準備しておこうと考えています。
皆さんには何か精算するべきものはあるでしょうか。
きっと何かあるはずです。
「あのとき、ああしていれば良かった。」と反省して終わりではなく、精算までする必要があります。
今回の精算すべきことは、あのときというポイントではなく、ずっと続いていることになります。
自分は辛いのに無理をし続けていた事とか、僕みたいに健康の部分とか、悪いと思っていたけれど続けざると得なかったこととか、よくやる反省はポイントの出来事ですが、今回の精算は“やり続けていること”になります。
何も思い浮かばない方は、自分で考えたことではなく、ニュースや周りの影響でやっていることがそれにあたるでしょう。
ツケは必ず回ってきます。
どこかで精算しないといけません。
社会全体がツケの時期であるならば、自分自身のツケも精算するチャンスです。
目先が不安になったら、まずは精算することから始めてみましょう。
精算期間には個人差がありますが、早めに自身を振り返り、早めに気づいて、行動するといいでしょう。
おそらく今はまだ令和であって令和ではありません。
まだ平成に片足使っている状態です。
自分自身の平成のツケを精算して、令和へと切り替えていきましょう。
化粧品研究者こまっきー
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