長い間、色んな政治があったと思います。
政党が変わる時だけではなく、首相になる人の派閥が変われば政治の舵取りも変わると言われており、自民党総裁選は派閥の覇権争いなんて言われています。
マスメディアやSNSで「国民の不満はこれです!」と発信するから、国民も不満はそれだと思ってしまうのか、国民が本当にそれを重視しているのかは分かりませんが、どちらにしても、政治家はその不満に沿って発信をします。
特に選挙の時には、減税とか消費税廃止と言って、国民に響きそうな言葉を口にします。
減税とか消費税廃止という言葉があまり響かなくなった去年は、「給料を上げる。」というもっと分かりやすい言葉に票が集まりました。
どのように政治が変わろうと、国民の不満と思える部分を発信して票を獲得するという方法に変化がないように思います。
言わば、どういえば票が集まるかというのが選挙になってしまっています。
だから、選挙の時にはあんなに勢いがあっても、選挙の時くらいしか目立たないのではないでしょうか。
そこで、政権は数年単位で変化しているのに、国民への働きかけ方に変化がないので、ここはひとつ、思い切って国民が見る姿勢を変えてみてはいかがでしょうか。
その案は2つあります。
1つは、全く関心を示さないということです。
今やSNSがあるので、マスメディアが「国民の不満はこれです!」と発信してもSNSと違っていたら、「マスメディアは情報操作している!」と言われる時代です。
別にSNSに投稿している人の意見が国民の主な不満だという確信はないのに、マスメディアの意見とSNSの意見が食い違えば、SNSの方が正しいという風潮になっています。
しかし、自分がそういう不満を投稿しないことから、SNSで政治の不満を投稿する人は決して多くないことが分かると思います。
それでもSNSを見ている人は多いので、SNSで「国民の不満はこれです!」と同じような不満ばかりが目につくと、見ているだけの人も「自分もそれは不満や!」と同調するので、選挙に反映されます。
なので、政治家はSNSの動向を気にして、SNSで響くような発信を考えようとします。
これではマスメディアの時と同じです。
発信しているのが、マスメディアか、SNSのアカウントの違いだけで、やっていることは全く同じです。
そこで、何にも反応しないという方法を取ったらどうなるでしょうか。
有名なアカウントの発信以外では、国民の不満らしき投稿が全くないという状況になれば、まず国民の不満を発信しているフォロワー数の多いアカウントの投稿内容の信憑性はなくなるでしょう。
反応があるからこそ、その人の投稿内容に真実味が帯びてくるのであって、誰からも反応がなければ、その投稿を信用する人はいないでしょう。
政治家も参考にしないと思います。
すると、政治家はSNSの投稿をアテにしなくなります。
そのとき、政治家はどんな行動を取るのでしょうか。
「マスメディアの調査結果は去年の選挙であまりアテにならないのが分かったので、SNSを見るようになったけれど、SNSには国民の反応らしきものが何もない。」となれば、どうするでしょうか。
どうしたらいいのか分からなくなった時は、自分で情報収集しに行くか、自分の考えていることを発信するのではないでしょうか。
自分が信じられる方法で情報収集して、その情報を元に選挙を戦うか、自分の考えを訴えることで選挙を戦うか、どちらにしても今までとは違う選挙の発信内容になるでしょう。
具体的には、減税の話をしても給料を上げるという話をしても、物価が上がって生活が苦しいはずなのに反応がなく、それどころが粛々と節約をする。とか。
すると経済が止まって困るのは国民も政治家も同じですから、政治家は慌てて策を考えるかもしれません。そういう時は最初はグッと堪えて、色んな案が絞り出るまで待った方がいいかもしれませんね。
もう1つは、国民が「政治家は頑張っている。悪いことするはずがない。」という気持ちで政治家をみることです。
誰だって、「あいつは悪い奴だ!」なんて思われていると、少々悪いことをしても「どうせ悪い奴だって思われているんだから、これくらい・・・」なんて思ってしまいます。
反対に「あの子は本当にいい子。」と言われていると、何か悪いことをしようと思うと、言ってくれた人のことが頭をよぎります。すると、今からする悪いことに抵抗を感じます。やってしまってからも、罪悪感が残ります。
こういう経験をしたことがあると思います。
祖父母に可愛がられて、お小遣いもたまにもらってるけど、出来心で駄菓子屋で万引きをしちゃったとか。万引き以外に分かりやすい例が思いつきませんでしたが、そういうことを子供の頃にやったことがある人は多いでしょう。
その時、やるときもやった後も、頭によぎったのはいつも優しくしてくれている人だったのではないでしょうか。
そのことを思うと、人は悪く見られるよりも、いい子だと見られた方が悪いことをしづらくなります。
これを政治家にもやってみてはいかがでしょうか。
マスメディアやSNSで政治家の悪いニュースが流れても、気にしない。
むしろ、「そんなことするはずがない!政治家はみんな頑張ってるんだ!」とマスメディアなどで政治家を悪くいうことに批判する。
すると、政治家の行動はなにか変化が生まれるかもしれません。
マスメディアが取り上げることも、国民の多くが目にする情報サイトも、政権も、首相も、色々変わってきました。
一つだけ変わっていないものがあるとすれば、それは国民の不満を元に選挙で戦うということではないでしょうか。
僕はなぜ、今の議席数では到底叶いもしない訴えをするのか不思議です。
今持っている議席数でできることを発信した方が、成果もでて現実的だと思うのですが、おそらく今のやり方の方が議席が獲得しやすいと考えているのでしょう。
この変わらない選挙の形に、SNSの動向が入ってくると、選挙はますますエンタメ化して、注目を浴びたもの勝ちになってしまいます。
組織票があって、結果は決まっているから選挙はつまらないものかもしれませんが、僕たちが選択できるやり方をバライティ番組の企画みたいに弄ばれたら、腹が立つでしょう。
僕たちが選ばないといけないのは、注目を浴びている人ではなく、信用できる人であると思います。
信用できる、任せられる人を選ぶためにも、国民の不満がわからないようにするために、政治批判に全く反応をしないか、褒めちぎるという方法はいかがでしょうか。
化粧品研究者こまっきー
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